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妊娠しやすい体を作るための生活習慣とは?

コラム 不妊治療

妊娠しやすい体を作るための生活習慣とは?

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2016.11.24

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妊娠しやすい体を作るための生活習慣とは?


不妊のカップルが増えているといわれています。その原因と、妊娠しやすい体を作るための生活習慣について、はるねクリニック銀座の清水真弓先生にお聞きしました。





はるねクリニック銀座 院長 清水 真弓 先生

信州大学医学部卒業。神戸大学医学部附属病院、東京女子医科大学病院、木場公園クリニック勤務を経て2016年10月より現職。医学博士。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。日本生殖医療学会生殖医療専門医。日本抗加齢医学会専門医。




 





不妊のカップルが増えているといわれていますが、どんなことが原因だと思われますか?



これはやはり妊活年齢の高齢化が原因だと思います。まず結婚年齢が上がっていますし、女性の社会進出があって、キャリアを形成する時期と出産適齢期が重なってしまいます。日本では、残念ながらキャリア形成と出産・育児を両立できる環境が不十分ですので、子作りが先送りになってしまうのだと思います。
赤ちゃんを産んでも保育園に入れないとか、公共の場で赤ちゃんが泣くと冷ややかに見られベビーカーを邪魔そうにされる、仕事に復帰しても仕事と育児の両立に苦労する、責任ある仕事を任せられずそれならば育児を優先しようと仕事をセーブするなど、今の日本の社会は子どもや子どもを持つ母親にとって決して優しくはありません。そういう現状を女性たちは知っているので、出産の優先順位が下がってしまう方もいると思います。
非正規雇用で働く方が増えて収入が安定しないので、養育費、教育費のことが不安になり、積極的に子どもを持つ気持ちになれないというカップルも多いと思います。
また、不妊の原因は卵子の老化が大きいですが、卵管機能障害を起こすことのあるクラミジア感染症のピークが2002年にあり、その頃に性的に活発だった世代が今ちょうど30代〜40代になっているということもあるかもしれません。
さらに、環境ホルモンなどの影響で世界的に精子が減っていますので、男性不妊が増えていることも挙げられると思います。
外来では、子づくりを先延ばしにしていたけれど、年齢も高くなってきてそろそろと思ったらなかなか妊娠せず、不妊専門クリニックに来られる方が多い印象です。
いずれにしても、妊娠には適齢期がありますので、そのための啓蒙や働く女性の社会保障がもっと充実してほしいと常日頃感じています。



妊娠しやすい体を作るために、生活習慣はどんなことに気を付ければよいでしょうか?



まず睡眠時間ですね。お仕事をされていると毎日4~5時間という方もいらっしゃると思いますが、6時間は取ってもらったほうがいいと思います。
あとはストレスをためないこと。だからといって、ストレスになるから仕事をやめるというのはお勧めしません。仕事をやめて不妊治療に専念することが、逆にもっと強いストレスになることもあるからです。お勤め先がブラック企業ということなら話は別ですが、そうでなければ、ストレスをストレスと感じすぎない鈍感力を身につけ、趣味や運動などで気分転換しながらうまく付き合っていけるといいですね。
血流が子宮・卵巣に酸素や栄養を運びますので運動もお勧めします。ジョギングやスポーツジムは続かない方も多いと思いますので、もっと気軽にできるウォーキングやラジオ体操、ストレッチなどでも良いと思います。血流に関連して体を冷やさないことも大切です。これから冬になりますが、大動脈が近くを走る腰にカイロを貼ると効率よく全身を温めることができます。コーヒーが好きな方もいると思いますが、あまり飲みすぎると体が冷えるので、1日に2~3杯くらいまでにしましょう。
喫煙は男女とも生殖機能に悪影響を与えることがわかっています。受動喫煙の影響も少なくないので、ぜひご夫婦で禁煙していただきたいと思います。



妊娠を希望する方にお勧めの栄養素はありますか?



葉酸は必ずとっていただきたい栄養素です。少なくとも妊娠の1ヶ月以上前から妊娠初期に1日0.4mgの葉酸サプリメントを摂取することにより、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げることができます。



最後に妊活中の方にアドバイスをお願いします。



不妊症の定義は「妊娠を希望して夫婦生活を行っても1年間妊娠しないこと」ですが、赤ちゃんが欲しいと思ったら、1年を待たずに早めにクリニックに相談に来ていただきたいですね。「欲しいと思ったら受診する」くらいでもいいと思います。特に35歳を過ぎている方や生理不順がある方、子宮内膜症がある方、婦人科的に不調がある方はすぐにでも。受診には勇気がいるかもしれませんが、妊娠の専門家をうまく活用して、早期の妊娠を目指していただきたいですね。
また、風疹の抗体が十分あるかの確認と葉酸サプリの摂取もお勧めします。
まだ受診は早いとお考えの方で、ご自身でタイミングを合わせたい場合は、市販の排卵検査薬の利用と基礎体温の記録をお勧めします。
男性側も、一般男性の100人に1人の割合で無精子症の方がいらっしゃいます。精子がいても濃度や運動率が低いなど男性側に原因があるケースも多いので、早めの精液検査をお勧めします。


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