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40歳で3人目

専門医Q&A 女性の健康

40歳で3人目

2014.2.22

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はちさん(40歳)

一人目から体外で、かなり治療して二人目を授かりました。順序通りステップアップしていき、採卵もトータルで7回はしています。
凍結卵の保存の延長の時期なのですが、必死で得た凍結卵、どうしても破棄を選ぶことができません。だから移植にトライしようかと思うのですが、それは40歳という年齢上、肉体的に止めた方がよいのでしょうか。ならば、二人の子どものためと思い、破棄を選択しようかと思えるかなと。
アドバイス頂けないでしょうか。


お話を伺った先生のご紹介

宮崎和典 先生 (うめだファティリティークリニック)


不妊でお悩みの方のお役に立ちたい…

不妊治療に長い間、携わっています。当初から多くの先進的な事に取り組んできましたが、その結果が近畿でいち早く体外受精、顕微授精、胚凍結保存の成功につながったものと思っています。この領域は、新しい分野、領域ですので様々な新説が出てきます。その中には、あまり信馮性のない説が流行ったりすることもありましたが、それらは長続きせず、省みられることもなく消えて行く運命にあります。
不妊治療は、日進月歩と言われますが、あまり目先のブームに追われず、何が理論的に正しいかを良く考え、臨床に生かして行きたいと思っています。
最近の患者様は、ネット等を通していろいろな情報を手に入れています。知識を得ることは大変大切なことだと思いますが、必ずしも確実ではない事を一時のブームで盲目的に信じ込むことは逆効果だとは思いませんか?

当院では、確実な事を確実に実行して行くというポリシーに沿って治療に当たっていきたいと思っています。その結果が、患者様の幸せに繋がり福音となることを願っています。

■略歴■
大阪医科大学医学部卒業(医学博士)、同大学産科婦人科講師を経て、当クリニック開業(1992年開業)、日本生殖医学会評議員、日本受精・着床学会評議員、日本産婦人科マイクロサージェリー学会評議員



≫ うめだファティリティークリニック

 「体力的に止めたほうがいい」そんなことはないと思いますよ。今は40歳を越えてから初めて不妊治療をされる方も多いので、そのことを考えると決して遅すぎる年齢というわけでもありません。もし少しでも3人目がほしいという気持ちがおありなら、前向きに考えてみられてはいかがでしょう?

 凍結した時期によって受精卵の妊娠率は当然異なります。おそらく2人目が生まれた数年前の30代後半での凍結卵ですから、当時と妊娠のための条件はそれほど変わるとは思いません。それに海外がほとんどですが、卵子提供による60代女性の出産例もあるほどです。高齢になるほどやはり出産時のリスクが伴いますし、40代では染色体異常の胎児が生まれる可能性も、若い頃に比べて10倍ほど高くなるというデータは確かにあります。でも、そんなマイナスの可能性ばかり気にしていたら治療なんてできないし、子どもなんて産めませんよね。

 出産後の子育てについても、大変といえば大変だけど、2人が3人になっても何とかなるものです。それに何も心配事がないより、苦労が多いほど人生も豊かになると思いませんか? 胚移植の年齢は妊娠率=受精卵の若さだから、条件は2人目のときと同じ。3人目が産まれるかどうかはやってみなければわかりませんが、チャレンジするのは決して悪いことではないと思います


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