HOME > 不妊治療 > AIH > FSH値を下げる治療法はありますか?
HOME > 不妊治療 > AIH > FSH値を下げる治療法はありますか?

FSH値を下げる治療法はありますか?

コラム 不妊治療

FSH値を下げる治療法はありますか?

「医師からは『FSH値が高いので、体外受精や顕微授精をしても無理だろう』と言われました。FSH値を下げて妊娠する方法はないのでしょうか?」

2010.10.4

あとで読む




■ 送信者:はるよこいさん(36歳)からの投稿
■ 件 名:FSHを下げる方法は?
2人目不妊でタイミング療法から始めましたが、1年以上結果が出ないため、クロミフェンを服用しながら人工授精に挑戦中です。血液検査はLH:10.0、FSH:35.0、エストラジオール:21.0 前後なのですが、医師からは「FSH値が高いので、体外受精や顕微授精をしても無理だろう」と言われました。FSH値を下げて妊娠する方法はないのでしょうか?



ジネコ:まず、この方の血液検査の値を見て、先生はどう思われますか。
伊藤先生:担当医の先生からFSHが高いと言われたそうですが、確かに35というのは異常に高い数値です。FSHの正常値は30未満で、ほとんどの方は6~10くらい。閉経前の方でも12とか13程度です。ですから、この方はほんど卵巣が反応していない「早発卵巣不全(POF)」ではないかと思われます。
ジネコ:現在、生理4日目から5日間、1日1錠クロミフェンなどを服用して人工授精に挑戦されていますが……。
伊藤先生:FSHがこの値のままでクロミフェンを使っても、まず効くことはないと思います。タイミングを含め、同じような治療をもう2年近くされているというのは、僕はちょっと疑問に感じますね。もし卵ができる可能性があるならば、もう少し先の治療をされたほうがいいのではないでしょうか。
ジネコ:具体的にはどのような治療法になりますか。
伊藤先生:少しでも卵胞が残っている方でしたら、カウフマン療法をおすすめいたします。これは、ホルモン不足を補いながら、生理周期がきちんとくるようにする療法。通常の低温期にあたる時期に卵胞ホルモン(エストロゲン)、高温期にあたる時期に卵胞ホルモン+黄体ホルモン(プロゲステロン)を投与して、規則的な月経周期を人為的に作り出します。カウフマン療法は3ヶ月、6ヶ月という単位でみていくのですが、そのなかで一度治療をやめて10日前後の時期に血液を採って、FSHが下がってきているか、エストラジオールがちゃんと上がるかどうか調べます。卵ができてくる方であれば、エストラジオールが高くなり、だいだい50くらいの数値にはなってくるんですね。
ジネコ:カウフマン療法によって、まだ妊娠への期待は持てるということでしょうか。
伊藤先生:カウフマン療法を行えばほとんどの方が排卵するというわけではありませんが、現在の治療を続けるよりは、このような積極的な治療法をとられたほうがいいのではないかと思います。はるよこいさんの担当医の先生は体外受精や顕微授精は無理だとおっしゃっているそうですが、カウフマン療法で卵が1個でもできれば採卵して、確率の高い顕微授精にトライすれば、妊娠するチャンスはまだあると思います。

伊藤 哲 先生


image


順天堂大学医学部、同大学院修了。順天堂大学医学部産婦人科学講師、国際親善総合病院産婦人科医長を経て、1999年あいウイメンズクリニック開院。日本生殖医学会生殖医療専門医。O型・おひつじ座。今回の相談にあるような「早発卵巣不全」の患者さんも数多く訪れるという同クリニック。難しい症例も積極的な治療で妊娠への希望をつなぐ。




あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top