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来年から不妊治療を 開始する予定。少しでも 妊娠しやすい体に改善 したいのですが……
相談者 雪乃さん(47歳)■ 今年の1月~7月まで排卵誘発(自然、ショート2回)をして、3回顕微授精をしましたが陰性でした(男性不妊)。来年からまた治療を開始する予定ですので、少しでも妊娠しやすい体に改善したいと思っています。とくに手足先、お尻、お腹がひんやりとしているのを改善したいのですが……。 6か月間本腰を入れて、ご夫婦ともに体質改善をするのが、妊娠する一番の早道 妊娠力は夫婦の片方の弱さを片方が補ってこそついてくるもので、それがよい結果につながるのです。最高の治療をしながら結果がでなくて、心身ともにヘトヘトになって、不安定な状態だと思います。 腎がしっかり充実するために、まずは、生活の見直しをしてみましょう 雪乃さんは41才ですから、まだまだ時間は十分あります。6か月間本腰を入れて、ご夫婦の体質改善をするのが、一番の早道です。東洋医学でいう腎がしっかり充実すれば生命力も妊娠力も充実します。先天的に腎が弱くても、後天的に腎を強くすることができますし、それで子宝にも恵まれます。現代社会の生活は、ストレスが多く、ハードな毎日です。それが不妊を引きおこし、その不妊治療で腎の力をそこないがちです。まずは、生活を見直してみましょう。なかでも気をつけたいのが食事ですね。赤ちゃんが授かりやすくなる食材は、黒豆、黒ゴマ、ひじき、海藻、いか、かき、いわし、鮭、いくら、かれい、きな粉、ナッツ類などです。 夫婦で不妊症改善のツボを、お互いに押し合うのもおすすめ 雪乃さんの体質は漢方的に腎陽虚で気血両虚と考えられます。症状に合わせた漢方薬や健康食品を飲み、しっかり土台づくりをしてください。ご夫婦で不妊症改善のツボを押し合うのもおすすめです ・気海 へそから指幅2本下 ・関元 へそから指幅4本下 ・中極 へそから指幅5本下 ・三陰交 内くるぶしの中心から指幅4本上 ・太衝 足の甲で、第1指と第2指の骨が交わるところのくぼみのなか ・天住 ・風池 首の後ろを通っている2本の太い筋の外側にあるくぼみのなか ・腎兪 直立したとき、肘が脇腹にあたる位置と同じ高さの背骨から、左右外側へ指幅2本ずれたところ ・次髎 ・中髎 仙骨には左右に4つずつのくぼみがあり、上から2つ目のくぼみが次髎。3つ目のくぼみが中髎 ・胞盲 次髎から左右に指幅3本外側 ・湧泉 足のつま先から、かかとの約1~3のところにあるくぼみのなか 野口 藤子 先生 京都薬科大学(天然物教室)卒後、大阪大学病院に勤務。関西系統中医学、八蒙会、微小循環研究会にて研鑚。不妊症、耳鳴り、生活習慣病、統合医療相談などを専門としている。 相談者 雪乃さん(47歳)■ 今年の1月~7月まで排卵誘発(自然、ショート2回)をして、3回顕微授精をしましたが陰性でした(男性不妊)。来年からまた治療を開始する予定ですので、少しでも妊娠しやすい体に改善したいと思っています。とくに手足先、お尻、お腹がひんやりとしているのを改善したいのですが……。 6か月間本腰を入れて、ご夫婦ともに体質改善をするのが、妊娠する一番の早道 妊娠力は夫婦の片方の弱さを片方が補ってこそついてくるもので、それがよい結果につながるのです。最高の治療をしながら結果がでなくて、心身ともにヘトヘトになって、不安定な状態だと思います。 腎がしっかり充実するために、まずは、生活の見直しをしてみましょう 雪乃さんは41才ですから、まだまだ時間は十分あります。6か月間本腰を入れて、ご夫婦の体質改善をするのが、一番の早道です。東洋医学でいう腎がしっかり充実すれば生命力も妊娠力も充実します。先天的に腎が弱くても、後天的に腎を強くすることができますし、それで子宝にも恵まれます。現代社会の生活は、ストレスが多く、ハードな毎日です。それが不妊を引きおこし、その不妊治療で腎の力をそこないがちです。まずは、生活を見直してみましょう。なかでも気をつけたいのが食事ですね。赤ちゃんが授かりやすくなる食材は、黒豆、黒ゴマ、ひじき、海藻、いか、かき、いわし、鮭、いくら、かれい、きな粉、ナッツ類などです。 夫婦で不妊症改善のツボを、お互いに押し合うのもおすすめ 雪乃さんの体質は漢方的に腎陽虚で気血両虚と考えられます。症状に合わせた漢方薬や健康食品を飲み、しっかり土台づくりをしてください。ご夫婦で不妊症改善のツボを押し合うのもおすすめです ・気海 へそから指幅2本下 ・関元 へそから指幅4本下 ・中極 へそから指幅5本下 ・三陰交 内くるぶしの中心から指幅4本上 ・太衝 足の甲で、第1指と第2指の骨が交わるところのくぼみのなか ・天住 ・風池 首の後ろを通っている2本の太い筋の外側にあるくぼみのなか ・腎兪 直立したとき、肘が脇腹にあたる位置と同じ高さの背骨から、左右外側へ指幅2本ずれたところ ・次髎 ・中髎 仙骨には左右に4つずつのくぼみがあり、上から2つ目のくぼみが次髎。3つ目のくぼみが中髎 ・胞盲 次髎から左右に指幅3本外側 ・湧泉 足のつま先から、かかとの約1~3のところにあるくぼみのなか 野口 藤子 先生 京都薬科大学(天然物教室)卒後、大阪大学病院に勤務。関西系統中医学、八蒙会、微小循環研究会にて研鑚。不妊症、耳鳴り、生活習慣病、統合医療相談などを専門としている。
2013.6.25
コラム 不妊治療
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月経前困難症と月経前にひどくなるアレルギー症状を改善したいのですが
相談者 マピコさん(40歳)■ 足の冷え、月経前の情緒不安定やむくみなど、月経前困難症を改善したいと思っています。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)がひどくなるのは、何か因果関係があるのでしょうか? 西洋医学のホルモン療法と中医学の漢方薬の効果を最大限に活かせる「周期調節法」を マピコさんの気になる症状で、一番先に目に入ったのが「不妊治療にストレスを感じている」でした。 PMSや月経前のアレルギー改善が「妊娠しやすい体質」につながる 月経前の不定愁訴、つまり月経前症候群(PMS)の症状である、イライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという情緒不安定、また、過食気味、食欲不振、月経前のむくみ、足の冷えなど、ストレスからでている心身の不調。これらをご自身も改善したいと思うのはもっともなことです。中医学ではPMSを「気滞」「肝鬱気滞」と考え、対処します。