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PCOS改善に注目されている「グリスリン」とは?

PCOS改善に注目されている「グリスリン」とは?
PCOS改善に注目されている「グリスリン」とは?

生理不順や不妊を引き起こすといわれているPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)。女性にとってつらいこの病気を改善する効果があると今注目されているのが、「グリスリン」という成分。長年臨床研究を続けているロマリンダクリニックの富永國比古院長に詳しいお話を伺いました。

 

 


PCOS改善に注目されている「グリスリン」とは?

 

インスリンがうまく機能することで
健康が維持できる
 「グリスリン」はキノコのマイタケから抽出されるグリコプロテインという物質で、主にたんぱく質で構成されています。以前からマイタケには免疫を活性する効果があるといわれていたのですが、さらなる研究の結果、それ以外にも血糖値や血圧、中性脂肪体重管理などにもプラスの効果があるということがわかってきました。
 
グリスリンには摂取した糖分をエネルギーに代えるために分泌されるインスリンの機能を良くする作用があるといいます。
インスリンがうまく機能しない状態というのは、メタボリックシンドロームや糖尿病以外に、がんやアルツハイマーなど、さまざまな疾病と関わりがあるということが指摘されていますが、その1つが月経不順、無排卵、不妊の大きな要因となっているPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)です。

 

グリスリン使用で
PCOS患者の排卵率が約14倍アップ!
  PCOSは卵胞の発育が途中で止まってしまい、卵巣に卵胞がストックされてしまう状態。超音波で見ると、真珠状の小さな卵胞が多数確認できます。たくさんあっても未熟なものばかりなので排卵が起こりにくく、そのまま放っておくと月経不順や不妊の原因になるこ ともあるのですね。
 
この病気の原因の1つは、“インスリン抵抗性(膵臓から十分なインスリンが分泌されているにもかかわらず、効果を発揮できずに血液中の糖を十分に下げられない状態)”だといわれています。インスリンの機能を上げれば、排卵の状態も改善できるのではないかと考え、臨床研究を始めました。
 
当院でPCOSと診断がついた患者さんにグリスリンを使っていただき、2009年にはそのデータを日本生殖医学会で発表しています(詳しい内容は二つの英文雑誌に掲載されました)。
結果は驚くべきもので、グリスリンを使ったPCOS患者は、使ってないPCOS患者に比べて14.66倍排卵しやすいということがわかりました。特に注目すべき点は、40代の方にも効果が期待できるという点です。

 

6ヵ月飲み続けると
4~5割の人に良い変化が
これまでの臨床研究からみると、グリスリンのサプリメントは6ヵ月続ければその方に有効かどうかわかってくるようです。だいたいその程度の期間試すと、4~5割の方は生理や排卵の状態に改善が見られる。それは当院だけではなく、他のクリニックの先生も実感されていると思います。なかには6ヵ月待たず、使い始めてすぐに良い反応が出る方も。
ではどのような改善が見られるのか、当院の患者さんのケースをいくつかご紹介しましょう。

 

ケース①

1ヵ月経たないうちに、排卵が正常に

43歳、独身。パートナーがいて、38歳の時に不妊治療をしたけれど、結果は出ませんでした。「自分は妊娠できないので、愛する人がいても結婚できない」というコンプレックスをずっと抱えていたようです。
当院で検査をして初めてPCOSということが判明。問診をすると父親が糖尿病でした。それまで排卵障害があったのですが、グリスリンを飲んで1ヵ月経たないうちに排卵が起こり、その後もほぼ毎月正常な形で排卵が続いています。
薬を使わず、グリスリン単独の使用で排卵障害が改善したことで、これまでのトラウマからも開放されて、パートナーとも入籍。この方にとってグリスリンは体調を改善できただけでなく、人生観を変えるものとしても役立ったようです。

 

ケース②

漢方薬との併用で生理も冷え性も改善

27歳、独身。初潮の頃から生理不順に悩まされ、PCOSでひどい冷え性もあった方です。最初に柴苓湯(サイレイトウ)という漢方薬の服用を6ヵ月間続けましたが、まったく効果が見られませんでした。
その後、温経湯(ウンケイトウ)とグリスリンを併用して、3ヵ月くらいで排卵が起こるようになりました。時々2周期に1回になることもありますが、ほぼ毎月排卵が起こるようになりました。
温経湯という漢方薬は冷え性に効果があるほか、中枢のLHホルモンをパルス状に分泌させる作用があるといわれています。この作用とグリスリンの作用がうまく反応し合って、排卵に良い影響をもたらしたのではないかと思っています。

 

ケース③

2年ぶりの生理、ひどいニキビも治った!

39歳の方で、父親の家系が全員糖尿病と高血圧。2年間はっきりした生理がなかったのですが、グリスリンを飲み始めて1ヵ月くらいで生理が来るようになり、その後、3ヵ月に1回は排卵するようになりました。
この方は生理不順のほかにニキビがひどく、来院したのは「生理不順による代謝異常が原因ではないか」と、皮膚科の先生に紹介されたのがきっかけでした。通常、ニキビは抗生物質を処方しますが、それを使わず、グリスリンだけでニキビも治ってしまいました。

 

生理不順や不妊の回避だけでなく、
将来、数十年後の糖尿病の予防にも
 グリスリンの成分は、PCOSと確定診断された方だけでなく、予備軍の方にもおすすめしやすいと思います。体質や家系的に糖代謝に異常を起こしやすい人は、生理不順や不妊の回避だけでなく、将来、数十年後の糖尿病の予防にもなります。
 
手軽に使えて、臨床研究でも良い結果が得られていますが、サプリメントとはいえ100%安全だとはいいきれません。持病があって普段いろいろな薬を飲んでいる人は、悪い反応が出る可能性はゼロではないので、医師のもとできちんと問診を受け、安心できる形で使っていただくのが理想だと思います。

 
 

 


PCOS改善に注目されている「グリスリン」とは?

 

日本医科大学産婦人科 中井 章人 教授

ロマリンダクリニック 院長
富永 國比古 先生
婦人科・心療内科・アレルギー科・がん健康相談外来。1975年岩手医科大学医学部卒業。東京衛生病院産婦人科医長を経て、米国ロマリンダ大学大学院博士課程修了。医学博士、米国公衆衛生学博士。現在、ロマリンダクリニック院長、岩手医科大学医学部非常勤講師。同院は「病気の予防」から「心のケア」までカバーする、女性のためのユニークなクリニックとして1997年にオープン。従来の治療のほか、サプリメントや食生活指導なども柔軟に取り入れ、副作用も含め情報はすべて公開し、常に「患者さんと共にある医療」を目指す。

 
 

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