昨日付けの新聞に、「女性院長だけのクリニックの集まったビル」と
いう記事がありました。
ご覧になった方も多いと思いますが、要約すると、産婦人科、外科、
皮膚科、内科、精神科が一つのビルに集まっており、しかも全て
女性が院長。男性医師の診察に抵抗のある人も受診しやすい。心の
ケアが必要な人には精神科が紹介され、同じビル内で、女医さんなので、敷居の高い精神科も行きやすく…。
というものでした。
「これって、夢のよう！」
と思ったのは、きっと私だけではないですよね。
ジネコさんの投稿を読んでいても、
「産婦人科を教えてください、できれば女医さんを…。」
というものが多いですよね。
また、ノイローゼになりそう、という投稿に、
「勇気を出して受診してみれば…」
という励ましのお返事もすごく多いですよね。
そうです。産婦人科って、時には勇気がいるところなんですよね。
でも、それってものすごく変なことですよね。
頭痛がひどくて医者に行くのをためらう人はいないのに…。
私自身の経験では、中学時代から、ひどい月経不順と過多で苦しみました。授業に身が入らないほど出血がひどくて、産婦人科に行きました。
心配した母が、女医さんを捜してくれましたが、下半身を出した
カーテンの向こうには男性医師が大声で歩きまわり…。そのときの
驚きと恐怖（！）は今も覚えています。また母の前で性体験の有無を聞かれたり。十代でもプライバシーはありますよね。
妊娠したときも、どうしても男性医師の診察に抵抗があり、助産院を
さがして、助産婦さんのみのお世話になったんですが、本当に余計な
緊張をせず、リラックスして快適でした。質問もなんでもできました。
また、授乳が終わってかなりたつのに乳汁が出て、心配で乳ガンを
検査してもらったときには、中年の男性医師が、
「なんで乳汁がでることに気がついたんだ？
旦那があれのときに吸ったんだろう？」と言ったんですよ！
人の胸をもみながら！あのときの全身鳥肌のたつ嫌悪感は忘れません。
男性医師…と思うと、必要と思いながら、躊躇してしまいます。
以前読んだ記事でも、男性医師の診察を受けるくらいなら、病気を
我慢した方が良いという年配の女性がいました。男性に肌を見せないという気持ちが強く、手遅れになってしまったのだとか…。
こうなると、命にかかわりますよね。
確かにすばらしい男性医師はたくさんいますし、ひどい無神経な女医もいます。
でも、女医さん…ということで、ハードルが１段、いえ、１０段くらい
低くなった気がしませんか。特に、最初から「女医ならではのケアを」
というモットーを掲げてくださるなら、もう嬉しくなってしまいます。
こちらの投稿を読ませていただいてると、不妊や流産で本当に傷ついて
いる方が多く、なんで女性だけ…と心が痛みます。
専門のカウンセラーが必要です。
また、自分の経験から、十代の女の子が安心して気軽に治療できる婦人科は絶対必要です。女医の方が相談しやすい…当然です。
同様に子宮ガン、乳ガンも、女医さんとわかっていたら、どんなに
気軽にいけるでしょうか！
男性助産士導入の是非の問題がありますが、（私は絶対反対）これは
わがままとはいえないと思います。
医療関係者の方、どうぞこのような場所を増やしてください。
医療を志す女性の方、同性のこういう気持ちをわかってください。
このサイトは医療関係者の方も見てらっしゃると思うので、こんな気持ちの患者がいることをぜひぜひ知っていただきたいです。
長々と書いてしまいましたが、これを読んでもし男性医師の医院に
行きたくなくなった方がいたら、ごめんなさい。
そういう意図では決してありません。
男性医師に（前述の一部を除いて）うらみがある訳でもありません。
前々からこういうクリニックがあればなーと夢みていた
もので、どうしても発言したくなりました。