ストレスから「気」の流れが悪くなって「気滞」または「気滞瘀血」となり、それが「肝熱」や「鬱熱」を生じてイライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという症状がおこるのです。また、「気滞」で流れが悪くなると、足の冷えやむくみが生じます。この症状の改善には「疏肝理気」「理気活血」の漢方薬で「気の流れ」を良くします。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)もひどくなるようですが、これは月経前のホルモンが不安定になることで免疫も不安定となり、アレルギーがひどくなるのです。この原因を中医学では「肝鬱」と「腎虚」と考えます。ですので「疏肝」と「補腎」の漢方薬で症状改善し免疫を安定させます。PMSや月経前のアレルギー改善が、自律神経系、ホルモン系、免疫系を安定させ「妊娠しやすい体質」につながるのです。とはいっても「妊娠力」を上げるには自身の弱点を知り、その体質改善をしなければなりません。 周期調節法なら身体全体の機能を整えながら、妊娠しやすい体質に改善できる マピコさんには、中医学の漢方による「周期調節法」をおすすめします。この方法は、西洋医学のホルモン変化に合わせて中医学の漢方薬効果を最大限に活かし「妊娠しやすい体質」に近づけます。周期調節法のメリットは、身体全体の機能を整えながら、「質の良い卵」「着床しやすいふかふかの子宮内膜」をつくり、妊娠しやすい体質に改善できることです。マピコさんに合った周期調節法で体質改善し「妊娠力」を高めたら、西洋医学の治療が、より効率よくいくと思います。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134人(有楽出版社)」で紹介される。 相談者 マピコさん(40歳)■ 足の冷え、月経前の情緒不安定やむくみなど、月経前困難症を改善したいと思っています。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)がひどくなるのは、何か因果関係があるのでしょうか? 西洋医学のホルモン療法と中医学の漢方薬の効果を最大限に活かせる「周期調節法」を マピコさんの気になる症状で、一番先に目に入ったのが「不妊治療にストレスを感じている」でした。 PMSや月経前のアレルギー改善が「妊娠しやすい体質」につながる 月経前の不定愁訴、つまり月経前症候群(PMS)の症状である、イライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという情緒不安定、また、過食気味、食欲不振、月経前のむくみ、足の冷えなど、ストレスからでている心身の不調。これらをご自身も改善したいと思うのはもっともなことです。中医学ではPMSを「気滞」「肝鬱気滞」と考え、対処します。ストレスから「気」の流れが悪くなって「気滞」または「気滞瘀血」となり、それが「肝熱」や「鬱熱」を生じてイライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという症状がおこるのです。また、「気滞」で流れが悪くなると、足の冷えやむくみが生じます。この症状の改善には「疏肝理気」「理気活血」の漢方薬で「気の流れ」を良くします。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)もひどくなるようですが、これは月経前のホルモンが不安定になることで免疫も不安定となり、アレルギーがひどくなるのです。この原因を中医学では「肝鬱」と「腎虚」と考えます。ですので「疏肝」と「補腎」の漢方薬で症状改善し免疫を安定させます。PMSや月経前のアレルギー改善が、自律神経系、ホルモン系、免疫系を安定させ「妊娠しやすい体質」につながるのです。とはいっても「妊娠力」を上げるには自身の弱点を知り、その体質改善をしなければなりません。 周期調節法なら身体全体の機能を整えながら、妊娠しやすい体質に改善できる マピコさんには、中医学の漢方による「周期調節法」をおすすめします。この方法は、西洋医学のホルモン変化に合わせて中医学の漢方薬効果を最大限に活かし「妊娠しやすい体質」に近づけます。周期調節法のメリットは、身体全体の機能を整えながら、「質の良い卵」「着床しやすいふかふかの子宮内膜」をつくり、妊娠しやすい体質に改善できることです。マピコさんに合った周期調節法で体質改善し「妊娠力」を高めたら、西洋医学の治療が、より効率よくいくと思います。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134人(有楽出版社)」で紹介される。
2013.6.25
コラム 不妊治療
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鍼灸で本来の治癒力をアップしよう
chapter4 循環調整 鍼灸で本来の治癒力をアップしよう個々の全身状態を診ながら治療を行なう鍼灸で、自分自身の体を調整していく。自ら健康になろうとする 力を高めながら、周期調節法も視野に入れた鍼灸の不妊治療を行えば、妊娠しやすい体に改善できます。 中医学の鍼灸で自然治癒力向上妊娠の確率が65%高くなる 鍼灸治療も漢方薬と同じように、病名にだけ目を向けるのでなく、個々の全身状態を診ながら治療を行います。 鍼灸治療は、鍼灸を通じて外部からの刺激により体の内部に働きかけ、体を調整し、体の治癒力アップのサポートをします。 鍼灸での不妊治療は古くから行われており、高い効果があることが実証されています。また、2002年にドイツと中国の合同研究チームが、鍼灸治療が不妊症の改善に効果があると、アメリカの生殖医療学会誌で報告しています。 調査は人工授精を受ける160人の女性を対象に行われました。あらかじめ2つのグループに分け、一方に鍼灸治療を行ったところ、鍼灸治療をしていないグループの妊娠率が26.3%。それに対して治療を行ったグループは42.5%でした。人工授精の妊娠率は、よくて3割といわれますから、これはかなり高い数字といえるでしょう。 2009年2月7日付けの英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」のオンライン版に、体外受精を受ける女性が、同時に鍼治療を受けると、妊娠の確率が65%高くなることが掲載されるなど、鍼灸の不妊治療は世界中で注目されています。 気の流れが悪い「気滞」と血流が悪い「瘀血(おけつ)」に効果的 漢方薬と鍼灸を併用すると相乗効果があるのですが、西洋医学の治療に鍼灸を加えてみたいと考える方もいるでしょう。 鍼灸にもさまざまな効能があるのですが、気や血の滞りを改善し、循環を良くすることを得意とします。