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食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する

コラム 不妊治療

食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する

誠心堂コラム

2016.9.21

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食物の5つの味「五味」が体内の「五臓」に対応する



中医学では食物の味に関わる性質によって、酸(さん)(すっぱい)、苦(く)(にがい)、甘(かん)(あまい)、辛(しん)(からい)、鹹(かん)(塩からい)の「五味」に分類しています。五味はそれぞれが体に対する作用、つまり影響を受けやすいと考えられています。酸は「肝」、苦は「心」、甘は「脾」、辛は「肺」、鹹は「腎」に対応し、それぞれの働きをよくします。逆に過不足になるとその臓腑を悪くします。ですから臓腑が弱ってくると、それに対応した味のものを摂りたくなると言われています。
五味の作用と主な食材を表にまとめました。毎日の食事でバランスよく五味を摂りたいですが、食物には同じ味の中にも体を冷やすもの、温めるものがあります。体の陰陽バランスを保つためには、自分の体質に合わせた食物を摂ることがポイントとなります。



酸(すっぱい)➡肝


作用・・・肝に働き、収斂、固渋作用がある
主な食材・・・酢 りんご ぶどう すっぽん レモン みかん トマト カキ肉エキス


苦(にがい)➡心


作用・・・心に働き、解毒や燥湿作用がある
主な食材・・・らっきょう コーヒー 銀杏 小麦 ニガウリ 緑豆 ビール 緑茶


甘(あまい)➡脾


作用・・・脾に働き、調和、気血を補う作用がある
主な食材・・・牛肉 ハモ 豚肉 うなぎ 牛乳 はちみつ 米 山芋 豆腐 大根 バナナ


辛(からい)➡肺


作用・・・肺に働き、気や津液の発散利尿作用がある
主な食材・・・唐辛子 にんにく シナモン コショウ ネギ ニラ 落花生 里芋 スイカ


鹹(塩からい)➡腎


作用・・・腎に働き、ホルモン分泌や身体を潤す作用がある
主な食材・・・羊肉 エビ アワビ カキ 海藻 塩 味噌 豆 ごま キウイフルーツ カルシウム剤



次回は体を冷やす食物、温める食物についてお話しします。





株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生

株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。

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