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2017.10.22 ジネコ妊活セミナー in 静岡 第1部
2017年10月22日に行われたジネコ 妊活セミナーより 体にやさしい妊活漢方 2017年10月22日(日)、静岡市内で「ジネコ妊活セミナー」を開催しました。第1部では、小島薬局漢方堂の小島晃先生「体にやさしい妊活漢方」、第2部では「妊娠へ近づくために」として、俵IVFクリニック院長俵史子先生にお話いただきました。その一部をお知らせします。 漢方医学から見た妊活とは 漢方医学が考える、不妊症になる原因として、冷え(気血不足)、骨盤内のうっ血(瘀血)、疲れたり腎が弱って卵巣機能が低下している(腎虚)、肥満と痩せすぎ(脾虚)、この4つが考えられます。その際、直接的な作用ではなく、体作りの観点からアプローチするのが漢方の特長。例えば、冷え性の方には、体を温め血流をよくする「婦宝当帰膠」や温灸をすすめます。この「体の芯から温める」といった作用は、漢方の得意分野なのです。 また婦人科系の病気が考えられる人には、生理不順、生理痛を改善する漢方薬をよく使います。ただ、人によって程度が違いますから、軽い人には柔らかい作用のもの、重い人なら強めの漢方を、というように、体質を見極めて使うことが重要になってきます。 例えば、生殖をつかさどる「腎」を改善するためのやや強い漢方薬として、動物生薬を使うことがあります。 こちらは流産予防などに効果があります。強めの漢方薬は、副作用を心配される方もいらっしゃいますが、柔らかい作用の漢方薬と併用して、副作用を和らげながら効果を高めることもできます。 基礎体温で体調の見立て 妊活において、漢方では基礎体温を重視しています。全体の形やその人の漢方的な見立てに関わるため、相談を受けてから3カ月ぐらいつけていただきます。一般的な基礎体温の場合、28日前後の月経周期の間に、高温期が12~14日続きます。高温期と低温期の差が3~0.5度。低温から高温期とへ1~2日以内に移行するのが正常です。これらの違いに、それぞれの体質が現れます。よく見られるのが高温期が短く低温期が長い人。冷えが原因になっていることが多く、妊娠しやすさに影響が出てくるため、体を温めて排卵を促したり、漢方薬を使います。 また、体温の変化がギザギザしていて幅が広い場合。これはストレスが原因のことが多く、体温や自律神経の調整が難しくなっています。年齢が高い人にも、この乱れが多く見られます。体温が高くて排卵が早く、周期が短めの場合、20代で健康に問題がない人ならいいのですが、30~40代で周期が乱れている人、人工授精を繰り返している人は、卵子の質が落ちていたり、まだ未熟なうちに排卵してしまうことが考えられますので、卵巣機能を戻す漢方を選びます。このように、基礎体温は排卵の時期を把握するためだけでなく、その人の総合的な状態を見ることによって漢方的な体質を見立て、それに合わせて必要な漢方を選ぶためには欠かせないものなのです。 小島 晃 先生 (小島薬局本店)1967年北海道生まれ。東京薬科大学卒業。北京中医薬大学日本校卒業。1998年に中国政府認定の国際中医師となる。2003年発刊の「東洋医学の名医134人徹底紹介」に紹介される。2008年より中国・湖北中医薬大学客員教授に就任。現在、㈱小島薬局本店代表として、小島薬局本店で漢方相談を行いながら、後進の指導や中国医学の普及に努めている。著書に「体にやさしい妊活漢方(現代書林)」がある ジネコ妊活セミナー 2017年10月22日に行われたジネコ 妊活セミナーより 体にやさしい妊活漢方 2017年10月22日(日)、静岡市内で「ジネコ妊活セミナー」を開催しました。第1部では、小島薬局漢方堂の小島晃先生「体にやさしい妊活漢方」、第2部では「妊娠へ近づくために」として、俵IVFクリニック院長俵史子先生にお話いただきました。その一部をお知らせします。 漢方医学から見た妊活とは 漢方医学が考える、不妊症になる原因として、冷え(気血不足)、骨盤内のうっ血(瘀血)、疲れたり腎が弱って卵巣機能が低下している(腎虚)、肥満と痩せすぎ(脾虚)、この4つが考えられます。その際、直接的な作用ではなく、体作りの観点からアプローチするのが漢方の特長。例えば、冷え性の方には、体を温め血流をよくする「婦宝当帰膠」や温灸をすすめます。この「体の芯から温める」といった作用は、漢方の得意分野なのです。 また婦人科系の病気が考えられる人には、生理不順、生理痛を改善する漢方薬をよく使います。ただ、人によって程度が違いますから、軽い人には柔らかい作用のもの、重い人なら強めの漢方を、というように、体質を見極めて使うことが重要になってきます。 例えば、生殖をつかさどる「腎」を改善するためのやや強い漢方薬として、動物生薬を使うことがあります。 こちらは流産予防などに効果があります。強めの漢方薬は、副作用を心配される方もいらっしゃいますが、柔らかい作用の漢方薬と併用して、副作用を和らげながら効果を高めることもできます。 基礎体温で体調の見立て 妊活において、漢方では基礎体温を重視しています。全体の形やその人の漢方的な見立てに関わるため、相談を受けてから3カ月ぐらいつけていただきます。一般的な基礎体温の場合、28日前後の月経周期の間に、高温期が12~14日続きます。高温期と低温期の差が3~0.5度。低温から高温期とへ1~2日以内に移行するのが正常です。これらの違いに、それぞれの体質が現れます。よく見られるのが高温期が短く低温期が長い人。冷えが原因になっていることが多く、妊娠しやすさに影響が出てくるため、体を温めて排卵を促したり、漢方薬を使います。 また、体温の変化がギザギザしていて幅が広い場合。これはストレスが原因のことが多く、体温や自律神経の調整が難しくなっています。年齢が高い人にも、この乱れが多く見られます。体温が高くて排卵が早く、周期が短めの場合、20代で健康に問題がない人ならいいのですが、30~40代で周期が乱れている人、人工授精を繰り返している人は、卵子の質が落ちていたり、まだ未熟なうちに排卵してしまうことが考えられますので、卵巣機能を戻す漢方を選びます。このように、基礎体温は排卵の時期を把握するためだけでなく、その人の総合的な状態を見ることによって漢方的な体質を見立て、それに合わせて必要な漢方を選ぶためには欠かせないものなのです。 小島 晃 先生 (小島薬局本店)1967年北海道生まれ。東京薬科大学卒業。北京中医薬大学日本校卒業。1998年に中国政府認定の国際中医師となる。2003年発刊の「東洋医学の名医134人徹底紹介」に紹介される。2008年より中国・湖北中医薬大学客員教授に就任。現在、㈱小島薬局本店代表として、小島薬局本店で漢方相談を行いながら、後進の指導や中国医学の普及に努めている。著書に「体にやさしい妊活漢方(現代書林)」がある ジネコ妊活セミナー
2018.1.18
コラム 不妊治療
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妊活とダイエットについて
妊活において肥満は大敵なのを知っていますか? 女性の肥満はBMI(Body Mass Index、肥満指数)25以上と言われ、その数値以上の人はダイエットが必要になります。 脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があります。肥満でこれらの脂肪が多くなり、不都合が起こるのです。まず、女性の場合、皮下脂肪からE1(エストロン)が分泌され、E2(エストラジオール)のレセプター(受け取るところ)を塞いでしまいます。そうなると子宮内膜や子宮頸部がふんわり厚くならないのです。皮下脂肪が多ければ多いほど厚みがなくなり、着床障害などが起きやすくなります。 次に内臓脂肪ですが、内臓というくらいですから体の臓器につく脂肪で、多くなれば子宮、腸、卵巣などにも脂肪がついてしまい、機能が落ちてしまいます。とくに40代になると内臓脂肪が多くなるので注意が必要です。AMH値が低い、FSH値が高くて肥満の人は、ダイエットでBMIを下げることで数値が変化することもあります。 では、効率良く BMI値を下げるにはどうしたらいいのでしょうか? その鍵は基礎代謝にあります。基礎代謝は年齢、性別、筋肉量、季節(気温)によって変わりますが、1日の消費するエネルギーの内訳は、基礎代謝が75%、食物代謝10%、運動代謝が15%と、基礎代謝がエネルギー消費に大きく関わっています。 1kgの体脂肪を燃焼するためには、時速10km/時で走った場合に12時間120kmもの運動が必要です。ところが基礎代謝だと女性の場合は1250〜1300キロカロリーも1日で消耗するのです。このことからも基礎代謝がダイエットにおいていかに重要かがわかりますよね。 しかも基礎代謝の63%が内臓血流であることから、誠心堂では内臓の血流をよくするダイエットをすすめています。 具体的には以下の3つです。 ①内臓血流を邪魔している内臓脂肪を減らすために、糖新生—低血糖状態にする。 低血糖にするために糖質制限をします。ただしこれは専門家の指導のもとで行うことが必須です。②内臓の血流を改善する漢方薬やエクササイズを行う。 気、血、津液が不足したり、停滞すると内臓の血行が悪くなります。これは個人差がありますから、そのタイプにあった漢方のお茶を服用します。③腸内フローラを改善する。 バクテロイデスという腸内細菌が中鎖脂肪酸を作り肥満を防ぎます。ただしバクテロイデスは日和見菌なので、腸内環境がよくないと作用しません。つまり、善玉菌が多い腸内環境を作ることがポイントです。さらに腸内細菌の餌となるオリゴ糖や水溶性の食物繊維と非水溶性の食物繊維をそれぞれ50%ずつ摂取することも必要です。誠心堂では理想的な食物繊維の比率が一度に摂れるスティックを販売しています。 誠心堂では専門のカウンセラー「中医ダイエットカウンセラー」が13名います。ダイエットの知識と指導力をもったカウンセラーです。気になっている方はぜひ専門知識のあるカウンセラーに指導を受けてください。 肥満があると不妊のリスクが高まりますので、妊娠を望むのであれば、不妊治療の前から肥満を解消したり、軽減できるように努力しましょう。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 遅い結婚からの妊活で大切なことは ≫ これから妊活を始める方にーー男性編 ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2018.1.12
コラム 不妊治療
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遅い結婚からの妊活で大切なことは
厚生労働省が発表した「平成28年度婚姻に関する統計」によると、平成27年の初婚の平均年齢は男性が30.7歳、女性は29歳とのこと。20年前の平成7年は男性が28.3歳、女性は26.1歳というのだから、いかに晩婚化が進んでいるかがわかりますよね。 晩婚がいけないというのではなく、晩婚で妊活をするとなると、どうしてもリスクが高くなるため、心身のケアがより必要になることは覚えておいて欲しいのです。 というものも、35歳以上の方は男女共に、確実に腎虚、つまり子宮、卵巣、もっといえば精子、卵子という器官や組織が老化し始めているからです。腎虚とは精血が不足している状態ですから、それを補う必要があります。ここで注意して欲しいのが、中医学での不足とは、そのものが不足している状態と邪魔するものがある状態の2種類があることです。不足そのものは漢方で補い、精血を邪魔する瘀血や痰湿などは、鍼灸で取り除いていきます。漢方と鍼灸を一緒におこなうことで精血が十分な状態に改善されるのです。 さて、体のケアの次は心のケアです。晩婚の方は気持ちを若々しく持ち、ファッション、メイクなどで外見も若々しくなることが大切です。その程度は自分でもちょっと恥ずかしいかなと思うくらいの若さです。そして、できるだけ若い人たちと交流を持って、いろいろな新しい情報に関心を持ったり、新しいことにチャレンジしましょう。 なぜ、このようなことが必要なのかというと、これらのことで脳は活性化されるからです。器官が先か脳が先かわかりませんが、器官と脳の老化は互いに関連しているのです。つまり、脳を若く保つことは器官を若く保つことでもあるのです。 若々しくいることを意識的に行うことに加えて、誠心堂が妊活でよくつかう鍼灸に「頭皮鍼」があります。頭皮鍼は脳の血流バランスを整え、脳を活性化する作用があります。頭皮といっても脳に直接鍼を刺すのではなく、帽状腱膜という、頭皮と筋肉の間にある膜に鍼を打ちます。 鍼灸には大きく、上焦、中焦、下焦という、3つの治療区にわけてコントロールを行います。上焦は脳や下垂体、中焦は肝臓や胃、下焦は子宮、卵巣、精巣などです。症状に合わせて鍼灸をおこない血流の偏りをなくすのです。ピンポイントで治療できるのが鍼灸の大きなメリットですから、症状に合わせた施術によって、不安定で偏った血流を安定させます。 また、患者さん自身がそこに効くイメージを持つ「意念」も重要です。この意念をもって、頭皮鍼が脳の活性化に効いているという意識を持つことがより効果をあげるのです。 「意念」とは、ポジティブな感情を持つことから始めます。リラックスしてから実行してください。治療した日の夜は特に重要です。ベッドに横になって軽く膝を曲げた状態で行います。子宮や卵巣、精巣の血流が良くなって漢方薬が行き届くイメージを持つとよいでしょう。お腹に手をあてていると温かさも加わり、意識が集中しやすくなります。 漢方で補腎をしながら、鍼灸で血流を集めることは不可欠です。そしてもうひとつ大切なことが意念です。これが男女問わず、晩婚にとって重要なことです。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ これから妊活を始める方にーー男性編 ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2018.1.10
