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山下レディースクリニック

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山下レディースクリニック
胚盤胞期胚の形態

Q: 培養5日目の胚盤胞到達率の結果についての解説をお願いします。

A: 2回、3回、4回と採卵を繰り返して来て良い卵が採卵できなかった時点で、妊娠はもう難しいと言っていた方の卵がこういう状態までなった。
この卵なら妊娠のチャンスが十分にあるといえます。
このときの手応えとしては「あるぞ!」と思いましたね。


山下レディースクリニック 考察

対象症例には、採卵の3周期以上前から毎日サン・ビーマーを使用してもらっており、採卵された卵子は二次卵胞からグラーフ卵胞への発育過程にあったと考えられる。
この時期に卵巣の血流が改善傾向にあったことで、卵胞および卵子の発育に好影響を与えた可能性があると考えられる。

研究で使われた遠赤外線治療器サンビーマー


山下レディースクリニック 院長 山下正紀
1997年に山下レディースクリニックを開院。
一般不妊治療から体外受精、顕微授精、そして凍結融解胚移植まで、あらゆる段階の不妊治療を手がける。
信頼される不妊治療専門施設として着実に実績をあげ、治療成果は2009年には4千組を超え、ここ数年は、年間400組をこえるペースで成果を出している。

山下先生インタビュー 第1回

平成22年7月28日に「第28回日本受精着床学会」で発表を行った、神戸市の山下レディースクリニックの山下院長に発表の解説をしていただくことができました。


この臨床研究を行ったきっかけを教えてください。
山下先生
1997年に開業してからほどなく、関先生(群馬県セキールレディースクリニック)にご紹介をいただきましてサン・ビーマーを導入しました。当初は来院された際に、1か月に、1回か、2回、10分程度の治療でしかしていなかったので、本当に効果があるのかを自分の手応えとして検証できればいいなとは思っていました。

ところが、まとまった治療となるとサン・ビーマーを購入している方は可能だとしても、毎日1回以上3周期(3か月)にわたって使用するというのは現実的にはなかなかできない。ですから残念なことに、この発表では5例と症例は少ないのです。

その代り症例をセレクトして、長く治療してもなかなか妊娠しないという方を選んでやってみたらどうかということになりました。

ですから結果としては、たったの5例ですけども、実際の我々の手応えとしては「あったぞ!」という思いに至りましたので学会で発表し、現在は患者さんにも「やった方がいいですよ」と薦めています。


患者背景

対象になった患者さまの属性について年齢、治療歴、今までの治療内容はどうでしょうか?
山下先生
妊娠できるかどうかは良い受精卵ができるかどうかでほぼ決まると思います。良い受精卵ができなければいくら上手に戻しても妊娠できないということがあります。
採卵を複数回繰り返してもなかなかいい卵ができない、そういう方に試してみたらどうかということになりました。 対象となった患者さまの年齢は39歳以下で、長期にわたり妊娠がうまくいかず、全員が体外受精を行っていて採卵回数が2回から4回、良好胚を得られずに残念ながら1回も妊娠したことがない、という方に絞ってみました。
不妊期間は短い方でも3年、長い方だと10年です。


不妊原因の中に男性因子が3名いらっしゃいますが。

今の体外受精の半分は顕微受精です。
男性因子といっても、顕微授精をやればなんとかなるというレベルの方々だと思います。


女性因子には原因不明の方もいらっしゃいますね。
山下先生
原因不明となっていますが、良い卵ができていなかったということも不妊原因の一つになると思います。体外受精や顕微授精は治療技術のひとつですが、一つの診断的な意味合いもあるといえます。
原因不明がどのように考えられているかというと、広い意味ではほとんど診断がつかないと考えられています。
厳密にいえば、精子と卵子が卵管内で本当に出会っているかということもわからないのです。

妊娠された場合には精子と卵子はちゃんと出会っているわけですが、卵管造影をやって正常、精液検査をやって運動率も精子数も問題ない、ホルモン値も問題ない、排卵もしている。
じゃあ、どうして私たちは妊娠できないのという話になりますね。

排卵にしても10分の1ミリに満たない卵子が飛び出した後、きちんと卵管に吸い込まれているかなど、チェックできる方法はありません。
そういう意味ではほとんどが原因不明で、たとえば精子がない無精子症、両側の卵管閉塞、卵管切除といった極めて限られた症状だけでしか原因が特定できることはないといえます。




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