鍼の長さや太さは、症状によって使い分けられ、冷えの症状がある人などにはお灸も併用します。 必ずとはいえませんが、排卵着床がうまくいかない方は、骨盤内循環を良くすることで、排卵や着床の手助けをすることができるのです。 漢方薬と併用することで相乗効果が得られる 中医学の周期調節法も視野に入れ、漢方薬に鍼灸治療を組み合わせることで相乗効果を得ることができます。鍼灸の刺激は、自らの力でホルモン分泌を促し、月経の安定、ひいては妊娠力をアップする手助けとなるのです。 鍼灸は以下のような効果がありますので、西洋医学の不妊治療と併用するのもいいでしょう。 1.女性ホルモンのバランスをとる 女性ホルモンの分泌を促すため、卵子の発育もよくなり、着床しやすいふっくらと厚い子宮内膜にします。ホルモンバランスがとれることで、基礎体温が整い低温層と高温層の2層をしっかりとつくることができます。 2.排卵をスムーズにする 排卵障害による不妊症の場合は、排卵期に鍼灸治療を施すことにより排卵を促します。 3.月経期の子宮内膜の排出を促す 子宮内膜の厚みはあるにもかかわらず、月経の出血が少ないのは、子宮内膜がしっかり排出されていない場合があります。月経前や月経期に鍼灸治療をすることで、子宮内の不要な血液を充分排泄させ子宮内膜を掃除することで、新たな子宮内膜による、着床しやすい環境が整います。 男性不妊にも効果が期待できる 鍼灸治療は、男性不妊の治療でも、原因や患者の体質に合わせた治療を行っていきます。腎のツボはもちろん、女性不妊と同様に自律神経のバランス、ひいてはホルモンバランスを整えることで、生殖機能の力を高め、精力・精子の数・精子の質のアップを促すことが期待できます。また、治療により、心身のストレスや疲労を解消させたり、体力回復を促す手助けとなります。精子の質はストレスに大きく左右されることがわかっていますが、職場のストレスや疲労を解消し、体力をつけることも鍼灸治療で可能になります。 治療を受けた日はお風呂も飲酒も2時間は控えます。お風呂やお酒は全身刺激になってしまい、目的のツボへの刺激・効果が薄れてしまうからです。 ・ 漢方・鍼灸をもっとよく知って体の調子を整えよう! ・ 漢方で着床しやすい子宮内膜を ・ 自然な月経リズムをサポートする「周期調節法」とは? 監修:誠心堂薬局 chapter4 循環調整 鍼灸で本来の治癒力をアップしよう個々の全身状態を診ながら治療を行なう鍼灸で、自分自身の体を調整していく。自ら健康になろうとする 力を高めながら、周期調節法も視野に入れた鍼灸の不妊治療を行えば、妊娠しやすい体に改善できます。 中医学の鍼灸で自然治癒力向上妊娠の確率が65%高くなる 鍼灸治療も漢方薬と同じように、病名にだけ目を向けるのでなく、個々の全身状態を診ながら治療を行います。 鍼灸治療は、鍼灸を通じて外部からの刺激により体の内部に働きかけ、体を調整し、体の治癒力アップのサポートをします。 鍼灸での不妊治療は古くから行われており、高い効果があることが実証されています。また、2002年にドイツと中国の合同研究チームが、鍼灸治療が不妊症の改善に効果があると、アメリカの生殖医療学会誌で報告しています。 調査は人工授精を受ける160人の女性を対象に行われました。あらかじめ2つのグループに分け、一方に鍼灸治療を行ったところ、鍼灸治療をしていないグループの妊娠率が26.3%。それに対して治療を行ったグループは42.5%でした。人工授精の妊娠率は、よくて3割といわれますから、これはかなり高い数字といえるでしょう。 2009年2月7日付けの英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」のオンライン版に、体外受精を受ける女性が、同時に鍼治療を受けると、妊娠の確率が65%高くなることが掲載されるなど、鍼灸の不妊治療は世界中で注目されています。 気の流れが悪い「気滞」と血流が悪い「瘀血(おけつ)」に効果的 漢方薬と鍼灸を併用すると相乗効果があるのですが、西洋医学の治療に鍼灸を加えてみたいと考える方もいるでしょう。 鍼灸にもさまざまな効能があるのですが、気や血の滞りを改善し、循環を良くすることを得意とします。鍼の長さや太さは、症状によって使い分けられ、冷えの症状がある人などにはお灸も併用します。 必ずとはいえませんが、排卵着床がうまくいかない方は、骨盤内循環を良くすることで、排卵や着床の手助けをすることができるのです。 漢方薬と併用することで相乗効果が得られる 中医学の周期調節法も視野に入れ、漢方薬に鍼灸治療を組み合わせることで相乗効果を得ることができます。鍼灸の刺激は、自らの力でホルモン分泌を促し、月経の安定、ひいては妊娠力をアップする手助けとなるのです。 鍼灸は以下のような効果がありますので、西洋医学の不妊治療と併用するのもいいでしょう。 1.女性ホルモンのバランスをとる 女性ホルモンの分泌を促すため、卵子の発育もよくなり、着床しやすいふっくらと厚い子宮内膜にします。ホルモンバランスがとれることで、基礎体温が整い低温層と高温層の2層をしっかりとつくることができます。 2.排卵をスムーズにする 排卵障害による不妊症の場合は、排卵期に鍼灸治療を施すことにより排卵を促します。 3.月経期の子宮内膜の排出を促す 子宮内膜の厚みはあるにもかかわらず、月経の出血が少ないのは、子宮内膜がしっかり排出されていない場合があります。月経前や月経期に鍼灸治療をすることで、子宮内の不要な血液を充分排泄させ子宮内膜を掃除することで、新たな子宮内膜による、着床しやすい環境が整います。 男性不妊にも効果が期待できる 鍼灸治療は、男性不妊の治療でも、原因や患者の体質に合わせた治療を行っていきます。腎のツボはもちろん、女性不妊と同様に自律神経のバランス、ひいてはホルモンバランスを整えることで、生殖機能の力を高め、精力・精子の数・精子の質のアップを促すことが期待できます。また、治療により、心身のストレスや疲労を解消させたり、体力回復を促す手助けとなります。精子の質はストレスに大きく左右されることがわかっていますが、職場のストレスや疲労を解消し、体力をつけることも鍼灸治療で可能になります。 治療を受けた日はお風呂も飲酒も2時間は控えます。お風呂やお酒は全身刺激になってしまい、目的のツボへの刺激・効果が薄れてしまうからです。 ・ 漢方・鍼灸をもっとよく知って体の調子を整えよう! ・ 漢方で着床しやすい子宮内膜を ・ 自然な月経リズムをサポートする「周期調節法」とは? 監修:誠心堂薬局
2011.9.22
コラム 不妊治療
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自然な月経リズムをサポートする「周期調節法」とは?