コラム 不妊治療
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これから妊活を始める方にーー男性編
結婚してそろそろ赤ちゃんが欲しいと思って始めた妊活。でも、なかなか赤ちゃんを授からない……。「ひょっとして不妊症なの?」と不安になるのは当然のことです。不妊の原因は女性側にあるイメージが未だにありますが、じつは不妊の原因が男性にある場合も少なくないのです。不妊は40%が女性、40%が男性、残り20%が両方に原因があると言われています。 男性不妊の原因の多くは、造精子障害と言われています。これは精索静脈瘤、つまり精巣の血流障害で酸素交換がうまくいっていないことが原因です。またEDも血流障害が原因です。これらを中医学では「瘀血」といいます。 舌が紫色だったり、舌の裏の静脈が怒張している人は瘀血で、下腹部の血流がよくない可能性があるので、内面からのケアが必要です。 妊活で男性にチェックしてほしい項目を挙げると、 1. ノートパソコンをいつも膝の上で作業する 2. 喫煙の習慣がある 3. マスターベーションも含めて射精回数が週2回以下である 4. 高血圧・糖尿病の持病がある 5. 育毛剤の西洋薬を服用している 6. 睡眠時間が不規則で6時間以下である 7. BMIが25以上 8. 陰嚢に痛みを感じる 9. トランクスよりブリーフを好んで履く 10. 性感染症にかかったことがある 以上の項目で3つ以上あれば、要注意です。 特に睡眠の質が重要です。眠りが浅い、夢をよく見るなど睡眠の質がよくない方は体内の血流に障害がでやすいのです。体内時計という言葉を最近よく耳にしますが、生活習慣の乱れは精子の質に重大な影響を与えるのです。体の部位では、ふくらはぎが硬かったり、むくみがあるのは、骨盤内の血流が悪いことから起こります。骨盤内血行が悪くなると精巣の血行も悪くなるので、造精子障害になりやすいのです。 このような症状がある方は、三陰交、承筋、太谿、太衝、百会などのツボを毎日指圧するか、鍼灸治療を定期的に受けて血行をよくしましょう。これは男性不妊だけでなく、女性不妊にも当てはまることです。女性の骨盤内血行が悪ければ、卵巣や子宮にダメージが起き、いい卵ができない、着床障害や発育障害が起こりうるからです。 誠心堂では血流の滞りを調整する「三焦調整法」で妊活のお手伝いをしています。 良い精子を作るためにお食事では、「必須アミノ酸」9種類を万遍なく摂取するようにしましょう。特に精子はアミノ酸の集合体ともいえます。とくに8割以上がアルギニンで、できています。 おすすめ食品 亜鉛・・牡蠣、小魚、海藻類、乳製品、大豆製品、赤みの牛肉 セレン・・いわし ビタミンB1群・・くるみ、赤みの多い肉、干し湯葉、鰹節、ゴマ、アーモンド 不妊症かもしれないと思ったら、その原因が男性であれ女性であれ、当事者だけでなく、夫婦一緒に中医師に相談し、漢方や鍼灸で妊娠しやすい体質改善をしましょう。誠心堂では「三焦調整法」を行ってから補腎薬などの漢方薬を服用するので、より効果的な治療を受けることができます。 現代人はストレスにさらされた毎日を送っています。メンタルが強い人でも知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることは少なくありません。そのせいか夫婦生活の回数が少ないカップルが多いのも現状です。妊活中なのに夫婦生活が月に1回という夫婦もいます。タイミング以外で夫婦生活があるような関係になるために、体調管理はとても大切なことだと思います。 妊活中の夫婦生活は月に5〜6回は必要です。できたら排卵の3日くらい前からは1日おきくらいの回数が理想です。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう ≫ 補腎薬と鍼が更年期の治療に相乗効果をもたらす <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.12.28
コラム 不妊治療
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これから妊活を始める方にーー女性編
これから妊活を始める方にーー女性編 婚約が整った、または、新婚の方がぼんやりと考えていることのひとつに 「赤ちゃん、どうしようかしら?」というのがあるのではないでしょうか。また、「そろそろ赤ちゃんが欲しいけど、その兆しがなさそう」と、ちょっと不安になっている方もいるでしょう。 そんな妊活を考え始めている方が、最初に行って欲しいことは、基礎体温をつけて自分のホルモンのバランスを知っていただくことです。 基礎体温は2相性になっていますか? また、排卵日や排卵日までのおりものがわかるかなど、基本的なことを確認してみましょう。 女性には初経が始まって閉経するまで毎月繰り返される、月経周期のリズムがあります。月経周期によって女性ホルモンの分泌が異なり、体調も変化するのです。このリズムが整っていなければ、基礎体温サイクルも乱れてしまいます。 基礎体温のパターンは正常型以外にダラダラ型、凸状型、高温期低温型など、大きく9つのパターンがあるのです。妊活ではそれぞれの状況を考慮して、自分にあった適切な対応が必要になります。 妊活中は最低週1回の夫婦生活が望ましく、さらに排卵日5日前から2〜3回、つまり1日おきにタイミングをとってほしいのです。正確な排卵日が知りたいと、排卵チェッカーで確認するのは構いませんが、それに頼りすぎるのは考えものです。できるなら基礎体温とおりもので排卵をみてください。排卵したことを知ることと、妊娠しやすいタイミングをとることは異なります。 36度以下の低体温の女性は女性ホルモンの働きが活発ではないので冷え性対策が必要です。お腹、へそ下、仙骨、太もも辺りが冷たくなっているケースが多いので重点的にケアします。冷え性のケアというと、カイロ、厚着などを考えがちですが、このように外側から温めるのは逆効果ですのでご注意ください。体表を温めることは、結果として深部の血流の不足傾向を生みます。冷え性は体の中から温めることが必要です。漢方と鍼灸の組み合わせでケアすると、体の中から温まっていく感じが実感できるはずです。 「ひょっとして不妊症かな」と悩んだ時、高度医療の方が力強い、分かりやすいというイメージがあるようです。自分の不妊の原因がどこにあるのかを診るのには高度医療がとても役立つと思います。 しかし、そこにあまりにも大きな期待をかけすぎず、あわせて自分の体を大切にすることや、夫婦のタイミングの取り方、生活の仕方を振り返って見る必要があるのではないでしょうか。基本をないがしろにして高度医療を受けるのは本末転倒な気がします。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ くりかえす12週までの流産の3割は防ぐことができる ≫ 誠心堂での妊活レポート−3 ≫ 誠心堂での妊活レポート−2 ≫ 誠心堂での妊活レポート−1 ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ これから妊活を始める方にーー女性編 婚約が整った、または、新婚の方がぼんやりと考えていることのひとつに 「赤ちゃん、どうしようかしら?」というのがあるのではないでしょうか。また、「そろそろ赤ちゃんが欲しいけど、その兆しがなさそう」と、ちょっと不安になっている方もいるでしょう。 そんな妊活を考え始めている方が、最初に行って欲しいことは、基礎体温をつけて自分のホルモンのバランスを知っていただくことです。 基礎体温は2相性になっていますか? また、排卵日や排卵日までのおりものがわかるかなど、基本的なことを確認してみましょう。 女性には初経が始まって閉経するまで毎月繰り返される、月経周期のリズムがあります。月経周期によって女性ホルモンの分泌が異なり、体調も変化するのです。このリズムが整っていなければ、基礎体温サイクルも乱れてしまいます。 基礎体温のパターンは正常型以外にダラダラ型、凸状型、高温期低温型など、大きく9つのパターンがあるのです。妊活ではそれぞれの状況を考慮して、自分にあった適切な対応が必要になります。 妊活中は最低週1回の夫婦生活が望ましく、さらに排卵日5日前から2〜3回、つまり1日おきにタイミングをとってほしいのです。正確な排卵日が知りたいと、排卵チェッカーで確認するのは構いませんが、それに頼りすぎるのは考えものです。できるなら基礎体温とおりもので排卵をみてください。排卵したことを知ることと、妊娠しやすいタイミングをとることは異なります。 36度以下の低体温の女性は女性ホルモンの働きが活発ではないので冷え性対策が必要です。お腹、へそ下、仙骨、太もも辺りが冷たくなっているケースが多いので重点的にケアします。冷え性のケアというと、カイロ、厚着などを考えがちですが、このように外側から温めるのは逆効果ですのでご注意ください。体表を温めることは、結果として深部の血流の不足傾向を生みます。冷え性は体の中から温めることが必要です。漢方と鍼灸の組み合わせでケアすると、体の中から温まっていく感じが実感できるはずです。 「ひょっとして不妊症かな」と悩んだ時、高度医療の方が力強い、分かりやすいというイメージがあるようです。自分の不妊の原因がどこにあるのかを診るのには高度医療がとても役立つと思います。 しかし、そこにあまりにも大きな期待をかけすぎず、あわせて自分の体を大切にすることや、夫婦のタイミングの取り方、生活の仕方を振り返って見る必要があるのではないでしょうか。基本をないがしろにして高度医療を受けるのは本末転倒な気がします。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ くりかえす12週までの流産の3割は防ぐことができる ≫ 誠心堂での妊活レポート−3 ≫ 誠心堂での妊活レポート−2 ≫ 誠心堂での妊活レポート−1 ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.10.20
コラム 不妊治療
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誠心堂での妊活レポート−3
誠心堂での妊活レポート−3 前々回のコラムより、妊活体験レポートをお送りしております。今回は3人目をご紹介します。 ジネコで募集した中医学で妊活するモニターさんのうち、誠心堂では6か月間で5人中3人が妊娠するという快挙を遂げました。選出した5名はどの医療機関でも妊娠しなかった人たち。 残念ながら妊娠しなかった2人の方ですが、1人は子宮の手術をしている方、もう1人は年齢的なことで妊活をあきらめた方でした。 モニターとなって妊娠にこぎつけた3名のレポートを3回に分けてお届けしています。 最終回の3人目は41才のIさんです。彼女は習慣性流産があり、5年以上不妊治療を続けて体外受精も行ないましたが、いい結果は得られなかったのです。モニターとして誠心堂に来た時は、採卵しても空胞になってしまうほど卵巣機能が低下し、FSH(卵胞刺激ホルモン)値が30もある、かなり厳しい状況でした。 加えてIさんは物事の捉え方がネガティブで、「妊娠はしたいけど、できないと思っています」と自ら言い切るような性格です。 「それなら、どうしてモニターに応募したの?」と聞くと、「私、矛盾しているんです。だからぜんぜん妊娠できるような実感がないんです」と言う。それなのに妊娠しない不安から採卵を続けてしまうのです。卵巣機能を回復させるためにも採卵はしばらくお休みしたほうがいいとアドバイスしても、採卵を行って、そのたびにFSH値がグンと上がってしまうのです。 そこで最初に行ったのが三焦調整法の鍼です。するとFSH値が半分まで下がり、そのうち正常値になっていきました。下垂体のホルモンはでていても、それがうまく卵巣まで届かないとFSH値が上がります。ですから卵巣の血行をよくする治療をすれば数値は下がるのです。 Iさんは冷え性で痩せており、食も細い腎虚タイプだったので、内臓の血行も悪い。このようなタイプは採卵に伴う微少の出血でもダメージになることがあるのです。そういう状態を早めに回復してあげると、卵巣の血行もよくなりFSH値も正常になります。数値が正常になったから、もう少し時間を置いて卵巣を休めとこうといっても、すぐに採卵に行ってしまう……。 そんなことをくりかえしていましたが、治療から6か月後にはいい卵が3個採れて、体外受精で妊娠したのです。 