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赤ちゃんに果汁を飲ませようとする祖父母を止めるには?

コラム 子育て・教育

赤ちゃんに果汁を飲ませようとする祖父母を止めるには?

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2015.6.16

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以前は赤ちゃんに果汁を飲ませるのは一般的でしたが、今は必要ないことがわかってきました。でも、今の育児の常識を祖父母に理解してもらえず困っているママも。完全母乳で赤ちゃんを育てているママの悩みに看護師さんたちのアドバイスは?


 


母乳育児中のママからの相談:「祖父母が赤ちゃんに果汁を飲ませようとするので困ります」



完全母乳で子供を育てています。病院の勉強会や健診の時などに果汁は飲ませないようにと指導されました。昔はミルクにビタミンを配合できなかったので果汁を飲ませるように指導していたが、今はそれも必要なくなり、身体の負担になるからあげてはいけないと説明されました。でもいくら話しても祖父母世代は聞かず、隙を見て飲ませようとします。どうしたら説得できますか?また、飲ませないほうがいいのは本当ですか?(30代、女性)



離乳食開始前なら、果汁は必要ないそうです


離乳食開始前の赤ちゃんには、栄養面でも水分補給の意味でも果汁を与える必要はないそうです。



昭和40年代頃は、「母乳よりミルクのほうが栄養がある」といわれて、ミルク育児が推奨されていた時期もありました。ただその頃のミルクにはビタミンを添加することができなかったため、「ミルクに加えて果汁を飲ませる」ことが推奨されていたようです。しかし、最近のミルクにはビタミンCが添加され、濃度も薄めて母乳に近くしているため、水分補給の必要性がなくなりました。もちろん母乳にも、赤ちゃんに必要なビタミンCや水分が含まれています。そのため、現在厚生労働省は、栄養的な意義は特にないため、離乳食前には果汁は必要ないという見解を示すようになりました。(小児科看護師)




水分補給でも、栄養面でも必要ありません。6カ月未満のお子さんですと、消化機能が不十分なため、果汁をあげると胃腸に負担がかかり下痢しやすくなったりします。(産科・婦人科看護師)




早めに果汁を与える事がアレルギーの原因になっていることも分かってきています。離乳食開始まで、ご両親にはよく説明して待っていただきましょう。アレルギーの心配もありますから、薄めた果汁を少しずつあげることから始めて下さい。(一般内科看護師)



健診時の食事指導を一緒に受けてみましょう


ママからの説得が難しい場合は、パンフレットや健診時の食事指導等、外部の力を借りるといいというアイディアもありました。



生後5~6カ月を過ぎて離乳食を開始したら、食事の一部としてメニューに果汁や果物を適量添えるのは、むしろお勧めします。ただし、適量を守りましょう。あくまで食事の一部なので、授乳量、食事量が減少するほど多量には与えないようにして下さい。(小児科看護師)




果汁を与えると母乳の飲みが悪くなると伝えてみてはいかがでしょうか。これなら特に説得する必要もないので、お母さんの気持ちも楽にいられます。(小児科看護師)




お勧めしたいのはパンフレットなどの活用です。小児科や健診の場には、食事のパンフレットが置かれていることがほとんどです。最新情報が印刷してあり、説得力があります。(小児科看護師)




健診では食事指導がありますので、一緒についてきてもらうのも効果的です。その時に、個別に保健師や、市町村によっては栄養士の相談を受けられます。専門職に説明してもらえば説得力もあります。 栄養教室に誘うなど、食事に関することを知ってもらう機会を増やすのもお勧めです。(小児科看護師)



離乳食開始前の赤ちゃんには果汁は必要なく、与えるのが早すぎるとアレルギーの原因になることも。健診の機会などを上手く活用し、祖父母に理解を深めてもらいましょう。






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