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生理前の下腹部の張りについて

2015.1.13 18:15    0 0

質問者: Q&Aさん(14歳)

 ジネコ会員

ジネコ事務局より

このスレでは、ドクターQ&Aに寄せられた質問と
その回答をご紹介します。


■投稿者: ラナンキュラス (会社員 31歳)

生理予定日1週間前くらいより基本的には夕食後下腹部がパンパンに張ります・・・。
時には張りが強すぎて階段の上りがかなり大変です。
生理前には夕飯をあまりたくさん食べないようにしてはいるのですが、ついうっかり食べ過ぎるとすごく張ります。
これは生理前症候群でしょうか?
あまりにきついならば治療したほうが良いでしょうか?

夫婦で子供を望んでおります。子作りを始め1年が経過しますがなかなか授かりません。
生理前症候群と不妊はなにか関係ありますか?


■回答者: クリニックママ 古井憲司先生

 生理前症候群とは、医学的には月経前緊張症といいます。症状としては月経前に吐き気や腹痛、頭痛などが起こるのが一般的で、下腹部の張りも月経前緊張症のひとつです。治療法としては、今年から保険適用になった子宮内で持続的に黄体ホルモンを放出することによって月経量を軽減するミレーナという避妊リングや低用量ピルなどがありますが、いずれも妊娠したいのであれば使えません。漢方で対応することもありますが、どの程度効くかは個人差があります。

 基本的には月経前緊張症がどうして起こるかは不明です。一方、既往歴を見る限り、卵巣腫瘍は子宮内膜症が原因である可能性が高いと思います。子宮内膜症がある人は、基本的に月経困難症になりやすいですし、内膜症が原因で月経前緊張症が起こる可能性もあります。また、2回の開腹手術によって、腹腔内に手術後の癒着を起こしている可能性もあり、それが下腹部膨満感の原因になっていることも考えられます。

 このような場合、最も良い治療法は妊娠することです。GnRHアゴニストであるリュープリンやゾラデックスといった内膜症治療薬もありますが、注射をやめるとまた病勢は増悪し、閉経まで繰り返します。逆に妊娠すれば月経が止まり、内膜症の進行も抑えてくれます。月経前緊張症の治療よりも挙児希望があるのであれば、まず不妊治療を優先することをおすすめします。

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