特集:不妊治療と夫婦生活のカタチ - 不妊・妊娠・出産・育児-女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』

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第二回:子供が欲しい・・けどセックスレス

最近、夫婦生活をうまく持てないセックスレスのご夫婦が増えているそうです。そんなご夫婦に対し、不妊治療の現場ではどのようにサポートしているのでしょうか?
矢内原ウィメンズクリニックの黄木先生にお話を伺いました。

「矢内原ウィメンズクリニック」医師 黄木 詩麗 先生

image 最近、夫婦生活をうまく持てないセックスレスのご夫婦が増えているという話を聞きますが、どんな原因が考えられるのでしょうか。

 

夫婦写真黄木先生 : 様々な原因が考えられると思いますが、一つは2人の関係性の変化があるのではないでしょうか。夫婦生活が長くなると、どうしてもお互い友だちに近い感覚になってきて、セックスの回数が次第に減ってきてしまいがちです。そのような状態で不妊治療を始め、いざ「排卵日にタイミングをとってください」と言われるとプレッシャーを感じてしまい、特にご主人がうまくできなかった、というお話を患者さんからもよくお聞きします。

ほかには、女性側、男性側、個々の問題で性行為をすることができないということもあるかと思います。女性側の問題としては、例えばセックスに対しての嫌悪感からできなくなってしまうというケース。過去に嫌な体験があり、苦痛や恐怖感があるために精神的にも肉体的にも男性を受け入れることができない。このようなケースの場合は、カウンセリングなど、まずは心理的な治療が必要になってくると思います。
一方、男性の場合は、ストレスや過度の飲酒や喫煙により勃起障害を起こすことも。精神的な問題だけではなく、生活習慣が男性の機能に悪影響を及ぼすこともあります。

 

image 不妊治療を受けている患者さんでそのような悩みを抱えていた場合、どのような対処やご提案をされていますか?

黄木先生 : 「頑張ってもできない」とあせって余計にストレスを積もらせてしまったり、「子供が欲しいのだけれど自分のせいでできない」と落ち込んでしまっては、状況はますます悪くなってしまうような気がします。
そんな時は無理矢理頑張るように説得するのではなく、少しでも患者さんの気持ちが楽になるように、他の選択肢として人工授精をご提案しています。「性行為をしなくても子宮の中に調整した精子を注入する方法があります。この治療を受けたとしても、お互いの気持ちが盛り上がればいつでも性行為は持たれてもいいんですよ」とお話しすると、ずいぶん気持ちが楽になられるようで、その後、通常の性行為を持てるようになって妊娠された方もいらっしゃいます。

また、排卵日になると性行為ができなくなるというご夫婦には、「タイミングをとるのは絶対この日でなければいけない」と思っている方も多いようですね。そうなるとご主人もプレッシャーを感じてしまうので、1日ではなく、幅を持ってチャレンジするようにお伝えしています。

 

image 男性側が原因だった場合はどうされていますか?

黄木先生 : 性行為の時にどうしても勃起や射精ができないという方には、ED治療薬をおすすめしています。「できる時はそのまま臨まれればいいし、もし無理なときはたまにお薬の力を借りてもいいのではないですか」と。ED治療薬については、雑誌やインターネットの間違った情報でいかがわしい薬という先入観を抱き、「俺もそんなものを使わなければいけなくなったのか」と、使うことに罪悪感を持たれている男性も多いようです。
そのような方にはまず正しい情報をご説明し、きちんとしたお薬だということをご理解していただくようにしています。

 

image 最後に、セックスレスやEDの悩みを抱えながら不妊治療をされているご夫婦に、先生からアドバイスをお願いいたします。


夫婦写真黄木先生 : 私はいつも患者さんに「ご主人と喧嘩しないでね、仲良くね」と言っているんです。女性には男性を包み込む力があると思いますから、もしご主人ができなくても、許してあげましょう。赤ちゃんが欲しいという強い気持ちはあると思いますが、女性側ばかりが先走ってもうまくいきません。ご主人のその時の気持ちを思いやって、「今回はダメでもしょうがない」と、気持ちに余裕を持つことも大切です。
また、ご主人側の協力も必要です。奥さまばかりに治療を任せていないで、ご主人も一緒に病院に来て医師の説明を聞くなど、できるだけ不妊治療やお薬に関する正しい知識を持っていただきたいですね。

不妊治療中は辛いことがたくさんあると思いますが、ご夫婦のあり方を確認したり、未来の設計を設定し直すいいチャンスだと思います。医療側はどんなお悩みも全面的にサポートいたしますので、ぜひお2人力を合わせて乗り越えていただきたいですね。

 

第一回:ひょっとしてED?正しい知識でパートナーをサポート
第三回:4月1日公開予定

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