しかし、結論から言うと、19週で早産してしまいました。というのも諸事情で妊娠12週で漢方薬の治療をやめてしまったのです。腎虚タイプは流産、早産しやすいので、治療の継続は不可欠なんです。とても残念なことです。年齢からいってももったいないことをしたと思います。 妊娠できたことに自信がついたのでしょうか、「もう一度チャンスをください」といって、現在、再度妊娠に挑戦中です。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 誠心堂での妊活レポート−2 ≫ 誠心堂での妊活レポート−1 ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 誠心堂での妊活レポート−3 前々回のコラムより、妊活体験レポートをお送りしております。今回は3人目をご紹介します。 ジネコで募集した中医学で妊活するモニターさんのうち、誠心堂では6か月間で5人中3人が妊娠するという快挙を遂げました。選出した5名はどの医療機関でも妊娠しなかった人たち。 残念ながら妊娠しなかった2人の方ですが、1人は子宮の手術をしている方、もう1人は年齢的なことで妊活をあきらめた方でした。 モニターとなって妊娠にこぎつけた3名のレポートを3回に分けてお届けしています。 最終回の3人目は41才のIさんです。彼女は習慣性流産があり、5年以上不妊治療を続けて体外受精も行ないましたが、いい結果は得られなかったのです。モニターとして誠心堂に来た時は、採卵しても空胞になってしまうほど卵巣機能が低下し、FSH(卵胞刺激ホルモン)値が30もある、かなり厳しい状況でした。 加えてIさんは物事の捉え方がネガティブで、「妊娠はしたいけど、できないと思っています」と自ら言い切るような性格です。 「それなら、どうしてモニターに応募したの?」と聞くと、「私、矛盾しているんです。だからぜんぜん妊娠できるような実感がないんです」と言う。それなのに妊娠しない不安から採卵を続けてしまうのです。卵巣機能を回復させるためにも採卵はしばらくお休みしたほうがいいとアドバイスしても、採卵を行って、そのたびにFSH値がグンと上がってしまうのです。 そこで最初に行ったのが三焦調整法の鍼です。するとFSH値が半分まで下がり、そのうち正常値になっていきました。下垂体のホルモンはでていても、それがうまく卵巣まで届かないとFSH値が上がります。ですから卵巣の血行をよくする治療をすれば数値は下がるのです。 Iさんは冷え性で痩せており、食も細い腎虚タイプだったので、内臓の血行も悪い。このようなタイプは採卵に伴う微少の出血でもダメージになることがあるのです。そういう状態を早めに回復してあげると、卵巣の血行もよくなりFSH値も正常になります。数値が正常になったから、もう少し時間を置いて卵巣を休めようとこうといっても、すぐに採卵に行ってしまう……。 そんなことをくりかえしていましたが、治療から6か月後にはいい卵が3個採れて、体外受精で妊娠したのです。 しかし、結論から言うと、19週で早産してしまいました。というのも諸事情で妊娠12週で漢方薬の治療をやめてしまったのです。腎虚タイプは流産、早産しやすいので、治療の継続は不可欠なんです。とても残念なことです。年齢からいってももったいないことをしたと思います。 妊娠できたことに自信がついたのでしょうか、「もう一度チャンスをください」といって、現在、再度妊娠に挑戦中です。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 誠心堂での妊活レポート−2 ≫ 誠心堂での妊活レポート−1 ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.8.29
コラム 不妊治療
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誠心堂での妊活レポート−2
誠心堂での妊活レポート−2 前回のコラムより、妊活レポートをお送りしており、今回は2人目の体験レポートをご紹介します。 ジネコで募集した中医学で妊活するモニターさんのうち、誠心堂では6か月間で5人中3人が妊娠するという快挙を遂げました。選出した5名はどの医療機関でも妊娠しなかった人たち。 残念ながら妊娠しなかった2人の方ですが、1人は子宮の手術をしている方、もう1人は年齢的なことで妊活をあきらめた方でした。 モニターとなって妊娠にこぎつけた3名のレポートを3回に分けてお届けしています。 2回目のレポートは35歳のEさん。結婚して7年間不妊治療をしていました。3回ほど体外受精も試みましたが、一度も妊娠にはいたりませんでした。なかなかいい卵が採れないと悩んでおり、こうなったら体質改善するしかないとモニターに応募したそうです。 「いい卵が採れるまで半年の時間がかかる」という最初に説明を信じてくれて、苦い漢方薬もがんばって服用し、鍼治療も耐えて、念願の6か月で妊娠しました。 EさんはBMI(Body Mass Index=肥満判定の国際基準。普通値は18.5〜24.9。それ以下はやせ、それ以上は肥満となる)が30近くあった肥満体形でした。肥満は着床障害をおこすので、まずは内臓脂肪を減らすために体重を10キロ落としてもらいました。 中医学でいえば、気虚痰湿タイプ。つまり、体を温める力、ホルモン分泌を一定に保つ力が弱い気虚と、体の中に不要なものが溜まってしまい必要なものが届きにくくなる痰湿の両方を持ち合わせているのです。ですから気を補って血行をよくして補腎を行うことと、痰湿をよくするために糖質制限をしながら食物繊維を多く摂って体重を落としてもらいました。 補腎と活血法も行いました。補腎とはホルモンの分泌を安定させることです。活血法とは漢方と鍼で子宮や卵巣の血流を上げる方法です。漢方は血液の粘度を下げ、鍼は血流を集める効果があります。補腎と活血法の二つで着床できるようにもっていきました。その間も人工授精は行っていましたが、なかなか結果はでなかった。そうこうしているうちに治療から6か月目になり、Eさんは「そろそろいい卵ができているのではないか」と期待をしながら、久しぶりに体外受精をしたら、みごとに着床したのです。妊娠中も太らないように月に一度来店し、順調に赤ちゃんも育っていきました。 漢方はその人をベストコンディションにもっていき、本来の体の力を発揮できるようにする薬です。ですから不妊で悩んでいる人が妊娠できるのはもちろんですが、太り過ぎの人はダイエットもできるし、痩せすぎの人は適正体重になることも可能なのです。ここが西洋医学と違う点で、漢方は全体の健康レベルをあげるという利点があります。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 誠心堂での妊活レポート−1 ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 誠心堂での妊活レポート−2 前回のコラムより、妊活レポートをお送りしており、今回は2人目の体験レポートをご紹介します。 ジネコで募集した中医学で妊活するモニターさんのうち、誠心堂では6か月間で5人中3人が妊娠するという快挙を遂げました。選出した5名はどの医療機関でも妊娠しなかった人たち。 残念ながら妊娠しなかった2人の方ですが、1人は子宮の手術をしている方、もう1人は年齢的なことで妊活をあきらめた方でした。 モニターとなって妊娠にこぎつけた3名のレポートを3回に分けてお届けしています。 2回目のレポートは35歳のEさん。結婚して7年間不妊治療をしていました。3回ほど体外受精も試みましたが、一度も妊娠にはいたりませんでした。なかなかいい卵が採れないと悩んでおり、こうなったら体質改善するしかないとモニターに応募したそうです。 「いい卵が採れるまで半年の時間がかかる」という最初に説明を信じてくれて、苦い漢方薬もがんばって服用し、鍼治療も耐えて、念願の6か月で妊娠しました。 EさんはBMI(Body Mass Index=肥満判定の国際基準。普通値は18.5〜24.9。それ以下はやせ、それ以上は肥満となる)が30近くあった肥満体形でした。肥満は着床障害をおこすので、まずは内臓脂肪を減らすために体重を10キロ落としてもらいました。 中医学でいえば、気虚痰湿タイプ。つまり、体を温める力、ホルモン分泌を一定に保つ力が弱い気虚と、体の中に不要なものが溜まってしまい必要なものが届きにくくなる痰湿の両方を持ち合わせているのです。ですから気を補って血行をよくして補腎を行うことと、痰湿をよくするために糖質制限をしながら食物繊維を多く摂って体重を落としてもらいました。 補腎と活血法も行いました。補腎とはホルモンの分泌を安定させることです。活血法とは漢方と鍼で子宮や卵巣の血流を上げる方法です。漢方は血液の粘度を下げ、鍼は血流を集める効果があります。補腎と活血法の二つで着床できるようにもっていきました。その間も人工授精は行っていましたが、なかなか結果はでなかった。そうこうしているうちに治療から6か月目になり、Eさんは「そろそろいい卵ができているのではないか」と期待をしながら、久しぶりに体外受精をしたら、みごとに着床したのです。妊娠中も太らないように月に一度来店し、順調に赤ちゃんも育っていきました。 漢方はその人をベストコンディションにもっていき、本来の体の力を発揮できるようにする薬です。ですから不妊で悩んでいる人が妊娠できるのはもちろんですが、太り過ぎの人はダイエットもできるし、痩せすぎの人は適正体重になることも可能なのです。ここが西洋医学と違う点で、漢方は全体の健康レベルをあげるという利点があります。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 誠心堂での妊活レポート−1 ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.8.24
コラム 不妊治療
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誠心堂での妊活レポート−1
誠心堂での妊活レポート−1 ジネコで募集した中医学で妊活するモニターさんのうち、誠心堂では6か月間で5人中3人が妊娠するという快挙を遂げました。選出した5名はどの医療機関でも妊娠しなかった人たち。 残念ながら妊娠しなかった2人の方ですが、1人は子宮の手術をしている方、もう1人は年齢的なことで妊活をあきらめた方でした。 モニターとなって妊娠にこぎつけた3名のレポートを3回に分けてお届けします。 最初の方は35才の女性Aさんです。2年半ほど病院の不妊治療を受け、5回の体外受精も行いましたが妊娠には結びつきませんでした。凍結していた卵がなくなってしまい、また一から採卵と言われ、いまの状態では再度採卵しても着床は難しいのではないか。だったら採卵よりも体質改善をしてみようということでモニターに応募。そのころお父様が大病なさり、父親が生きているうちに孫を産みたいと、妊娠したい気持ちが強くなっていたことも後押ししたとのことです。 妊娠したい気持ちが強ければ、いい卵が採れるわけではありません。いい卵ができるように彼女に必要なケアがあります。年齢が35才くらいなら、正しいケアをすればいい卵はいっぱいできます。これはどの女性にも言えるのですが、誠心堂では半年ほど時間をいただければ、30代なら必ずいい卵が採れることを経験と実績で確信しています。30代なら卵巣に残っている卵の数もあるので、卵巣への血流量を上げながら補腎を行えばいい卵が必ず育ちます。 体外受精は失敗していたので時間をかけて行う予定でした。漢方薬の治療を開始して1か月後にとりあえず人工授精をAさんは受けました。すると、その人工授精で妊娠したのです。治療から1か月という短期間での妊娠。「いままで体外受精をしてもだめだったのになぜ」と、驚きました。 老化してしまったものを元にもどすような魔法の漢方ありません。しかし、誠心堂の実績では卵巣にストックされている卵胞の中に、ダメージを受けていない、いい卵があるなら50才でも自然妊娠する人はいるということです。肉体的に40代の後半でもいい卵が残っている可能性はある。それが30代であれば卵巣に大きな婦人科疾患が無いかぎり、確実にあると思っています。 また、相方の男性も同じです。いい卵といい精子があれば、必ず妊娠する、そのお手伝いはできると確信しているのです。 妊娠中はお母様が糖尿病だったことから、本人の体重管理もしてもらったのですが、もともと甘いものが大好きだし、2年半かかってやっと赤ちゃんを授かったことで周りからお祝いに甘いものをいっぱいいただいて食べてしまったことから、妊娠30週で糖尿になって入院をしました。 幸い初期の段階だったので対処でき、40週で3400gの元気な女の子を出産しました。母子ともに元気で過ごしていらっしゃいます。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 誠心堂での妊活レポート−1 ジネコで募集した中医学で妊活するモニターさんのうち、誠心堂では6か月間で5人中3人が妊娠するという快挙を遂げました。選出した5名はどの医療機関でも妊娠しなかった人たち。 