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グリスリンの効果について現場の医師にインタビュー

グリスリンの効果について現場の医師にインタビュー

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近年、数々のクリニックで使用されている” グリスリン”。マイタケから抽出された天然成分で、多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)を改善する効果があることで知られています。そこで、“グリスリン”を使用されている、レディースクリニック北浜の奥 裕嗣先生に、ジネコ読者から寄せられた質問をもとに、実感をお聞きしました。

  • レディースクリニック北浜 奥裕嗣先生レディースクリニック北浜 奥 裕嗣先生
    1992年愛知医科大学大学院修了。蒲郡市民病院勤務の後、アメリカのDiamond Instituteにて体外受精、顕微授精など最先端の生殖医療技術を学ぶ。帰国後、IVF大阪クリニック勤務、IVFなんばクリニック副院長を経て、2010年レディースクリニック北浜を開院。医学博士、日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。

日本人の月経不順の6〜7割の方にPCOSの可能性あり

PCOSとは診断されていませんが、流産を5回繰り返した、という方から“グリスリン”の効果について相談が寄せられています。

日本産科婦人科学会のPCOSの診断基準は3つあります。
(1)月経不順がある
(2)多嚢胞性卵巣がある
(3)男性ホルモン値が高い。または、LH値が高値でFSH値は正常である
このすべてが当てはまるとPCOSと診断されます。
しかし、この診断基準に当てはまらないのに、PCOSの様態を示す方も多くいます。欧米人のPCOSは、スタイン・レーベンタール症候群といって体格ががっちりして、男性ホルモン値が高く、体毛が濃いなど、男性化兆候があることがほとんどです。
一方、日本人の場合は、欧米型の典型的なPCOSの兆候が少ない傾向があり、3つの診断基準を満たしませんが、スレンダーでやせ型の方でも月経不順の方を診ると、近い病態の方はたくさんいると思います。ひょっとすると、ご相談者は後者のカテゴリーに入っているかもしれません。

インスリン抵抗性のある方に“グリスリン”が効果を発揮

このような方に“グリスリン”は有効でしょうか?

5回流産しているのには必ずなんらかの理由があります。不育検査のなかでも染色体検査を受けているのかが気になります。およそ650人に1人の割合で起こるといわれている染色体転座が見つかると、4/6の確率で流産となります。ご夫婦のそれぞれの染色体や不育症検査に問題がないのであれば、インスリン抵抗性指数HOMAーR)を調べるといいと思います。インスリン抵抗性とは、インスリンの感受性が低下し、各器官でインスリンの作用が十分に発揮できない状態をいいます。
PCOSのなかには、このインスリン抵抗性がある人と、ない人の2つのパターンがあります。なかでも欧米型のPCOSにインスリン抵抗性がある方が多い傾向にあります。日本糖尿病学会の基準では、HOMAーRの値が2.5以上の場合、インスリンの抵抗性ありとしています。血糖値は正常範囲でも、インスリン抵抗性がある人は、これが原因でPCOSの排卵障害につながる可能性があります。“グリスリン”やメトホルミンが有効なのは、インスリンの抵抗性がある場合だと考えています。
当院では、HOMAーR1.5以上の方からメトホルミンの有効性に手応えを感じています。また、流産を繰り返すけれど、不育症検査に異常がない方で“グリスリン” やメトホルミンを使って妊娠が継続できるケースもあります。ご相談者は“グリスリン”を継続して使用されるといいでしょう。

“グリスリン”の効果は2〜3カ月後から。食品なので妊娠中の服用も安心

PCOSで注射の反応も悪かった方が“グリスリン”を服用し、採卵できたり、妊娠したという報告も多く寄せられています。これもインスリン抵抗性がかかわっているのでしょうか。また、妊娠中に服用しても大丈夫でしょうか。

詳細はわかりませんが、インスリン抵抗性による可能性は高いでしょう。“グリスリン”やメトホルミンの効果が出るまで最低でも2〜3カ月かかるといわれています。たとえば、PCOSの方が体外受精をする際、たくさん採卵できても、卵の質が悪いケースもあり、1つも胚盤胞に育たない場合があります。こういう方で特にインスリンの抵抗性のある方は、“グリスリン” は有効だと感じていますが、これらが作用するまでに、2カ月以上は待つ必要があります。
また妊娠後の服用については、当院でも相談を受けることがあります。基本的に“グリスリン”の主成分であるマイタケは食品ですので、妊娠中に服用しても大丈夫ですとお答えしています。
メトホルミンは胚の質を改善したり、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を予防したりする効果があるといわれています。“グリスリン”も同じメカニズムで効いてくれれば、今後の応用が期待できます。卵の質が悪い方のなかにもPCOSが隠れている可能性がありますので、PCOSで特にインスリンの抵抗性のある方は、妊娠前から予防薬
として“グリスリン”を使用するのもいいでしょう。

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