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これって不妊症?不妊症の定義や原因は?

専門医Q&A 妊活

これって不妊症?不妊症の定義や原因は?

不妊症の定義、不妊の主な原因とはなんでしょうか?比較的若く妊活を始めた方は、まずはどのようなステップを踏むのがよいでしょうか?松本レディスクリニックの松本玲央奈先生に伺いました!

2018.10.17

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ころべぇさん(28歳)


「妊娠できません。」   


"はじめまして。
結婚して8ヶ月。妊活を始めて6ヶ月の者です。旦那さんは40歳です。親が不妊治療していたこともあり、妊活を始めて2ヶ月で産婦人科に行き、クラミジアや子宮ガン検診を受けましたが問題なし。基礎体温もつけています。最初は病院でタイミングをとってもらいましたが出来ず。ここ2ヶ月は自己でタイミングをとっていました。先月は仲良しを1日おきでトライしたので今回は妊娠しているだろうと思っていましたが昨日生理がきてしまいました。これは不妊症なのでしょうか?
毎回生理痛はさほどひどくありません。"


松本 玲央奈先生(松本レディースクリニック 副院長)




松本先生のアンサーは…?


半年間、タイミング法や自己タイミングで夫婦生活を持ち、積極的に妊活されているころべぇさん。日本産婦人科学会が“不妊”と定義づけしている1年間(ちゃんと夫婦生活を持ったうえで)にはまだ及んでいませんが、こうして疑問を持つことも夫婦生活をもっていることも決して悪いことではありません。



“不妊”の疑いがあるのは1年とされていますが、これは医学的な検査を何もしていない状態でのことをいっているので、1年経過していないから検査が必要ないということではありません。1日も早く赤ちゃんを授かりたいと願っているのであれば、すぐにでもさらに一歩進んだ検査をしてみることをおすすめします。


 


例えば当院では、「妊活パック」といって生理1周期の間に3回来院してもらい、ホルモン採血、超音波検査などを行います。妊娠のメカニズムはすべて解明されてはいませんが、この検査によって例えば、AMH(抗ミュラー管ホルモン…卵巣の予備機能がどのくらいあるか計る数値)が年齢より低い、多嚢胞性卵巣症候群といって排卵に障害をきたす症状、ホルモン指数が低く卵巣機能が低下気味、などの妊娠に関わる問題が見つかることもあります。今後、妊娠に向けての指針となってくるので、年齢にかかわらず受けてみるといいと思います。


 


また、ご主人の精巣機能をチェックすることもできます。かつて、ピカソが70代で子どもが授かったように、男性は高齢になっても精子を作り出すことができますが、それでも年齢とともに機能は少しずつ落ちてきますし、昨今、男性の精子の量は減少する一方で現代病のひとつとも言われています。ご主人が協力的であれば一緒に受けてみてもいいかもしれません。


 


検査するにはまだ早い…と思われるなら「妊活セミナー」を受けてみるのもおすすめです。こちらは、妊活するにあたっての導入編。具体的にどういうステップを踏んでいくのか、他の方はどういうふうに妊活をしているのか、さまざまな知識を得ることができます。


 


そして何がわからないかがわかってくるのもいいところです。このようなセミナーは不妊専門のクリニックに聞けば開催されているところが多いので、ぜひ問い合わせてみてください。ここ数年で「妊活」という言葉がかなり世の中に浸透し、ころべぇさんのような20代の方でセミナーを受ける方が増えていると実感しています。ぜひ臆せず参加してみてください。



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お話を伺った先生のご紹介

松本 玲央奈 先生


聖マリアンナ医科大学卒業後、東京大学産婦人科学教室入局。その後、長野県立こども病院総合周産期センター、東京北医療センター、虎ノ門病院等を経て、2018年より松本レディースクリニック池袋 副院長に就任。2015年にはヨーロッパ生殖医学会 Basic Science Award for Poster Presentation受賞。プライベートでは19歳から続けている空手を今でも週3回続けているほど、スポーツマンの先生です。

≫ 松本レディースクリニック

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