残念ながら妊娠しなかった2人の方ですが、1人は子宮の手術をしている方、もう1人は年齢的なことで妊活をあきらめた方でした。 モニターとなって妊娠にこぎつけた3名のレポートを3回に分けてお届けします。 最初の方は35才の女性Aさんです。2年半ほど病院の不妊治療を受け、5回の体外受精も行いましたが妊娠には結びつきませんでした。凍結していた卵がなくなってしまい、また一から採卵と言われ、いまの状態では再度採卵しても着床は難しいのではないか。だったら採卵よりも体質改善をしてみようということでモニターに応募。そのころお父様が大病なさり、父親が生きているうちに孫を産みたいと、妊娠したい気持ちが強くなっていたことも後押ししたとのことです。 妊娠したい気持ちが強ければ、いい卵が採れるわけではありません。いい卵ができるように彼女に必要なケアがあります。年齢が35才くらいなら、正しいケアをすればいい卵はいっぱいできます。これはどの女性にも言えるのですが、誠心堂では半年ほど時間をいただければ、30代なら必ずいい卵が採れることを経験と実績で確信しています。30代なら卵巣に残っている卵の数もあるので、卵巣への血流量を上げながら補腎を行えばいい卵が必ず育ちます。 体外受精は失敗していたので時間をかけて行う予定でした。漢方薬の治療を開始して1か月後にとりあえず人工授精をAさんは受けました。すると、その人工授精で妊娠したのです。治療から1か月という短期間での妊娠。「いままで体外受精をしてもだめだったのになぜ」と、驚きました。 老化してしまったものを元にもどすような魔法の漢方ありません。しかし、誠心堂の実績では卵巣にストックされている卵胞の中に、ダメージを受けていない、いい卵があるなら50才でも自然妊娠する人はいるということです。肉体的に40代の後半でもいい卵が残っている可能性はある。それが30代であれば卵巣に大きな婦人科疾患が無いかぎり、確実にあると思っています。 また、相方の男性も同じです。いい卵といい精子があれば、必ず妊娠する、そのお手伝いはできると確信しているのです。 妊娠中はお母様が糖尿病だったことから、本人の体重管理もしてもらったのですが、もともと甘いものが大好きだし、2年半かかってやっと赤ちゃんを授かったことで周りからお祝いに甘いものをいっぱいいただいて食べてしまったことから、妊娠30週で糖尿になって入院をしました。 幸い初期の段階だったので対処でき、40週で3400gの元気な女の子を出産しました。母子ともに元気で過ごしていらっしゃいます。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 更年期の尿モレは漢方薬と鍼灸で相談を ≫ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.8.21
コラム 不妊治療
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尿モレの情報は出産前に収集しておこう
尿モレの情報は出産前に収集しておこう あなたは尿モレにどのようなイメージを持っていますか?たぶん、40代以降の中年女性が悩むことだと思っているのではないでしょうか。 尿モレは骨盤底筋の緩みから起こるのですが、圧倒的に多いのが出産の経験によるものなのです。尿失禁率は経産婦が未産婦の3倍と言われています。つまり2人に1人は尿モレを経験する計算になるのです。ですから年齢は関係なく20代でも出産経験があるなら、尿モレになる可能性があるということです。 なぜ、尿モレのほとんどは出産が機となるのでしょうか。 それは出産時に骨盤底筋に断裂が起こるからです。その断裂が元に戻るには3か月ほどかかります。子宮は1か月でほぼ妊娠前の大きさに戻りますが骨盤底筋はその3倍も時間が必要なのです。 将来尿モレで悩まないためにも、しっかり骨盤底筋の修復をしておきたい。そのために産褥体操という骨盤底筋を鍛える体操があるのです。骨盤底筋の断裂がしっかり元に戻らず、緩んだ状態で産後の育児を迎えると、内臓が下垂して骨盤底筋はさらに緩んでしまいます。更年期になると下腹部の血行が悪くなり内臓を支える力が低下してくるからです。 一度断裂した部分は弛緩しやすいので、いかに産褥時期のケアが大切かを知ってほしいのです。出産した後では間に合わないので、産前にこのような情報をしっかり調べておくことも必要でしょう。 骨盤底筋の血行をよくするのは産褥体操だけではありません。たとえば、授乳をすると幸せホルモンと言われる「オキシトシン」が分泌されますが、このホルモンは子宮を元の大きさに戻すとともに、骨盤底筋も引き締める作用があります。母乳が出るでないは別として、授乳は赤ちゃんのためだけではなく、ママのからだにも重要だということです。 東洋医学では出産や更年期などで内臓のエネルギーが低下すると胃腸だけではなく膀胱や子宮まで下垂しやすくなります。それをできるだけ早めに回復させてあげることをお勧めします。できれば産前から予防のために漢方薬を服用したり、自身の体質に合わせた鍼灸治療を受けることをお勧めします。 産褥体操は出産直後積極的に行うことで、その後に起こるかもしれない尿モレ予防になるので、ネットなどにも出ていますから、出産前に覚えておき、出産したら実行することをおすすめします。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう ≫ 補腎薬と鍼が更年期の治療に相乗効果をもたらす ≫ 食事や生活養生で更年期を穏やかに過ごす~その2 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 尿モレの情報は出産前に収集しておこう あなたは尿モレにどのようなイメージを持っていますか?たぶん、40代以降の中年女性が悩むことだと思っているのではないでしょうか。 尿モレは骨盤底筋の緩みから起こるのですが、圧倒的に多いのが出産の経験によるものなのです。尿失禁率は経産婦が未産婦の3倍と言われています。つまり2人に1人は尿モレを経験する計算になるのです。ですから年齢は関係なく20代でも出産経験があるなら、尿モレになる可能性があるということです。 なぜ、尿モレのほとんどは出産が機となるのでしょうか。 それは出産時に骨盤底筋に断裂が起こるからです。その断裂が元に戻るには3か月ほどかかります。子宮は1か月でほぼ妊娠前の大きさに戻りますが骨盤底筋はその3倍も時間が必要なのです。 将来尿モレで悩まないためにも、しっかり骨盤底筋の修復をしておきたい。そのために産褥体操という骨盤底筋を鍛える体操があるのです。骨盤底筋の断裂がしっかり元に戻らず、緩んだ状態で産後の育児を迎えると、内臓が下垂して骨盤底筋はさらに緩んでしまいます。更年期になると下腹部の血行が悪くなり内臓を支える力が低下してくるからです。 一度断裂した部分は弛緩しやすいので、いかに産褥時期のケアが大切かを知ってほしいのです。出産した後では間に合わないので、産前にこのような情報をしっかり調べておくことも必要でしょう。 骨盤底筋の血行をよくするのは産褥体操だけではありません。たとえば、授乳をすると幸せホルモンと言われる「オキシトシン」が分泌されますが、このホルモンは子宮を元の大きさに戻すとともに、骨盤底筋も引き締める作用があります。母乳が出るでないは別として、授乳は赤ちゃんのためだけではなく、ママのからだにも重要だということです。 東洋医学では出産や更年期などで内臓のエネルギーが低下すると胃腸だけではなく膀胱や子宮まで下垂しやすくなります。それをできるだけ早めに回復させてあげることをお勧めします。できれば産前から予防のために漢方薬を服用したり、自身の体質に合わせた鍼灸治療を受けることをお勧めします。 産褥体操は出産直後積極的に行うことで、その後に起こるかもしれない尿モレ予防になるので、ネットなどにも出ていますから、出産前に覚えておき、出産したら実行することをおすすめします。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-2 ≫ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう ≫ 補腎薬と鍼が更年期の治療に相乗効果をもたらす ≫ 食事や生活養生で更年期を穏やかに過ごす~その2 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.7.25
コラム 不妊治療
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三焦調整法で卵子の質を守る-1
三焦調整法で卵子の質を守る-1 妊娠、出産という過程の始まりは卵子と精子から。つまり、不妊のもっとも初歩的な問題は卵子や精子がどのような状態なのかということです。現代医学では、その状態を検査することはできますが、残念ながら「質」そのものを良くする特効薬はないのが現状です。 卵子や精子の質の良し悪しに関わるのは「ミトコンドリア」の数や状態だと言われています。ミトコンドリアという言葉は理科の授業などで、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。でも、ミトコンドリアについて、知らない人も結構いるのではないでしょうか。まず、それを簡単に説明しますね。 ミトコンドリアとは、生物の細胞1つ1つの中に存在する細胞小器官の1つです。もちろん卵子も細胞なので、卵子の細胞内にもミトコンドリアが存在しています。ミトコンドリアは卵子の質と大きく関係しているため、ミトコンドリアの数が減ったり、働きが弱まると卵子の質が下がってしまうのです。 では、ミトコンドリアを壊すのはなんでしょうか? それは、活性酸素だと言われています。活性酸素は体の代謝過程で自然に発生するもの。つまり、酸素を吸えば必ずできるものなのです。活性酸素は身体を守る働きを持っていますが、毒性が強く、体内の細胞を酸化させることで老化やさまざまな病気を引き起こす原因にもなると言われています。活性酸素は身体に必要なものであるけれど、増えすぎると害になってしまうのです。 では、活性酸素が多く発生するのはどのようなときでしょうか? それは「虚血再灌流」と言って、血流が悪くなって血液が減少している状態から一気に血流が増える状態のときです。昼間に比べて夜間は内臓の血流が活発です。しかし、夜にストレスをかけたり、運動したり、パソコンなどを使って脳を使ってしまうことも、「虚血再灌流」が起こります。 このことからもわかるように、ミトコンドリアの数や働きを安定させるのは、夜間の血流の安定だということです。妊活で必要なのは、夜間の血液をコンスタントに子宮や卵巣に流すために、子宮動脈や卵巣動脈の血流をどうのように安定させるかです。 それを得意としているのは中医学なのです。誠心堂で行っている鍼灸の「三焦調整法」は、この夜間の子宮の血流を安定させるために開発された方法なのです。この方法によって卵巣に残った卵子の質を守ることができます。もちろん精子の場合も同じです。 次回は「三焦調整法」についてさらに深く掘り下げていきます。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう ≫ 補腎薬と鍼が更年期の治療に相乗効果をもたらす ≫ 食事や生活養生で更年期を穏やかに過ごす~その2 ≫ 食事や生活養生で更年期を穏やかに過ごす ≫ 更年期は出産の次に大切な人生のターニングポイント <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 三焦調整法で卵子の質を守る-1 妊娠、出産という過程の始まりは卵子と精子から。つまり、不妊のもっとも初歩的な問題は卵子や精子がどのような状態なのかということです。現代医学では、その状態を検査することはできますが、残念ながら「質」そのものを良くする特効薬はないのが現状です。 卵子や精子の質の良し悪しに関わるのは「ミトコンドリア」の数や状態だと言われています。ミトコンドリアという言葉は理科の授業などで、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。でも、ミトコンドリアについて、知らない人も結構いるのではないでしょうか。まず、それを簡単に説明しますね。 ミトコンドリアとは、生物の細胞1つ1つの中に存在する細胞小器官の1つです。もちろん卵子も細胞なので、卵子の細胞内にもミトコンドリアが存在しています。ミトコンドリアは卵子の質と大きく関係しているため、ミトコンドリアの数が減ったり、働きが弱まると卵子の質が下がってしまうのです。 では、ミトコンドリアを壊すのはなんでしょうか? それは、活性酸素だと言われています。活性酸素は体の代謝過程で自然に発生するもの。つまり、酸素を吸えば必ずできるものなのです。活性酸素は身体を守る働きを持っていますが、毒性が強く、体内の細胞を酸化させることで老化やさまざまな病気を引き起こす原因にもなると言われています。活性酸素は身体に必要なものであるけれど、増えすぎると害になってしまうのです。 では、活性酸素が多く発生するのはどのようなときでしょうか? それは「虚血再灌流」と言って、血流が悪くなって血液が減少している状態から一気に血流が増える状態のときです。昼間に比べて夜間は内臓の血流が活発です。しかし、夜にストレスをかけたり、運動したり、パソコンなどを使って脳を使ってしまうことも、「虚血再灌流」が起こります。 このことからもわかるように、ミトコンドリアの数や働きを安定させるのは、夜間の血流の安定だということです。妊活で必要なのは、夜間の血液をコンスタントに子宮や卵巣に流すために、子宮動脈や卵巣動脈の血流をどうのように安定させるかです。 それを得意としているのは中医学なのです。誠心堂で行っている鍼灸の「三焦調整法」は、この夜間の子宮の血流を安定させるために開発された方法なのです。この方法によって卵巣に残った卵子の質を守ることができます。もちろん精子の場合も同じです。 次回は「三焦調整法」についてさらに深く掘り下げていきます。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる ≫ 更年期障害の治療効果をアップさせる「五志七情」という考え方 ≫ 西洋医学の治療法に抵抗がある人は中医学の漢方薬を試してみよう ≫ 補腎薬と鍼が更年期の治療に相乗効果をもたらす ≫ 食事や生活養生で更年期を穏やかに過ごす~その2 ≫ 食事や生活養生で更年期を穏やかに過ごす ≫ 更年期は出産の次に大切な人生のターニングポイント <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.7.3