chapter2 周期調節法 自然な月経リズムをサポートする「周期調節法」とは?西洋医学で使われている基礎体温のグラフに中医学の「陰陽理論」を当てはめてホルモンの変化を解釈し、 それに合わせて異なる漢方薬を服用することで出産率を高くする調節法です。 体が本来持つ力を尊重し、より体のバランスを整える 1980年代初期に、女性の月経周期の中医学理論と西洋医学の生殖理論を結合した、新しい不妊治療法である「周期調節法(周期療法)」が中医学界で発表されました。子どもがほしい夫婦の望みにこたえる西洋医学の医療法や技術の発展は、近年目覚ましいものがあります。しかし、体外受精、顕微授精や排卵誘発、ホルモン療法など、妊娠までのプロセスをコントロールするものも少なくありません。周期調節法は中医学理論の基本である、人の体が本来持っている力をあくまでも尊重します。ですから、不妊治療も西洋医学のホルモン療法とは違い、体の調子を整えながら、ホルモンの分泌を無理なく最大限活発にして、妊娠しやすい体づくりにするのが特徴です。西洋医学で使われている基礎体温のグラフに中医学の「陰陽理論」を当てはめてホルモンの変化を解釈し調節していきます。 月経周期に合わせて、その時期に必要な漢方薬を服用 医療を駆使して妊娠するのが目的の西洋医学の不妊治療。一方、中医学では、赤ちゃんが育つ母体の環境を整えることで妊娠も可能になると考えます。中医学の漢方薬で、体質改善を行い月経リズムを正常にして、自然な妊娠、出産につなげますから、西洋医学のような即効性はありません。最低でも3か月は続けましょう。初経が始まって閉経するまで、毎月繰り返される女性の月経周期は、月経期、低温期、排卵期、高温期という、4期の妊娠を準備するプロセスで構成されています。周期調節法では月経周期に合わせて異なる漢方薬を服用します。これは月経周期によって女性ホルモンの分泌が異なり、体調も変化するからです。ですから漢方薬も月経周期に合わせて飲み分けることで、体質改善により自然妊娠も望めるのです。 周期調節法なら、高齢でも出産のチャンスが広がる いくら受精卵をつくる能力があっても、子宮が元気でなければ、着床することはもちろん、出産することも不可能になってしまいます。 周期調節法は体のリズムを整えることによって、自然妊娠はもちろん、体外受精の成功率、受精卵の着床率も高められることから、西洋医学の治療と併用する利点は大きいのです。 また、高齢で出産をあきらめていた方が、周期調節法で体のリズムを整えることよって、子宮や卵巣が若返り、西洋医学の不妊治療を受け、再び出産のチャンスを得ることもあります。 女性の体は7の倍数で変化する 中医学では、女性の体は7年ごとに節目を迎え、変化すると考えられています。今から約2000年前の中国の古典『皇帝内経(こうていだいけい)』に「女性は7の倍数で変化する」と書かれています。7の2倍の14歳に初経がおとずれ、3倍の21歳から最も妊娠に適した時期に入ります。そして4倍の28歳は身体機能、性機能ともにピークを迎え、5倍の35歳から少しずつ月経と性機能の衰えが始ります。14歳で初月経、49歳で閉経という女性の体のリズムは、2000年たった今でもほとんど変わっていません。しかし、高齢でも腎を補うことで卵巣年齢を若返らせて、妊娠、出産が可能です。 ・ 漢方・鍼灸をもっとよく知って体の調子を整えよう! ・ 漢方で着床しやすい子宮内膜を ・ 鍼灸で本来の治癒力をアップしよう 監修:誠心堂薬局chapter2 周期調節法 自然な月経リズムをサポートする「周期調節法」とは?西洋医学で使われている基礎体温のグラフに中医学の「陰陽理論」を当てはめてホルモンの変化を解釈し、 それに合わせて異なる漢方薬を服用することで出産率を高くする調節法です。 体が本来持つ力を尊重し、より体のバランスを整える 1980年代初期に、女性の月経周期の中医学理論と西洋医学の生殖理論を結合した、新しい不妊治療法である「周期調節法(周期療法)」が中医学界で発表されました。子どもがほしい夫婦の望みにこたえる西洋医学の医療法や技術の発展は、近年目覚ましいものがあります。しかし、体外受精、顕微授精や排卵誘発、ホルモン療法など、妊娠までのプロセスをコントロールするものも少なくありません。周期調節法は中医学理論の基本である、人の体が本来持っている力をあくまでも尊重します。ですから、不妊治療も西洋医学のホルモン療法とは違い、体の調子を整えながら、ホルモンの分泌を無理なく最大限活発にして、妊娠しやすい体づくりにするのが特徴です。西洋医学で使われている基礎体温のグラフに中医学の「陰陽理論」を当てはめてホルモンの変化を解釈し調節していきます。 月経周期に合わせて、その時期に必要な漢方薬を服用 医療を駆使して妊娠するのが目的の西洋医学の不妊治療。一方、中医学では、赤ちゃんが育つ母体の環境を整えることで妊娠も可能になると考えます。中医学の漢方薬で、体質改善を行い月経リズムを正常にして、自然な妊娠、出産につなげますから、西洋医学のような即効性はありません。最低でも3か月は続けましょう。初経が始まって閉経するまで、毎月繰り返される女性の月経周期は、月経期、低温期、排卵期、高温期という、4期の妊娠を準備するプロセスで構成されています。周期調節法では月経周期に合わせて異なる漢方薬を服用します。これは月経周期によって女性ホルモンの分泌が異なり、体調も変化するからです。ですから漢方薬も月経周期に合わせて飲み分けることで、体質改善により自然妊娠も望めるのです。 周期調節法なら、高齢でも出産のチャンスが広がる いくら受精卵をつくる能力があっても、子宮が元気でなければ、着床することはもちろん、出産することも不可能になってしまいます。 周期調節法は体のリズムを整えることによって、自然妊娠はもちろん、体外受精の成功率、受精卵の着床率も高められることから、西洋医学の治療と併用する利点は大きいのです。 また、高齢で出産をあきらめていた方が、周期調節法で体のリズムを整えることよって、子宮や卵巣が若返り、西洋医学の不妊治療を受け、再び出産のチャンスを得ることもあります。 女性の体は7の倍数で変化する 中医学では、女性の体は7年ごとに節目を迎え、変化すると考えられています。今から約2000年前の中国の古典『皇帝内経(こうていだいけい)』に「女性は7の倍数で変化する」と書かれています。7の2倍の14歳に初経がおとずれ、3倍の21歳から最も妊娠に適した時期に入ります。そして4倍の28歳は身体機能、性機能ともにピークを迎え、5倍の35歳から少しずつ月経と性機能の衰えが始ります。14歳で初月経、49歳で閉経という女性の体のリズムは、2000年たった今でもほとんど変わっていません。しかし、高齢でも腎を補うことで卵巣年齢を若返らせて、妊娠、出産が可能です。 ・ 漢方・鍼灸をもっとよく知って体の調子を整えよう! ・ 漢方で着床しやすい子宮内膜を ・ 鍼灸で本来の治癒力をアップしよう 監修:誠心堂薬局
2011.6.1
コラム 不妊治療
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漢方で着床しやすい子宮内膜を
