加圧トレーニングを始めてみたいけれど、体への影響はどんなふうにあるの?と迷っている方も多いはず。そこで、加圧トレーニングを取り入れているクリニックの先生に皆さんが知りたいことを聞いてきました!
筋力アップは健康な妊娠・出産に欠かせない
群馬県高崎市で産科婦人科、不妊治療を行う佐藤病院では、健康な妊娠・出産を目指す体づくりを目的に、今年9月から加圧トレーニングの教室を院内でスタートしました。
そこで、治療のほかに食事や運動にも着目し、その知識も深い副院長の佐藤雄一先生に、加圧トレーニングの有効性について伺いました。
- 加圧トレーニングの一番のよさは、どんなところにあるのでしょうか?
- 「加圧トレーニングを行うと、成長ホルモンが分泌されます。このホルモンは筋肉をつくるために欠かせないものです。通常の筋トレでも分泌されるのですが、圧力を加え、血流を制限してトレーニングすることで、数百倍多く分泌されるといわれています。また、加圧トレーニングは1回30分程度なので、短時間で効率的に筋肉をつくることができるのです」
- 筋力をつけることは、不妊症の方にもいい影響がありますか?
- 「はい。炭水化物などのカロリーは筋肉で消費されます。運動不足などで筋肉が少なく、その状態でカロリーの摂取量が増えれば、消費しきれずに体内にどんどんたまり、不妊原因につながる肥満を引き起こしてしまいます。また、炭水化物は血糖値も上げてしまうので、過剰に摂ると糖尿病などを引き起こす原因になることもあります。
不妊症の要因の1つである多嚢胞性卵巣症候群もインスリン抵抗性と関連がありますから、筋肉をつけることはその改善にも役立ちます。肥満ぎみの人は、筋肉をつけ代謝を上げることによって、体重が減ったり、不順だった生理が改善されたというデータも報告されています。
また、やせている人も筋力をつけることは必要です。やせていると、妊娠中に体重が増えにくく、生まれてきた赤ちゃんも低体重の場合が多いのです。また微弱陣痛になるなど、お産自体も困難になることがありますから。
不妊症は妊娠がゴールではありません。元気な赤ちゃんを産むという目的を叶えていただくためにも、しっかり筋肉をつけて体力を維持することが重要なのです」
有酸素運動をプラスするとさらに効果がアップ!
- 体重管理のほか、冷えを気にされている方も多いようですが……。
- 「実は、冷え性も筋肉の少ない方に多いのです。というのも、筋肉がポンプの働きをして末端まで血液を送っているので、筋肉が少ないと全身にきちんと血液が巡らないのです。そうなると手足の冷えはもちろん、ホルモンバランスの乱れや卵子にも影響が出る可能性があります」
- 筋肉をつけるうえで加圧トレーニングはとても有効ということですが、運動が苦手な人でも簡単にできるものなのでしょうか。
- 「加圧トレーニングは行う時間が短く、負荷も少なくて済みます。また、パーソナルトレーナーと1対1で行うので、体力に不安をお持ちの方でも無理なく、自分のペースでトレーニングできますよ。通常の運動のように、きちんと水分補給をしながら行えば問題はありません。
また、加圧トレーニングの後にウォーキングなど軽い有酸素運動を行うとさらに効果がアップするので、これにさらに食事のコントロールもプラスして、上手に体重管理や冷え性改善に役立てていただきたいですね」