コラム 不妊治療
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三焦の理論と症状に合わせた不妊のための鍼灸治療
三焦の理論と症状に合わせた不妊のための鍼灸治療 以前取り上げた誠心堂独自の不妊治療メソッド「三焦調整法」において、鍼灸治療は欠かせないものです。三焦調整法とは体を三分し、頭からみぞおちを「上焦」、みぞおちからへそまでを「中焦」、へそから下を「下焦」として、血流の分布を調節する方法です。 現代社会はパソコン、スマートフォンを一日中使用して目を酷使したり、仕事で頭を使う作業が多かったりなど、とにかく血流が頭部(上焦)に集中しがちです。のぼせを感じるのは血流が上焦に集中しているからなんです。 上焦に血液が集中すると、全身の血流の分布は変わります。下焦にある子宮や足先などの生命維持に関わらない器官は血流が不足しがちになり、機能が低下しやすくなります。そのため手足が冷たかったりお腹が冷えたりという症状が出るのです。 卵巣・子宮は妊娠にとっては重要な部位です。卵子が成長するための栄養は血流によって運ばれますし、妊娠に必要なホルモンも血流によって伝わります。ですから子宮周辺に十分な血流があることは妊娠には不可欠だと言えます。 不妊治療では子宮への安定した血流を確保しなければなりませんが、下焦への鍼灸を行うだけでは不足を補うことはできません。身体の血液量は決まっていますから、いかに全体の血流のバランスを調整するかが大切です。 そのためには上焦に集中しすぎている血流を還元するための鍼灸治療が必要になります。さらに子宮へ十分な血流を確保するための鍼灸治療も行います。こうして全体の血流バランスを調整することで子宮への十分な血流を安定的に確保していきます。上焦の鍼灸はストレスなどを和らげ、中焦は胃腸の働きなどをよくし、下焦の腹部は子宮を温め、足首は血の循環をよくします。もちろん、血流のバランスを調整するだけでなく、鍼灸には体に溜まっている不要なものを排除する働きもあります。 施術を受けた方のほとんどが施術後に「お腹が温かいのが2~3日持続する」と驚くのは、このようなメカニズムが身体で行われているからなんです。 鍼灸で血流のバランスが良くなると、漢方薬の効果が上がります。まさに三焦調整法は産める体づくりの強い味方と言えるでしょう。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 中医学の鍼灸治療による妊活の効果とは ≫ 男性不妊を改善する日常生活とは ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 三焦の理論と症状に合わせた不妊のための鍼灸治療 以前取り上げた誠心堂独自の不妊治療メソッド「三焦調整法」において、鍼灸治療は欠かせないものです。三焦調整法とは体を三分し、頭からみぞおちを「上焦」、みぞおちからへそまでを「中焦」、へそから下を「下焦」として、血流の分布を調節する方法です。 現代社会はパソコン、スマートフォンを一日中使用して目を酷使したり、仕事で頭を使う作業が多かったりなど、とにかく血流が頭部(上焦)に集中しがちです。のぼせを感じるのは血流が上焦に集中しているからなんです。 上焦に血液が集中すると、全身の血流の分布は変わります。下焦にある子宮や足先などの生命維持に関わらない器官は血流が不足しがちになり、機能が低下しやすくなります。そのため手足が冷たかったりお腹が冷えたりという症状が出るのです。 卵巣・子宮は妊娠にとっては重要な部位です。卵子が成長するための栄養は血流によって運ばれますし、妊娠に必要なホルモンも血流によって伝わります。ですから子宮周辺に十分な血流があることは妊娠には不可欠だと言えます。 不妊治療では子宮への安定した血流を確保しなければなりませんが、下焦への鍼灸を行うだけでは不足を補うことはできません。身体の血液量は決まっていますから、いかに全体の血流のバランスを調整するかが大切です。 そのためには上焦に集中しすぎている血流を還元するための鍼灸治療が必要になります。さらに子宮へ十分な血流を確保するための鍼灸治療も行います。こうして全体の血流バランスを調整することで子宮への十分な血流を安定的に確保していきます。上焦の鍼灸はストレスなどを和らげ、中焦は胃腸の働きなどをよくし、下焦の腹部は子宮を温め、足首は血の循環をよくします。もちろん、血流のバランスを調整するだけでなく、鍼灸には体に溜まっている不要なものを排除する働きもあります。 施術を受けた方のほとんどが施術後に「お腹が温かいのが2~3日持続する」と驚くのは、このようなメカニズムが身体で行われているからなんです。 鍼灸で血流のバランスが良くなると、漢方薬の効果が上がります。まさに三焦調整法は産める体づくりの強い味方と言えるでしょう。 中医学の素晴らしさ 皆さんは中医学をご存知ですか? 漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。 1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。 漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。 ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 中医学の鍼灸治療による妊活の効果とは ≫ 男性不妊を改善する日常生活とは ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.1.19
コラム 不妊治療
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中医学の鍼灸治療による妊活の効果とは
中医学の鍼灸治療による妊活の効果とは 中医学での妊活のための方法に鍼灸があることはご存知かと思います。今回はこの鍼灸治療についてお話ししていきます。 自分の意志とは無関係な内臓の動きを調整しているのは自律神経です。ほかにも自律神経は、体温調節や血流などさまざまな調節機能、さらにはホルモン分泌や免疫力にまで密接に関係しています。その自律神経をコントロールするのに有効なのが鍼灸治療です。鍼灸が自律神経に影響を及ぼすことは沢山の研究で既に明らかにされています。 もちろん骨盤内臓器も自律神経の影響を強く受けますから、子宮や卵巣の血流も自律神経によって管理されています。つまり、自律神経が不調になると妊娠に重要なこれらの臓器の動きや血流、ホルモンの分泌などに不具合が起きてしまうのです。鍼灸で自律神経の不調を改善すれば、卵巣の血流を増加させることを証明した研究もあります。 鍼灸で自律神経のバランスを整えたら、局所の血流を改善し、骨盤内臓器、子宮動脈、卵巣動脈などの血流量も鍼灸で増やしていきます。これが卵胞の発育、卵質の向上、内膜の養生に繋がるのです。 鍼治療は非常に細い金属の鍼を使って治療を行います。人間の身体は刺激を与えると、その部位を守ろうとしたり、逆に興奮状態にあるものを沈静化したりする性質があります。鍼治療はこの反応を利用し、身体の表面に機械的な刺激を与え、病気の治療や予防を行うのです。 とくに経穴(ツボ)から経絡を刺激し、その経絡に関係する臓腑や気・血、津液の変調を調整して正常な状態に戻す治療法は中医学独特のものです。経絡とは生きていくうえで重要な気の通り路であり、身体の隅々を通ってすべての機能を調整しています。経絡にある反応が出やすいツボが経穴で、鍼灸治療はツボを使って行われます。 灸治療も鍼治療同様、身体に刺激を与えることで反応を導きだし、病気の治療や予防を行います。鍼治療との違いは鍼治療が鍼の機械的刺激を与えるのに対して、灸はもぐさによる温熱的刺激を与える点です。人の体は温かくしていた方が体調は良くなるのです。温熱的刺激により、必要な局所を温め循環を改善する効果も得ることができます。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 夫婦生活で卵巣や精巣の血流を良くしておくことが妊活には重要 ≫ 男性不妊を改善する日常生活とは ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 中医学の鍼灸治療による妊活の効果とは 中医学での妊活のための方法に鍼灸があることはご存知かと思います。今回はこの鍼灸治療についてお話ししていきます。 自分の意志とは無関係な内臓の動きを調整しているのは自律神経です。ほかにも自律神経は、体温調節や血流などさまざまな調節機能、さらにはホルモン分泌や免疫力にまで密接に関係しています。その自律神経をコントロールするのに有効なのが鍼灸治療です。鍼灸が自律神経に影響を及ぼすことは沢山の研究で既に明らかにされています。 もちろん骨盤内臓器も自律神経の影響を強く受けますから、子宮や卵巣の血流も自律神経によって管理されています。つまり、自律神経が不調になると妊娠に重要なこれらの臓器の動きや血流、ホルモンの分泌などに不具合が起きてしまうのです。鍼灸で自律神経の不調を改善すれば、卵巣の血流を増加させることを証明した研究もあります。 鍼灸で自律神経のバランスを整えたら、局所の血流を改善し、骨盤内臓器、子宮動脈、卵巣動脈などの血流量も鍼灸で増やしていきます。これが卵胞の発育、卵質の向上、内膜の養生に繋がるのです。 鍼治療は非常に細い金属の鍼を使って治療を行います。人間の身体は刺激を与えると、その部位を守ろうとしたり、逆に興奮状態にあるものを沈静化したりする性質があります。鍼治療はこの反応を利用し、身体の表面に機械的な刺激を与え、病気の治療や予防を行うのです。 とくに経穴(ツボ)から経絡を刺激し、その経絡に関係する臓腑や気・血、津液の変調を調整して正常な状態に戻す治療法は中医学独特のものです。経絡とは生きていくうえで重要な気の通り路であり、身体の隅々を通ってすべての機能を調整しています。経絡にある反応が出やすいツボが経穴で、鍼灸治療はツボを使って行われます。 灸治療も鍼治療同様、身体に刺激を与えることで反応を導きだし、病気の治療や予防を行います。鍼治療との違いは鍼治療が鍼の機械的刺激を与えるのに対して、灸はもぐさによる温熱的刺激を与える点です。人の体は温かくしていた方が体調は良くなるのです。温熱的刺激により、必要な局所を温め循環を改善する効果も得ることができます。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 夫婦生活で卵巣や精巣の血流を良くしておくことが妊活には重要 ≫ 男性不妊を改善する日常生活とは ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2017.1.12
コラム 不妊治療
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夫婦生活で卵巣や精巣の血流を良くしておくことが妊活には重要