chapter1 体質改善 漢方で着床しやすい子宮内膜を受精卵が子宮内膜に着床できない原因に子宮の問題があります。 ここでは多くの女性にみられる、子宮筋腫と子宮内膜症について取り上げます。 子宮内膜は、受精卵のベッド血流をよくしてフカフカに 子宮筋腫は30~40代の女性に多くみられる、子宮の部位にできる良性の腫瘍です。筋腫ができる部位によって、筋層内筋腫、漿膜下筋腫、粘膜下筋腫の3種類に分けられます。なぜ子宮筋腫があると、受精卵が着床しづらいかというと、しっかりと着床させるにはフカフカで弾力のある子宮内膜が必要だからです。しかし筋腫があると、それに血をとられたり月経の出血量が多くなるなどで体は貧血状態になります。また、血流も悪くなり「瘀血(おけつ)」にもなります。「瘀血」では良い内膜はできません。 もしも着床できたとしても筋腫が胎児の発育の妨げになることもあります。 中医学では腫瘍が形成される原因は、血流が悪い「瘀血」と気の流れが悪い「気滞」、余計な水分がたまっている「痰湿」であるとされます。とくに筋腫は「瘀血」が主な原因とされています。 西洋医学では低用量ピルでホルモンをコントロールして筋腫を小さくする薬物療法と筋腫を取り除くなどの外科的療法があります。一方中医学では、手術を要するほどでなければ、筋腫の原因である瘀血、気滞、痰湿を取り除き、気血や肝腎を補う漢方薬を服用することで、妊娠しやすい体をつくることもできます。 20〜40代の女性に急増している子宮内膜症は不妊の一因 子宮内膜症は20〜40代の女性の間で急増している疾患です。子宮内膜の組織が子宮以外の部位(卵巣・腹膜・直腸など)にできて、そこから出血を繰り返す病気です。子宮以外で生じた血液は排出できないので、その組織に溜まって増殖・脱落を繰り返し、炎症・癒着を引きおこします。 卵巣に子宮内膜症ができる「チョコレートのう腫」は、卵巣が大きく腫れるため卵胞の発育や排卵に影響が出ます。また、排卵しても、卵管の先にあるラッパ状の組織である「卵管采」が癒着していれば、卵子をつかまえることができません。また、卵管が癒着して狭くなっていたり閉塞していると受精ができません。中医学では子宮内膜症の原因は「瘀血」、「肝鬱」「陽虚」などさまざまな原因を考えます。 周期調節法を用いながら、月経周期を整え、瘀血を改善し、イライラなどのストレスを解消し、 冷えをなくすことが、受精卵を着床させるために有効なことです。また、ホルモンバランスの乱れや子宮発育不全などが原因の流産では、腎の機能低下「腎虚」があると考えます。その場合は、妊娠するまでは腎を補うことを中心とした周期調節法を行い、妊娠して安定期に入るまでは流産を防ぐ漢方薬を服用します。 【気・血・津液(しんえき)】体を循環している気・血・津液 中医学では「気・血・津液」という、3つの要素が身体の機能を動かす源だと考えます。これらがスムーズに体内を回ることで健康が維持されますが、流れが滞ったりすると不調を感じたり、病気になるのです。気・血・津液のそれぞれの役割は次のとおりです。 【 気 】 体の機能を動かすエネルギー源です。これが不足、停滞すると疲労、栄養不足、新陳代謝低下、イライラ、精神衰弱などがおこりやすくなります。 【 血 】 西洋医学の血液のほかに、体に必要な栄養素を運んだり、子宮内膜や母乳をつくる源となります。不足、停滞で月経不順、月経痛、貧血、頭痛、肩こり、冷え、便秘などがおこりやすくなります。 【 津液 】 体内の血液以外の水分(体液)を「津液」といい、リンパ液などが該当します。「津液」は、臓器や骨髄や脳、肌、髪などを潤すほか、関節を動きやすくします。不要な津液は汗や尿などになって排出されます。不足、停滞すると、肌のたるみや髪のつや不足、むくみ、肌の乾燥などがおこりやすくなります。 監修:誠心堂薬局 ■ あわせて読みたい ■ 子宮内膜症がひどく1年半の体外受精も陰性続き。もう無理なのでしょうか? 子宮内膜症で4度の手術。10回目の顕微授精も陰性。どうすれば妊娠しますか? チョコレート嚢胞に筋腫、内膜症、無精子症と問題多く……妊娠にたどり着く可能性は? 女性のための健康生活マガジン JINEKO chapter1 体質改善 漢方で着床しやすい子宮内膜を受精卵が子宮内膜に着床できない原因に子宮の問題があります。 ここでは多くの女性にみられる、子宮筋腫と子宮内膜症について取り上げます。 子宮内膜は、受精卵のベッド血流をよくしてフカフカに 子宮筋腫は30~40代の女性に多くみられる、子宮の部位にできる良性の腫瘍です。筋腫ができる部位によって、筋層内筋腫、漿膜下筋腫、粘膜下筋腫の3種類に分けられます。なぜ子宮筋腫があると、受精卵が着床しづらいかというと、しっかりと着床させるにはフカフカで弾力のある子宮内膜が必要だからです。しかし筋腫があると、それに血をとられたり月経の出血量が多くなるなどで体は貧血状態になります。また、血流も悪くなり「瘀血(おけつ)」にもなります。「瘀血」では良い内膜はできません。 もしも着床できたとしても筋腫が胎児の発育の妨げになることもあります。 中医学では腫瘍が形成される原因は、血流が悪い「瘀血」と気の流れが悪い「気滞」、余計な水分がたまっている「痰湿」であるとされます。とくに筋腫は「瘀血」が主な原因とされています。 西洋医学では低用量ピルでホルモンをコントロールして筋腫を小さくする薬物療法と筋腫を取り除くなどの外科的療法があります。一方中医学では、手術を要するほどでなければ、筋腫の原因である瘀血、気滞、痰湿を取り除き、気血や肝腎を補う漢方薬を服用することで、妊娠しやすい体をつくることもできます。 20〜40代の女性に急増している子宮内膜症は不妊の一因 子宮内膜症は20〜40代の女性の間で急増している疾患です。子宮内膜の組織が子宮以外の部位(卵巣・腹膜・直腸など)にできて、そこから出血を繰り返す病気です。子宮以外で生じた血液は排出できないので、その組織に溜まって増殖・脱落を繰り返し、炎症・癒着を引きおこします。 卵巣に子宮内膜症ができる「チョコレートのう腫」は、卵巣が大きく腫れるため卵胞の発育や排卵に影響が出ます。また、排卵しても、卵管の先にあるラッパ状の組織である「卵管采」が癒着していれば、卵子をつかまえることができません。また、卵管が癒着して狭くなっていたり閉塞していると受精ができません。中医学では子宮内膜症の原因は「瘀血」、「肝鬱」「陽虚」などさまざまな原因を考えます。 周期調節法を用いながら、月経周期を整え、瘀血を改善し、イライラなどのストレスを解消し、 冷えをなくすことが、受精卵を着床させるために有効なことです。また、ホルモンバランスの乱れや子宮発育不全などが原因の流産では、腎の機能低下「腎虚」があると考えます。その場合は、妊娠するまでは腎を補うことを中心とした周期調節法を行い、妊娠して安定期に入るまでは流産を防ぐ漢方薬を服用します。 【気・血・津液(しんえき)】体を循環している気・血・津液 中医学では「気・血・津液」という、3つの要素が身体の機能を動かす源だと考えます。これらがスムーズに体内を回ることで健康が維持されますが、流れが滞ったりすると不調を感じたり、病気になるのです。気・血・津液のそれぞれの役割は次のとおりです。 【 気 】 体の機能を動かすエネルギー源です。これが不足、停滞すると疲労、栄養不足、新陳代謝低下、イライラ、精神衰弱などがおこりやすくなります。 【 血 】 西洋医学の血液のほかに、体に必要な栄養素を運んだり、子宮内膜や母乳をつくる源となります。不足、停滞で月経不順、月経痛、貧血、頭痛、肩こり、冷え、便秘などがおこりやすくなります。 【 津液 】 体内の血液以外の水分(体液)を「津液」といい、リンパ液などが該当します。「津液」は、臓器や骨髄や脳、肌、髪などを潤すほか、関節を動きやすくします。不要な津液は汗や尿などになって排出されます。不足、停滞すると、肌のたるみや髪のつや不足、むくみ、肌の乾燥などがおこりやすくなります。 監修:誠心堂薬局 ■ あわせて読みたい ■ 子宮内膜症がひどく1年半の体外受精も陰性続き。もう無理なのでしょうか? 子宮内膜症で4度の手術。10回目の顕微授精も陰性。どうすれば妊娠しますか? チョコレート嚢胞に筋腫、内膜症、無精子症と問題多く……妊娠にたどり着く可能性は? 女性のための健康生活マガジン JINEKO