夫婦生活で卵巣や精巣の血流を良くしておくことが妊活には重要 前回は男性不妊で気をつけたい日常生活のことに触れましたが、妊活においてなによりも大切なのが体調管理なのです。 現代人はストレスにさらされた毎日を送っています。メンタルが強い人でも知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることは少なくありません。そのせいか夫婦生活の回数が少ないカップルが多いのも現状です。妊活中なのに夫婦生活が月に1回という夫婦もいます。タイミング以外で夫婦生活があるような関係になるために、体調管理はとても大切なことだと思います。 妊活中の夫婦生活は月に5〜6回は必要です。できたら排卵の3日くらい前からは1日おきくらいの回数が理想です。 子宮、卵巣、精巣といった機能は命に直結する器官ではないので、血流が不足しがちです。血流が悪ければ機能は衰え萎縮していきます。そうならないためにも夫婦生活で子宮・卵巣や精巣の血流を良くしておくことが妊活には重要なのです。 また、夜に優勢になる副交感神経は精巣や卵巣の血流を盛んにします。ですから夜にパソコン、スマートフォンを操作したり、夜更かしするのは言語道断、すぐにその習慣は改めましょう。 日本では不妊症の疑いがあると、女性だけが婦人科で治療を続けるという、悪しき習慣が今も残っています。男性不妊専門の医師は少しずつ増えていますが、まだ少ないのが日本の現状です。ですから男性が気楽に相談することができないことに加えて、男性のプライドが男性不妊の治療のハードルを高くしているようです。 とは言っても、不妊だと思ったら、夫婦で相談に行くのが効率的なのは確かな事実。そこで精液検査と男性側の診察もすれば、より的確な不妊治療の方法が見つかります。夫婦で妊活に取り組むことで女性側のタイムリミットからの不安を解消することにもつながります。 医療機関のハードルが高いと感じるなら、最初から東洋医学の治療院と薬局で相談してみるのも一案です。誠心堂グループでは鍼灸治療院で血流の滞りを調整する「三焦調整法」を行ってから薬局で補腎薬などの漢方薬を調合するのでより効果的な治療を受けることができます。肩こりや腰痛の持病のあるご主人であれば一緒に通ってもらえると思いますよ。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 男性不妊を改善する日常生活とは ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 夫婦生活で卵巣や精巣の血流を良くしておくことが妊活には重要 前回は男性不妊で気をつけたい日常生活のことに触れましたが、妊活においてなによりも大切なのが体調管理なのです。 現代人はストレスにさらされた毎日を送っています。メンタルが強い人でも知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることは少なくありません。そのせいか夫婦生活の回数が少ないカップルが多いのも現状です。妊活中なのに夫婦生活が月に1回という夫婦もいます。タイミング以外で夫婦生活があるような関係になるために、体調管理はとても大切なことだと思います。 妊活中の夫婦生活は月に5〜6回は必要です。できたら排卵の3日くらい前からは1日おきくらいの回数が理想です。 子宮、卵巣、精巣といった機能は命に直結する器官ではないので、血流が不足しがちです。血流が悪ければ機能は衰え萎縮していきます。そうならないためにも夫婦生活で子宮・卵巣や精巣の血流を良くしておくことが妊活には重要なのです。 また、夜に優勢になる副交感神経は精巣や卵巣の血流を盛んにします。ですから夜にパソコン、スマートフォンを操作したり、夜更かしするのは言語道断、すぐにその習慣は改めましょう。 日本では不妊症の疑いがあると、女性だけが婦人科で治療を続けるという、悪しき習慣が今も残っています。男性不妊専門の医師は少しずつ増えていますが、まだ少ないのが日本の現状です。ですから男性が気楽に相談することができないことに加えて、男性のプライドが男性不妊の治療のハードルを高くしているようです。 とは言っても、不妊だと思ったら、夫婦で相談に行くのが効率的なのは確かな事実。そこで精液検査と男性側の診察もすれば、より的確な不妊治療の方法が見つかります。夫婦で妊活に取り組むことで女性側のタイムリミットからの不安を解消することにもつながります。 医療機関のハードルが高いと感じるなら、最初から東洋医学の治療院と薬局で相談してみるのも一案です。誠心堂グループでは鍼灸治療院で血流の滞りを調整する「三焦調整法」を行ってから薬局で補腎薬などの漢方薬を調合するのでより効果的な治療を受けることができます。肩こりや腰痛の持病のあるご主人であれば一緒に通ってもらえると思いますよ。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 男性不妊を改善する日常生活とは ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.12.22
コラム 不妊治療
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男性不妊を改善する日常生活とは
男性不妊を改善する日常生活とは 前回は晩婚化が男性不妊の原因にもなっていることをお話ししましたが、そのほかにはどのようなことが原因としてあげられるでしょう。 男性不妊の9割が元気な精子をつくりだすことができない「造精機能障害」です。造精機能障害の種類は以下の3つです。 1 無精子症 精巣の中で精子がつくられているにもかかわらず、精子の通り道がふさがれていることから受精が成立しない「閉塞性無精子症」と、精子自体が存在しない「非閉塞性無精子症」があります。 2 乏精子症 精子はつくられていますが、極端に数が少ない状態です。基準を少しだけ下回る程度でしたら、タイミング法が成功するケースもあります。精子がほとんど見当たらない場合は、人工授精や体外受精を行う必要があります。 3 精子無力症 精子の数に問題はないのですが、質が悪く、あまり元気ではない状態です。卵子の元にたどり着くには十分な運動能力がある精子が必要です。 子の元にたどり着くには十分な運動能力がある精子が必要です。 3つの種類のうち、乏精子症や精子無力症はストレスの影響が大きいことがあります。ですから精子の数も体調によってムラがあることも多いのです。このような症状は、鹿角膠・亀板膠などの動物性補腎薬が有効である場合があります。錠剤や丸剤などの製剤もあり手軽に服用することができます。多くの場合2~3か月で効果が出ることが多いようです。 また、日常生活も影響しますので、以下のようなことに気をつけてください。 食事の改善 1日のカロリー摂取を調整します。とくに肥満傾向にある方は炭水化物を控えるようにしましょう。暴飲暴食や逆に食事を抜くことは避けます。ビタミンC、D、E、亜鉛、カルシウムを十分摂るようにします。 下半身を圧迫しない 下着やジーパンなどで下半身を圧迫しないようにします。下半身を締め付けると血液の循環が悪くなります。また、精子の発育を阻害する可能性もあります。 禁煙 たばこは精子の数、運動量ともに減少します。さらには奇形精子の量が増え、受精能力の低下につながります。 そのほか、大量のアルコール摂取、大量のカフェイン摂取はNG。バイクや自転車に長時間乗るのもよくありません。さらに電磁波に気をつけてください。ラップトップのパソコンを膝の上に乗せて作業するなどもってのほかです。 そして、一番大切なのは規則正しい生活習慣です。睡眠は夜12時までに就寝し最低でも6時間半はとるようにしましょう。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 男性不妊を改善する日常生活とは 前回は晩婚化が男性不妊の原因にもなっていることをお話ししましたが、そのほかにはどのようなことが原因としてあげられるでしょう。 男性不妊の9割が元気な精子をつくりだすことができない「造精機能障害」です。造精機能障害の種類は以下の3つです。 1 無精子症 精巣の中で精子がつくられているにもかかわらず、精子の通り道がふさがれていることから受精が成立しない「閉塞性無精子症」と、精子自体が存在しない「非閉塞性無精子症」があります。 2 乏精子症 精子はつくられていますが、極端に数が少ない状態です。基準を少しだけ下回る程度でしたら、タイミング法が成功するケースもあります。精子がほとんど見当たらない場合は、人工授精や体外受精を行う必要があります。 3 精子無力症 精子の数に問題はないのですが、質が悪く、あまり元気ではない状態です。卵子の元にたどり着くには十分な運動能力がある精子が必要です。 子の元にたどり着くには十分な運動能力がある精子が必要です。 3つの種類のうち、乏精子症や精子無力症はストレスの影響が大きいことがあります。ですから精子の数も体調によってムラがあることも多いのです。このような症状は、鹿角膠・亀板膠などの動物性補腎薬が有効である場合があります。錠剤や丸剤などの製剤もあり手軽に服用することができます。多くの場合2~3か月で効果が出ることが多いようです。 また、日常生活も影響しますので、以下のようなことに気をつけてください。 食事の改善 1日のカロリー摂取を調整します。とくに肥満傾向にある方は炭水化物を控えるようにしましょう。暴飲暴食や逆に食事を抜くことは避けます。ビタミンC、D、E、亜鉛、カルシウムを十分摂るようにします。 下半身を圧迫しない 下着やジーパンなどで下半身を圧迫しないようにします。下半身を締め付けると血液の循環が悪くなります。また、精子の発育を阻害する可能性もあります。 禁煙 たばこは精子の数、運動量ともに減少します。さらには奇形精子の量が増え、受精能力の低下につながります。 そのほか、大量のアルコール摂取、大量のカフェイン摂取はNG。バイクや自転車に長時間乗るのもよくありません。さらに電磁波に気をつけてください。ラップトップのパソコンを膝の上に乗せて作業するなどもってのほかです。 そして、一番大切なのは規則正しい生活習慣です。睡眠は夜12時までに就寝し最低でも6時間半はとるようにしましょう。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.12.14
コラム 不妊治療
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晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる
晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる 少子高齢化、晩婚化など、さまざまな理由から不妊症が増加していますが、不妊原因は女性だけでなく男性にもあります。その男性不妊が多くなっているのが現状です。 2010年WHOの発表では、男性に不妊原因がある割合は全体の24%で、男女ともに原因がある24%を加えると、約半数が男性に不妊原因があるケースということになります。さらにWHOの国際調査によると、1998年から2011年の間で、男性の精子の数と運動率は全体で20%も下がっているといいます。これは潜在的な「男性不妊症」がいかに多いかを現していると言ってもいいでしょう。 晩婚化が進み、女性の妊娠年齢が上がると加齢の影響で卵子の質が悪くなり、それが不妊症の要因と言われていますが、実は男性も女性と同じように、加齢によって精子の質が悪くなるのです。 中医学では「女性は7の倍数、男性は8の倍数」で体が変化し、女性は21歳から28歳、男性は24歳から32歳がもっとも生殖機能が強いと言われています。 実際、日本生殖医学会によると、30歳代の精子と 50歳代の精子を比較したところ、精液量は3~22%、精子運動率は3~37%、精子正常形態率は4~18%低下すると報告されています。 また、男性が35歳を過ぎると、生殖補助医療による出産率が低下する、男性の加齢の影響で自然流産の確率が上昇するという報告もあります。さらに、自然流産に与える影響では、男性の 40歳以上が女性の30歳以上に相当するという報告もあります。 男性不妊の増加は加齢による精子の質の悪化だけでなく、生活環境によるものも少なくありません。 精巣は卵巣と同じように血管から栄養分が補給されています。しかし精巣動脈は直径1ミリほどのとても細いものなんです。ですからちょっとしたことで血流が悪くなりやすい、つまり精巣に影響が出やすいのです。 長時間座ったままのデスクワーク、PCなどから出ている電磁波、ストレス、喫煙による活性酸素などから、血流が偏ったり、悪くなっている男性が増えています。そのために精巣に血液が滞り、結果として精子の質が悪くなっている男性が多いと考えられます。これが原因で若い男性でも精子の数や運動率が下がっていることがあるのです。 次回も引き続き男性不妊が増えている理由についてお話しします。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 晩婚化は女性不妊だけでなく男性不妊の原因にもなる 少子高齢化、晩婚化など、さまざまな理由から不妊症が増加していますが、不妊原因は女性だけでなく男性にもあります。その男性不妊が多くなっているのが現状です。 2010年WHOの発表では、男性に不妊原因がある割合は全体の24%で、男女ともに原因がある24%を加えると、約半数が男性に不妊原因があるケースということになります。さらにWHOの国際調査によると、1998年から2011年の間で、男性の精子の数と運動率は全体で20%も下がっているといいます。これは潜在的な「男性不妊症」がいかに多いかを現していると言ってもいいでしょう。 晩婚化が進み、女性の妊娠年齢が上がると加齢の影響で卵子の質が悪くなり、それが不妊症の要因と言われていますが、実は男性も女性と同じように、加齢によって精子の質が悪くなるのです。 中医学では「女性は7の倍数、男性は8の倍数」で体が変化し、女性は21歳から28歳、男性は24歳から32歳がもっとも生殖機能が強いと言われています。 実際、日本生殖医学会によると、30歳代の精子と 50歳代の精子を比較したところ、精液量は3~22%、精子運動率は3~37%、精子正常形態率は4~18%低下すると報告されています。 また、男性が35歳を過ぎると、生殖補助医療による出産率が低下する、男性の加齢の影響で自然流産の確率が上昇するという報告もあります。さらに、自然流産に与える影響では、男性の 40歳以上が女性の30歳以上に相当するという報告もあります。 男性不妊の増加は加齢による精子の質の悪化だけでなく、生活環境によるものも少なくありません。 精巣は卵巣と同じように血管から栄養分が補給されています。しかし精巣動脈は直径1ミリほどのとても細いものなんです。ですからちょっとしたことで血流が悪くなりやすい、つまり精巣に影響が出やすいのです。 長時間座ったままのデスクワーク、PCなどから出ている電磁波、ストレス、喫煙による活性酸素などから、血流が偏ったり、悪くなっている男性が増えています。そのために精巣に血液が滞り、結果として精子の質が悪くなっている男性が多いと考えられます。これが原因で若い男性でも精子の数や運動率が下がっていることがあるのです。 次回も引き続き男性不妊が増えている理由についてお話しします。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.12.8
コラム 不妊治療
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三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ
三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ 中医学では三因制宜(さんいんせいぎ)という、とても有名な病気の治療の考え方があります。三因とは、「時」、「地」、「人」の三つ、つまり、時、場所、人を意味しています。この三つを合わせて三因制宜と言います。宜というのは、料理のレシピなどに使われる「適宜」の宜、加減をするという意味です。この考え方は、患者の個人差や生活状況の違いを考慮するために生まれました。この三つをもう少し詳しく説明しましょう。「因時制宜」は時ですから、季節、気候などの時期を考慮すること。なぜなら四季の気候変化は必ず人体に影響するからです。冬は寒気(陰気)が盛んですから体温(陽気)が奪われやすく、血行障害がおこり、それに伴う冷え症や肩こり、痛み(頭痛・腰痛・生理痛・腹痛)の症状が現れやすくなります。この時期は、冷たい飲み物や生ものを控えて陽気が損なわれないように養生しましょう。また、このような症状でお悩みの方は陽の気が盛んになる春から夏のうちに内臓の陽気(冷え)を改善する治療が必要です。次に「因地制宜」です。これは住んでいる場所、北か南かなど、地理的環境の違いを考慮することです。場所が違えば、標高・気候・生活習慣が違い、罹りやすい病気や病変の特徴も異なりますから、それを考慮して治療を行う必要があるのです。例えば、日本の気候は昔に比べて亜熱帯気候となってきました。スコールのような激しい雨や蒸し暑さはウイルス感染症が蔓延する温床にもなっています。このような環境の変化は体調に大きくかかわっています。亜熱帯地域で多かった呼吸器疾患や胃腸病や感染症は中医学の肺や脾と関連しており、住環境の変化に合わせて予防法を講じる必要があります。養生も治療も環境に合わせたものにしなければいけないという考え方です。 最後の「因人制宜」は、 性別、年齢、体格といった、その人の体質を考慮することです。性別や年齢、体質、生活習慣などによって罹りやすい病気が違ってくるし、同じ病気でも適切な治療は一人一人違います。治療で最初に考えるのが「因人制宜」、次に考えるのが「因時制宜」です。患者さんを診るときは、「時」「地」「人」の要素を外してはいけないというのが「三因制宜」の教えです。中医学が「オーダーメイド治療」と言われる特長を端的に表した考え方だと言えるでしょう。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 ≫ 食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ 中医学では三因制宜(さんいんせいぎ)という、とても有名な病気の治療の考え方があります。三因とは、「時」、「地」、「人」の三つ、つまり、時、場所、人を意味しています。この三つを合わせて三因制宜と言います。宜というのは、料理のレシピなどに使われる「適宜」の宜、加減をするという意味です。この考え方は、患者の個人差や生活状況の違いを考慮するために生まれました。この三つをもう少し詳しく説明しましょう。「因時制宜」は時ですから、季節、気候などの時期を考慮すること。なぜなら四季の気候変化は必ず人体に影響するからです。冬は寒気(陰気)が盛んですから体温(陽気)が奪われやすく、血行障害がおこり、それに伴う冷え症や肩こり、痛み(頭痛・腰痛・生理痛・腹痛)の症状が現れやすくなります。この時期は、冷たい飲み物や生ものを控えて陽気が損なわれないように養生しましょう。また、このような症状でお悩みの方は陽の気が盛んになる春から夏のうちに内臓の陽気(冷え)を改善する治療が必要です。次に「因地制宜」です。これは住んでいる場所、北か南かなど、地理的環境の違いを考慮することです。場所が違えば、標高・気候・生活習慣が違い、罹りやすい病気や病変の特徴も異なりますから、それを考慮して治療を行う必要があるのです。例えば、日本の気候は昔に比べて亜熱帯気候となってきました。スコールのような激しい雨や蒸し暑さはウイルス感染症が蔓延する温床にもなっています。このような環境の変化は体調に大きくかかわっています。亜熱帯地域で多かった呼吸器疾患や胃腸病や感染症は中医学の肺や脾と関連しており、住環境の変化に合わせて予防法を講じる必要があります。養生も治療も環境に合わせたものにしなければいけないという考え方です。 最後の「因人制宜」は、 性別、年齢、体格といった、その人の体質を考慮することです。性別や年齢、体質、生活習慣などによって罹りやすい病気が違ってくるし、同じ病気でも適切な治療は一人一人違います。治療で最初に考えるのが「因人制宜」、次に考えるのが「因時制宜」です。患者さんを診るときは、「時」「地」「人」の要素を外してはいけないというのが「三因制宜」の教えです。中医学が「オーダーメイド治療」と言われる特長を端的に表した考え方だと言えるでしょう。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 ≫ 食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.11.14
コラム 不妊治療
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食材や漢方薬には「五性」という寒熱にかかわる5つの性質がある
食材や漢方薬には「五性」という寒熱にかかわる5つの性質がある 前回は「五味」についてお話ししましたが、今回は「五性」について説明しましょう。中医学では食材や漢方薬には体を温めるものと冷やすものがあると考えます。その度合いを「熱性」「温性」「平性」「涼性」「寒性」の5つに分け、「五性」と言います。例えば、風邪をひいて悪寒があるときは、温めて発汗させて風邪を治します。逆にのぼせや便秘の方は身体を冷やすことが必要なので、涼性のものを摂ります。このように五性を知っていれば、体調に適した食材を摂って養生ができ、風邪をひいても回復を早めたり、冷え性の緩和が期待できます。さらに、自分の体質を知っていれば、生活養生がしやすくなり、それが健康維持へとつながっていきます。とはいっても、あまり偏った食材を摂ることは、かえって効果を半減させる原因にもなります。寒熱両方の組み合わせ、バランスも必要なのです。バランスのとれた栄養素を摂るのと同じように、五性も体に摂り入れることを心がけてください。五性の働きと該当するおもな食材を表にしましたので、食生活で意識的に摂り入れてみましょう。 熱性 働き・・・体を熱くして寒気を取り去る。新陳代謝や血行を促進(温性よりも暖める作用が強い。但し、食べ過ぎは興奮やイライラ、体液消耗が増すので注意が必要)。おもな食材・・・羊肉 唐辛子 山椒 シナモン こしょうなど 温性 働き・・・熱性よりも穏やかに体を温めて寒気を取り去る。冷え性の体質を改善する。おもな食材・・・牛肉 エビ 玉ねぎ ニラ ニンニク 生姜 みかん なつめなど 平性 働き・・・体を冷やしすぎず温めすぎない温熱性と寒冷性の中間の性質。全身のバランスを調節する。滋養強壮効果もある。季節や体質を問わず、長期間食べ続けても副作用がない。おもな食材・・・玄米 鶏肉 鶏卵 山芋 枝豆 ジャガイモ きくらげ キャベツ 春菊 サンマなど 涼性 働き・・・寒性よりも穏やかな解熱や消炎、鎮静作用がある。おもな食材・・・豚肉 豆腐 緑豆 ハトムギ ナス きゅうり ほうれん草 セロリ ミント 大根など 寒性 働き・・・涼性よりも高い解熱や消炎、鎮静作用がある(ただし、食べすぎると体を冷やしてしまうので注意を)。おもな食材・・・昆布 ごぼう あさり レンコン なし トマト にがうり バナナ こんにゃく 冬瓜など 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 ≫ 食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 食材や漢方薬には「五性」という寒熱にかかわる5つの性質がある 前回は「五味」についてお話ししましたが、今回は「五性」について説明しましょう。中医学では食材や漢方薬には体を温めるものと冷やすものがあると考えます。その度合いを「熱性」「温性」「平性」「涼性」「寒性」の5つに分け、「五性」と言います。例えば、風邪をひいて悪寒があるときは、温めて発汗させて風邪を治します。逆にのぼせや便秘の方は身体を冷やすことが必要なので、涼性のものを摂ります。このように五性を知っていれば、体調に適した食材を摂って養生ができ、風邪をひいても回復を早めたり、冷え性の緩和が期待できます。さらに、自分の体質を知っていれば、生活養生がしやすくなり、それが健康維持へとつながっていきます。とはいっても、あまり偏った食材を摂ることは、かえって効果を半減させる原因にもなります。寒熱両方の組み合わせ、バランスも必要なのです。バランスのとれた栄養素を摂るのと同じように、五性も体に摂り入れることを心がけてください。五性の働きと該当するおもな食材を表にしましたので、食生活で意識的に摂り入れてみましょう。 熱性 働き・・・体を熱くして寒気を取り去る。新陳代謝や血行を促進(温性よりも暖める作用が強い。但し、食べ過ぎは興奮やイライラ、体液消耗が増すので注意が必要)。おもな食材・・・羊肉 唐辛子 山椒 シナモン こしょうなど 温性 働き・・・熱性よりも穏やかに体を温めて寒気を取り去る。冷え性の体質を改善する。おもな食材・・・牛肉 エビ 玉ねぎ ニラ ニンニク 生姜 みかん なつめなど 平性 働き・・・体を冷やしすぎず温めすぎない温熱性と寒冷性の中間の性質。全身のバランスを調節する。滋養強壮効果もある。季節や体質を問わず、長期間食べ続けても副作用がない。おもな食材・・・玄米 鶏肉 鶏卵 山芋 枝豆 ジャガイモ きくらげ キャベツ 春菊 サンマなど 涼性 働き・・・寒性よりも穏やかな解熱や消炎、鎮静作用がある。おもな食材・・・豚肉 豆腐 緑豆 ハトムギ ナス きゅうり ほうれん草 セロリ ミント 大根など 寒性 働き・・・涼性よりも高い解熱や消炎、鎮静作用がある(ただし、食べすぎると体を冷やしてしまうので注意を)。おもな食材・・・昆布 ごぼう あさり レンコン なし トマト にがうり バナナ こんにゃく 冬瓜など 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 ≫ 食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.9.28
コラム 不妊治療
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食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する