2011.6.1
コラム 不妊治療
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不妊治療と医療保険Part2
ジネコが調べる!医師が考える、患者が安心して治療を進められる医療保険とは? 前号で、ユーザーの皆さんにアンケートを実施したところ、不妊治療中は医療保険に入りにくく、困っている方が多いことがわかりました。では、不妊治療中に起こりうるリスクとは?湘南IVFクリニックの田中雄大先生に、医師が考える治療中のリスクと必要な保障についてお聞きしました。不妊治療中、まれに入院を要するトラブルも不妊治療は、基本的には健康な人が受けるものです。しかし治療を行っていくうえで、病気が見つかったり、体調が悪くなってしまうといったトラブルやリスクはゼロではありません。入院治療が必要となってしまう症例にはどのようなものがあるのか、湘南IVFクリニックの田中先生に伺いました。「卵巣刺激の際、卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の場合は、症状によっては1週間程度入院することがあります。子宮筋腫などがあって腹腔鏡の手術をする場合は、当院では日帰り手術ですが、2~3日入院を要する施設もあるようです。その他には流産や子宮外妊娠、また、ごくまれなケースですが、人工授精後に感染による腹膜炎を起こし、入院して治療を受ける方もいます」となると、心配になってくるのが入院費です。経済的な負担が避けられない不妊治療。それに加えて、予想外な入院費の出費が重なると、さらに負担が増えていくことに……。「医療者側も安全のことは一番に考えながら治療を行っていますが、残念ながらリスクがまったくないとは言い切れません。ですから、安心して不妊治療に専念していただくためには、医療保険に入っていただいているかどうかが大きなポイントになってくるんですね。実際、当院でも初診時に〝医療保険に加入されていますか?〟と患者さんにお聞きすることがあります」経済的な負担が減れば治療もよりスムーズに患者さんの経済的な負担が減るということは、医師にとっても望ましいことだそうです。「患者さんが金額に負担を感じると、治療のステップアップを躊躇されるだけでなく、〝もうやめてしまおうかな……〟と不妊治療自体に対するモチベーションも下がっていきます。次の治療をすれば妊娠に至ることができるかもしれないのに、それはもったいないですよね。治療の内容などで迷われている方には、患者さんがご納得されるまでお話しすることもできますが、経済的なこととなると、医師側から無理におすすめすることはできませんから、こちらもつらいですね」さらに田中先生は、不妊治療そのものに対しても、治療費の負担を軽減できる保険があればベストだと言います。「たとえば人工授精は、現在だいたい1万5000円~2万円程度です。1回の治療ではそれほど高く感じませんが、3回、4回となると金額が大きくなります。体外受精や顕微授精の場合は助成金が出る場合が多いですが、人工授精では補助が出ない自治体も多いです。高額ではなくても、人工授精を受ける度に1万円程度の金額が保障されるような保険があれば、患者さんは助かるでしょうし、医師も積極的に治療をすすめられると思います」 田中 雄大 先生慶應義塾大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。大和市立病院産婦人科勤務、内視鏡手術の専門病院を目指した矢崎病院婦人科での勤務などを経て、2009 年、矢崎病院に不妊治療専門の湘南IVF クリニックを開設。聖マリアンナ医科大学非常勤講師。 ジネコが相談!皆さんのニーズをしっかり調査しジネコと医療保険の開発を目指します不妊治療中の皆さんに合った医療保険ができないかジネコがさまざまな保険会社にアプローチしたところ、アイアル少額短期保険株式会社が賛同してくださいました!同社の副社長・安藤克行さんが、その内容についてお話ししてくださいました。不妊治療中でも入れるわかりやすい医療保険を万が一のことを考えて、不妊治療中も加入しておきたい医療保険ですが、ジネコユーザーのアンケートでは、「不妊治療中は加入を断られた」「保険には入っていたけれど、保障対象外の治療があるのを知らなかった」など、困ったことがあるという声が寄せられました。そこでジネコでは不妊治療中の皆さんに合った医療保険ができないか、さまざまな保険会社にアプローチ。積極的に賛同していただいたアイアル少額短期保険株式会社と一緒に、わかりやすい医療保険の開発を目指すことになりました。「現在の医療保険は、不妊治療中でも加入できたり、できなかったりしますし、保障の内容も保険会社によってまちまちのものが多いと思います。保険に関する情報提供の仕方が不明瞭だと、ご自身に合った保険を探すことは困難だと思いますし、医療保険に加入すること自体も諦めてしまいがちです。そこで、弊社が今回開発するにあたって考えたのは、〝とにかくわかりやすい保険を〟ということ。どの病気や部位が保障の対象外なのかなど、条件をはっきりさせたうえで、不妊治療中でも加入できる医療保険を作りたいと考えています」(アイアル少額短期保険株式会社取締役副社長・安藤克行さん)同社では、お客様の声を反映し、新たなリスクや小さなニーズに対処できる「オリジナル保険」の開発に注力。〝愛ある(=アイアル)〟保険づくりを目指している会社です。きめ細やかな発想や対応が必要であると考え、女性社員2名も加えたプロジェクトチームを立ち上げました。ジネコと医療保険開発9月1日の販売を目指す「今回『ジネコ』と一緒に、不妊治療中の皆さんに合った新しい保険を考え、9月1日の販売を目指しています。まず、第一段階は〝不妊治療中でも加入できる医療保険〟ということ。そして来年度には、不妊治療の結果、何らかの疾病が生じた時にお見舞い金が出るなど、特約付きの商品を考えています。また、保険の特徴に配慮して、申し込みは対面ではなく、インターネットのみにします。その分、シンプルでわかりやすいものになるようにしようと考えています」(安藤さん)去る5月9日には、実際に不妊治療をしている患者さんの声を聞くため、ジネコユーザーさんとの座談会も行われました。「皆さんのニーズに合わせるために、今後も深く調査して、さらに保険の内容をバージョンアップさせていく可能性もあります」と安藤さん。運命的なめぐり合わせか、同社は東京・日本橋の、安産・子授け神社として有名な水天宮のすぐ近くにあります。そこで、保険証券を水天宮でご祈願してからお送りしたり、申し込まれた方にはもれなくお守りストラップをプレゼントしたりという、愛ある企画も検討中です。 * * * * * 皆さんが安心して不妊治療できるよう、ジネコではこれからも、アイアル少額短期保険株式会社のようなご協力いただける企業とともに、お手伝いをしていきます! アイアルについてもっと知りたい方は→ http://www.air-ins.co.jp/ジネコ 保険座談会→ http://www.jineko.net/special_contents/54/ アイアル少額短期保険株式会社今回の保険のプロジェクトチームのメンバー副社長 安藤 克行 さん(中央)木村 玲奈 さん(右)野口 あゆみ さん(左)アイアル少額短期保険株式会社新たなリスクやニッチなニーズに対できる「オリジナル保険」の開発に注力し、アクティブな女性を応援する医療保険や、マンション中高層階専用の家財保険などを販売。お客様からの「ありがとう!」