食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する 中医学では食物の味に関わる性質によって、酸(さん)(すっぱい)、苦(く)(にがい)、甘(かん)(あまい)、辛(しん)(からい)、鹹(かん)(塩からい)の「五味」に分類しています。五味はそれぞれが体に対する作用、つまり影響を受けやすいと考えられています。酸は「肝」、苦は「心」、甘は「脾」、辛は「肺」、鹹は「腎」に対応し、それぞれの働きをよくします。逆に過不足になるとその臓腑を悪くします。ですから臓腑が弱ってくると、それに対応した味のものを摂りたくなると言われています。五味の作用と主な食材を表にまとめました。毎日の食事でバランスよく五味を摂りたいですが、食物には同じ味の中にも体を冷やすもの、温めるものがあります。体の陰陽バランスを保つためには、自分の体質に合わせた食物を摂ることがポイントとなります。 酸(すっぱい)➡肝 作用・・・肝に働き、収斂、固渋作用がある主な食材・・・酢 りんご ぶどう すっぽん レモン みかん トマト カキ肉エキス 苦(にがい)➡心 作用・・・心に働き、解毒や燥湿作用がある主な食材・・・らっきょう コーヒー 銀杏 小麦 ニガウリ 緑豆 ビール 緑茶 甘(あまい)➡脾 作用・・・脾に働き、調和、気血を補う作用がある主な食材・・・牛肉 ハモ 豚肉 うなぎ 牛乳 はちみつ 米 山芋 豆腐 大根 バナナ 辛(からい)➡肺 作用・・・肺に働き、気や津液の発散利尿作用がある主な食材・・・唐辛子 にんにく シナモン コショウ ネギ ニラ 落花生 里芋 スイカ 鹹(塩からい)➡腎 作用・・・腎に働き、ホルモン分泌や身体を潤す作用がある主な食材・・・羊肉 エビ アワビ カキ 海藻 塩 味噌 豆 ごま キウイフルーツ カルシウム剤 次回は体を冷やす食物、温める食物についてお話しします。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 妊活に欠かせない血流と自律神経をつかさどる「肝」とは ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する 中医学では食物の味に関わる性質によって、酸(さん)(すっぱい)、苦(く)(にがい)、甘(かん)(あまい)、辛(しん)(からい)、鹹(かん)(塩からい)の「五味」に分類しています。五味はそれぞれが体に対する作用、つまり影響を受けやすいと考えられています。酸は「肝」、苦は「心」、甘は「脾」、辛は「肺」、鹹は「腎」に対応し、それぞれの働きをよくします。逆に過不足になるとその臓腑を悪くします。ですから臓腑が弱ってくると、それに対応した味のものを摂りたくなると言われています。五味の作用と主な食材を表にまとめました。毎日の食事でバランスよく五味を摂りたいですが、食物には同じ味の中にも体を冷やすもの、温めるものがあります。体の陰陽バランスを保つためには、自分の体質に合わせた食物を摂ることがポイントとなります。 酸(すっぱい)➡肝 作用・・・肝に働き、収斂、固渋作用がある主な食材・・・酢 りんご ぶどう すっぽん レモン みかん トマト カキ肉エキス 苦(にがい)➡心 作用・・・心に働き、解毒や燥湿作用がある主な食材・・・らっきょう コーヒー 銀杏 小麦 ニガウリ 緑豆 ビール 緑茶 甘(あまい)➡脾 作用・・・脾に働き、調和、気血を補う作用がある主な食材・・・牛肉 ハモ 豚肉 うなぎ 牛乳 はちみつ 米 山芋 豆腐 大根 バナナ 辛(からい)➡肺 作用・・・肺に働き、気や津液の発散利尿作用がある主な食材・・・唐辛子 にんにく シナモン コショウ ネギ ニラ 落花生 里芋 スイカ 鹹(塩からい)➡腎 作用・・・腎に働き、ホルモン分泌や身体を潤す作用がある主な食材・・・羊肉 エビ アワビ カキ 海藻 塩 味噌 豆 ごま キウイフルーツ カルシウム剤 次回は体を冷やす食物、温める食物についてお話しします。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 妊活に欠かせない血流と自律神経をつかさどる「肝」とは ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する ≫ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 ≫ 数字が表す中医学の不妊治療の効果 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.9.21
コラム 不妊治療
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周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質
周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 体のリズムを整えることによって、自然妊娠はもちろん、体外受精の成功率、受精卵の着床率も高められることから、西洋医学の治療と併用する利点も大きい周期調節法ですが、行うための前提条件があるのです。それは、性腺軸の流れがうまくいっているかどうかです。性腺軸とは、生殖に関わるホルモンの分泌器官のこと。つまり、視床下部、下垂体前葉、卵巣、子宮のホルモンの流れがうまくいっているかどうかということです。これがうまく流れていないと、基礎体温が崩れてしまいます。基礎体温のパターンは正常型以外に、以下のようなタイプが見られます。まずはあなたの基礎体温のタイプを見つけましょう。その上で中医学の専門家に相談して、正常型の基礎体温になる適切な対処を施すことが大切です。さらに問題なのは、卵巣に残っている卵の数です。何度かお話ししているように、卵子は女性の体で常につくられているわけではなくて、生まれた時点ですでに卵子細胞の数は決まっているのです。つまり、年齢とともにその数は減っていく一方です。卵子がどれくらい残っているかは年齢だけでは測れません。病院で「AMH」検査を受ければ、卵巣に残された卵子の数を推測できます。その他次にあげるような症状は卵子の数が少ない可能性がある人です。・月経周期が早い・排卵とオリモノの区別がはっきりつかない・高温期の体温が低い、高温期が短い・10日未満で排卵がきてしまう時間の経過の中で失われていく卵子をとどめておくことはできません。だからこそ限りある卵子の質を良くすることが重要になってくるのです。これらの対処法として最も有効なのが、以前にお話しした「三焦調整法」なのです。次回は実際のデータから三焦調整法の効果を見ていきましょう。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 妊活に欠かせない「補腎」という考え方 ≫ 「補腎」で弱った卵巣を元気にする ≫ 妊活に欠かせない血流と自律神経をつかさどる「肝」とは ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 周期調節法で問われるのは基礎体温のリズムと卵子の質 体のリズムを整えることによって、自然妊娠はもちろん、体外受精の成功率、受精卵の着床率も高められることから、西洋医学の治療と併用する利点も大きい周期調節法ですが、行うための前提条件があるのです。それは、性腺軸の流れがうまくいっているかどうかです。性腺軸とは、生殖に関わるホルモンの分泌器官のこと。つまり、視床下部、下垂体前葉、卵巣、子宮のホルモンの流れがうまくいっているかどうかということです。これがうまく流れていないと、基礎体温が崩れてしまいます。基礎体温のパターンは正常型以外に、以下のようなタイプが見られます。まずはあなたの基礎体温のタイプを見つけましょう。その上で中医学の専門家に相談して、正常型の基礎体温になる適切な対処を施すことが大切です。さらに問題なのは、卵巣に残っている卵の数です。何度かお話ししているように、卵子は女性の体で常につくられているわけではなくて、生まれた時点ですでに卵子細胞の数は決まっているのです。つまり、年齢とともにその数は減っていく一方です。卵子がどれくらい残っているかは年齢だけでは測れません。病院で「AMH」検査を受ければ、卵巣に残された卵子の数を推測できます。その他次にあげるような症状は卵子の数が少ない可能性がある人です。・月経周期が早い・排卵とオリモノの区別がはっきりつかない・高温期の体温が低い、高温期が短い・10日未満で排卵がきてしまう時間の経過の中で失われていく卵子をとどめておくことはできません。だからこそ限りある卵子の質を良くすることが重要になってくるのです。これらの対処法として最も有効なのが、以前にお話しした「三焦調整法」なのです。次回は実際のデータから三焦調整法の効果を見ていきましょう。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 妊活に欠かせない「補腎」という考え方 ≫ 「補腎」で弱った卵巣を元気にする ≫ 妊活に欠かせない血流と自律神経をつかさどる「肝」とは ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 ≫ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.8.24
コラム 不妊治療
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月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する
月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する 毎月繰り返される月経周期を4期に分けて考えるのが周期調節法です。周期調節法では月経周期に合わせて異なる漢方薬をそれぞれ服用します。これは月経周期によって女性ホルモンの種類や分泌が異なり、体調も変化するからです。この月経周期に合わせて漢方薬を飲み分けるという方法により、細かな体質改善が可能となり、自然妊娠も望めるのです。とは言っても、中医学に基づいた漢方薬で体質改善を行い、自然な妊娠、出産へとつなげていきますから、西洋医学のような即効性はありません。周期調節法は最低でも6か月間は続けてくださいね。では、その4期ある月経周期の特徴をそれぞれ挙げてみましょう。 ●月経期 赤ちゃんが宿る子宮をきれいにお掃除する時期血行を促進する活血薬と、古くなった子宮内膜や月経血を排出できるように子宮の筋肉や血管の運動のリズムを改善する理気薬を使用します。 ●低温期 質のいい卵を育てながら、子宮では受精卵を迎える丈夫なベッドをつくる時期養血滋陰薬を中心に少量の補陽薬を併用して、子宮内膜の増殖と回復を促し、卵胞の成熟も助けます。 ●排卵期 赤ちゃんの卵を迎え、子宮を温めて着床の準備をする時期活血薬と理気薬を用いて、ホルモン分泌の連携をよくし、確実でスムーズな排卵ができるようにします。 ●高温期 やわらかで温かく、栄養を豊富に届けられる快適な子宮で赤ちゃんを育てる時期補陽薬を中心に少量の補陰血薬を併用して、受精卵を子宮内に着床させ、流産を予防します。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 冷え症のタイプ別改善策 ≫ 妊活に欠かせない「補腎」という考え方 ≫ 「補腎」で弱った卵巣を元気にする ≫ 妊活に欠かせない血流と自律神経をつかさどる「肝」とは ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/ 月経周期に合わせたそれぞれの漢方薬を服用する 毎月繰り返される月経周期を4期に分けて考えるのが周期調節法です。周期調節法では月経周期に合わせて異なる漢方薬をそれぞれ服用します。これは月経周期によって女性ホルモンの種類や分泌が異なり、体調も変化するからです。この月経周期に合わせて漢方薬を飲み分けるという方法により、細かな体質改善が可能となり、自然妊娠も望めるのです。とは言っても、中医学に基づいた漢方薬で体質改善を行い、自然な妊娠、出産へとつなげていきますから、西洋医学のような即効性はありません。周期調節法は最低でも6か月間は続けてくださいね。では、その4期ある月経周期の特徴をそれぞれ挙げてみましょう。 ●月経期 赤ちゃんが宿る子宮をきれいにお掃除する時期血行を促進する活血薬と、古くなった子宮内膜や月経血を排出できるように子宮の筋肉や血管の運動のリズムを改善する理気薬を使用します。 ●低温期 質のいい卵を育てながら、子宮では受精卵を迎える丈夫なベッドをつくる時期養血滋陰薬を中心に少量の補陽薬を併用して、子宮内膜の増殖と回復を促し、卵胞の成熟も助けます。 ●排卵期 赤ちゃんの卵を迎え、子宮を温めて着床の準備をする時期活血薬と理気薬を用いて、ホルモン分泌の連携をよくし、確実でスムーズな排卵ができるようにします。 ●高温期 やわらかで温かく、栄養を豊富に届けられる快適な子宮で赤ちゃんを育てる時期補陽薬を中心に少量の補陰血薬を併用して、受精卵を子宮内に着床させ、流産を予防します。 株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。≫ 誠心堂薬局 関連コラム ≫ 冷え症のタイプ別改善策 ≫ 妊活に欠かせない「補腎」という考え方 ≫ 「補腎」で弱った卵巣を元気にする ≫ 妊活に欠かせない血流と自律神経をつかさどる「肝」とは ≫ 血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を ≫ さまざまなことから生じる不妊の原因 ≫ 西洋医学と中医学が結合した不妊治療法 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/rd/
2016.8.18
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