を積み重ねていく企業を目指し、愛のある身近な保険を提供しています。ジネコが調べる!医師が考える、患者が安心して治療を進められる医療保険とは? 前号で、ユーザーの皆さんにアンケートを実施したところ、不妊治療中は医療保険に入りにくく、困っている方が多いことがわかりました。では、不妊治療中に起こりうるリスクとは?湘南IVFクリニックの田中雄大先生に、医師が考える治療中のリスクと必要な保障についてお聞きしました。不妊治療中、まれに入院を要するトラブルも不妊治療は、基本的には健康な人が受けるものです。しかし治療を行っていくうえで、病気が見つかったり、体調が悪くなってしまうといったトラブルやリスクはゼロではありません。入院治療が必要となってしまう症例にはどのようなものがあるのか、湘南IVFクリニックの田中先生に伺いました。「卵巣刺激の際、卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の場合は、症状によっては1週間程度入院することがあります。子宮筋腫などがあって腹腔鏡の手術をする場合は、当院では日帰り手術ですが、2~3日入院を要する施設もあるようです。その他には流産や子宮外妊娠、また、ごくまれなケースですが、人工授精後に感染による腹膜炎を起こし、入院して治療を受ける方もいます」となると、心配になってくるのが入院費です。経済的な負担が避けられない不妊治療。それに加えて、予想外な入院費の出費が重なると、さらに負担が増えていくことに……。「医療者側も安全のことは一番に考えながら治療を行っていますが、残念ながらリスクがまったくないとは言い切れません。ですから、安心して不妊治療に専念していただくためには、医療保険に入っていただいているかどうかが大きなポイントになってくるんですね。実際、当院でも初診時に〝医療保険に加入されていますか?〟と患者さんにお聞きすることがあります」経済的な負担が減れば治療もよりスムーズに患者さんの経済的な負担が減るということは、医師にとっても望ましいことだそうです。「患者さんが金額に負担を感じると、治療のステップアップを躊躇されるだけでなく、〝もうやめてしまおうかな……〟と不妊治療自体に対するモチベーションも下がっていきます。次の治療をすれば妊娠に至ることができるかもしれないのに、それはもったいないですよね。治療の内容などで迷われている方には、患者さんがご納得されるまでお話しすることもできますが、経済的なこととなると、医師側から無理におすすめすることはできませんから、こちらもつらいですね」さらに田中先生は、不妊治療そのものに対しても、治療費の負担を軽減できる保険があればベストだと言います。「たとえば人工授精は、現在だいたい1万5000円~2万円程度です。1回の治療ではそれほど高く感じませんが、3回、4回となると金額が大きくなります。体外受精や顕微授精の場合は助成金が出る場合が多いですが、人工授精では補助が出ない自治体も多いです。高額ではなくても、人工授精を受ける度に1万円程度の金額が保障されるような保険があれば、患者さんは助かるでしょうし、医師も積極的に治療をすすめられると思います」 田中 雄大 先生慶應義塾大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。大和市立病院産婦人科勤務、内視鏡手術の専門病院を目指した矢崎病院婦人科での勤務などを経て、2009 年、矢崎病院に不妊治療専門の湘南IVF クリニックを開設。聖マリアンナ医科大学非常勤講師。 ジネコが相談!皆さんのニーズをしっかり調査しジネコと医療保険の開発を目指します不妊治療中の皆さんに合った医療保険ができないかジネコがさまざまな保険会社にアプローチしたところ、アイアル少額短期保険株式会社が賛同してくださいました!同社の副社長・安藤克行さんが、その内容についてお話ししてくださいました。不妊治療中でも入れるわかりやすい医療保険を万が一のことを考えて、不妊治療中も加入しておきたい医療保険ですが、ジネコユーザーのアンケートでは、「不妊治療中は加入を断られた」「保険には入っていたけれど、保障対象外の治療があるのを知らなかった」など、困ったことがあるという声が寄せられました。そこでジネコでは不妊治療中の皆さんに合った医療保険ができないか、さまざまな保険会社にアプローチ。積極的に賛同していただいたアイアル少額短期保険株式会社と一緒に、わかりやすい医療保険の開発を目指すことになりました。「現在の医療保険は、不妊治療中でも加入できたり、できなかったりしますし、保障の内容も保険会社によってまちまちのものが多いと思います。保険に関する情報提供の仕方が不明瞭だと、ご自身に合った保険を探すことは困難だと思いますし、医療保険に加入すること自体も諦めてしまいがちです。そこで、弊社が今回開発するにあたって考えたのは、〝とにかくわかりやすい保険を〟ということ。どの病気や部位が保障の対象外なのかなど、条件をはっきりさせたうえで、不妊治療中でも加入できる医療保険を作りたいと考えています」(アイアル少額短期保険株式会社取締役副社長・安藤克行さん)同社では、お客様の声を反映し、新たなリスクや小さなニーズに対処できる「オリジナル保険」の開発に注力。〝愛ある(=アイアル)〟保険づくりを目指している会社です。きめ細やかな発想や対応が必要であると考え、女性社員2名も加えたプロジェクトチームを立ち上げました。ジネコと医療保険開発9月1日の販売を目指す「今回『ジネコ』と一緒に、不妊治療中の皆さんに合った新しい保険を考え、9月1日の販売を目指しています。まず、第一段階は〝不妊治療中でも加入できる医療保険〟ということ。そして来年度には、不妊治療の結果、何らかの疾病が生じた時にお見舞い金が出るなど、特約付きの商品を考えています。また、保険の特徴に配慮して、申し込みは対面ではなく、インターネットのみにします。その分、シンプルでわかりやすいものになるようにしようと考えています」(安藤さん)去る5月9日には、実際に不妊治療をしている患者さんの声を聞くため、ジネコユーザーさんとの座談会も行われました。「皆さんのニーズに合わせるために、今後も深く調査して、さらに保険の内容をバージョンアップさせていく可能性もあります」と安藤さん。運命的なめぐり合わせか、同社は東京・日本橋の、安産・子授け神社として有名な水天宮のすぐ近くにあります。そこで、保険証券を水天宮でご祈願してからお送りしたり、申し込まれた方にはもれなくお守りストラップをプレゼントしたりという、愛ある企画も検討中です。 * * * * * 皆さんが安心して不妊治療できるよう、ジネコではこれからも、アイアル少額短期保険株式会社のようなご協力いただける企業とともに、お手伝いをしていきます! アイアルについてもっと知りたい方は→ http://www.air-ins.co.jp/ジネコ 保険座談会→ http://www.jineko.net/special_contents/54/ アイアル少額短期保険株式会社今回の保険のプロジェクトチームのメンバー副社長 安藤 克行 さん(中央)木村 玲奈 さん(右)野口 あゆみ さん(左)アイアル少額短期保険株式会社新たなリスクやニッチなニーズに対できる「オリジナル保険」の開発に注力し、アクティブな女性を応援する医療保険や、マンション中高層階専用の家財保険などを販売。お客様からの「ありがとう!」を積み重ねていく企業を目指し、愛のある身近な保険を提供しています。
2011.5.25
コラム 不妊治療
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セミナー潜入で治療法最新情報をゲット!
治療法に関するたくさんの情報が飛び交っているけれど、自分に合うのはどれ?そんなこともわかっちゃうのが、クリニックで催される説明会やセミナー。疑問や不安に思っていることなども、直接質問すればスッキリ解決。ひとりで悩んでいないで、さぁ仲間に出会いにセミナーへ行こう! 蔵本武志先生久留米大学医学部卒業、山口大学大学院修了。山口県立中央病院産婦人科副部長、済生会下関総合病院産婦人科部長を経て、1990年オーストラリア・PIVETメディカルセンターへ留学。帰国後、1995年に蔵本ウイメンズクリニック開院。 多くのクリニックで催しているARTに関するセミナーや説明会。もしかして、「どこも同じような内容で代わり映えしないのでは……」なんて、思っていない?ジネコの応援ドクターのお一人である蔵本ウイメンズクリニックでも、月に2回定期的に開催。一歩踏み込んだARTの最前線を知ることができるうえに、質問コーナーや参加者同士のフリートークタイムもあって、「治療の疑問や不安を、一気に吹き飛ばしてくれる」とか。そんな評判を聞きつけ、さっそくお邪魔してまいりました。 おーっ、さすが人気の説明会とあって満員御礼!体外受精や顕微授精はもとより、さまざまな治療法を2時間以上に渡りみっちり解説。ふむふむ、こんな治療法も、あんな方法も……と、希望がわくなぁ〜。そして、質問コーナーでは「仕事を持っているので休めず、排卵誘発剤の投与のために連日通院するのは難しいのですが」と、説明会参加者からの切実なご相談。ジネコにも多く寄せられるお悩みです。「現在不妊治療中の女性は46万人程度と見込まれ、当院では体外受精や顕微授精を受ける方の57%が有職者。つまり仕事をしながら治療しています。最近は、自宅でできる排卵誘発剤の注射もありますから、仕事をしながらでも大丈夫!」自分で注射!?自宅にいながらにして治療できるのは助かるけど、誰にでもできるの?「(じゃ~ん)これが、注射器。ペンにしか見えないでしょ?針も極細で、製剤も濃縮されているので少量で済みます。そのうえ、おなかや太ももへの皮下注射だから、筋肉注射と違って痛みもないんです」 昨秋に導入されたこのペン型自己注射用注射器、蔵本先生のクリニックでは100名近くの方がすでに利用され、アンケート調査ではほとんどの方が「意外にカンタン」「次もぜひ利用したい」と答えているんですって。「忙しい方、遠方から通われる方もこれで治療がラクになるはず。治療法ももちろんきちんとレクチャーしますから、安心してください。それでも自分で注射するのに抵抗がある方もいるだろうし、費用面で敬遠される方もいらっしゃるでしょう。自分にとってどの治療法が向いているのか、説明会はそれを見極める良い機会でもあると思いますよ」 新たな治療方法や、選択肢が増えるのは喜ばしいことだけれど、やはりなんといっても「自分に合っているか」がカギ! なのです。 「わからないこと、迷うようなことがあったら、なんでも遠慮なく質問してくださいね!」と蔵本先生。クリニックに通えないから── と、あきらめたりしなくていいのね!先生、ありがとうございました♪ 治療法に関するたくさんの情報が飛び交っているけれど、自分に合うのはどれ?そんなこともわかっちゃうのが、クリニックで催される説明会やセミナー。疑問や不安に思っていることなども、直接質問すればスッキリ解決。ひとりで悩んでいないで、さぁ仲間に出会いにセミナーへ行こう! 蔵本武志先生久留米大学医学部卒業、山口大学大学院修了。山口県立中央病院産婦人科副部長、済生会下関総合病院産婦人科部長を経て、1990年オーストラリア・PIVETメディカルセンターへ留学。帰国後、1995年に蔵本ウイメンズクリニック開院。 多くのクリニックで催しているARTに関するセミナーや説明会。もしかして、「どこも同じような内容で代わり映えしないのでは……」なんて、思っていない?ジネコの応援ドクターのお一人である蔵本ウイメンズクリニックでも、月に2回定期的に開催。一歩踏み込んだARTの最前線を知ることができるうえに、質問コーナーや参加者同士のフリートークタイムもあって、「治療の疑問や不安を、一気に吹き飛ばしてくれる」とか。そんな評判を聞きつけ、さっそくお邪魔してまいりました。 おーっ、さすが人気の説明会とあって満員御礼!体外受精や顕微授精はもとより、さまざまな治療法を2時間以上に渡りみっちり解説。ふむふむ、こんな治療法も、あんな方法も……と、希望がわくなぁ〜。そして、質問コーナーでは「仕事を持っているので休めず、排卵誘発剤の投与のために連日通院するのは難しいのですが」と、説明会参加者からの切実なご相談。ジネコにも多く寄せられるお悩みです。「現在不妊治療中の女性は46万人程度と見込まれ、当院では体外受精や顕微授精を受ける方の57%が有職者。つまり仕事をしながら治療しています。最近は、自宅でできる排卵誘発剤の注射もありますから、仕事をしながらでも大丈夫!」自分で注射!?自宅にいながらにして治療できるのは助かるけど、誰にでもできるの?「(じゃ~ん)これが、注射器。ペンにしか見えないでしょ?針も極細で、製剤も濃縮されているので少量で済みます。そのうえ、おなかや太ももへの皮下注射だから、筋肉注射と違って痛みもないんです」 昨秋に導入されたこのペン型自己注射用注射器、蔵本先生のクリニックでは100名近くの方がすでに利用され、アンケート調査ではほとんどの方が「意外にカンタン」「次もぜひ利用したい」と答えているんですって。「忙しい方、遠方から通われる方もこれで治療がラクになるはず。治療法ももちろんきちんとレクチャーしますから、安心してください。それでも自分で注射するのに抵抗がある方もいるだろうし、費用面で敬遠される方もいらっしゃるでしょう。自分にとってどの治療法が向いているのか、説明会はそれを見極める良い機会でもあると思いますよ」 新たな治療方法や、選択肢が増えるのは喜ばしいことだけれど、やはりなんといっても「自分に合っているか」がカギ! なのです。 「わからないこと、迷うようなことがあったら、なんでも遠慮なく質問してくださいね!」と蔵本先生。クリニックに通えないから── と、あきらめたりしなくていいのね!先生、ありがとうございました♪
2010.12.6
コラム 不妊治療
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子宮内膜症の影響で卵管采(らんかんさい)に異常あり 手術を受けたほうがいい?
「子宮内膜症による癒着があり、卵管采の動きを悪くしているため、すぐに腹腔鏡手術を受けるように言われました。」
2010.11.18
コラム 不妊治療
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子宮内膜ポリープの掻爬で内膜が薄くなり、着床しづらくなる?
子宮内膜ポリープを掻爬したことで内膜が薄くなったから着床しづらい? ART女性クリニックの小山先生にお答えいただきました。
2021.3.1
コラム 不妊治療