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スキンケアで「とにかく保湿が大事!」と言われるわけは?

コラム くらし

スキンケアで「とにかく保湿が大事!」と言われるわけは?

プロティア・ジャパン用コラム

2015.10.28

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 スキンケアで「とにかく保湿が大事!」と言われるわけは?


温度とともに湿度も急降下するこれからの季節、肌の乾燥に悩まされる人も多いのでは!?乾燥肌対策といえば「保湿」ですが、この「保湿」がスキンケアの基本と言われるのは何故でしょう。

そもそも健康な肌では角質層に20~30%の水分が含まれていて、この水分が20%以下になると肌は乾燥します。潤いが失われた肌はバリア機能が低下し、さらに角層内の水分を蒸発させるばかりか、外的刺激も受けやすく、あらゆる肌トラブルや肌老化の原因になってしまうのです。

空気の乾燥などで角質層から水分が蒸発しやすくなる冬はもちろん、湿度が高く、皮脂分泌の多い夏に皮脂や汗で肌の表面は潤って見えても、内側は乾燥している場合も。肌は極端に乾燥すると過剰に皮脂を分泌するため、脂性乾燥肌の状態に陥り、オイリースキンと勘違いしてしまうこともあります。つまり、保湿はオールシーズン、例え脂性肌と感じている人にも欠かせないスキンケアの基本なのですね!

では、スキンケアにおける「保湿」で大切なことは何でしょう?保湿=肌の水分を維持するスキンケアを行うことですが、ここでポイントになるのは水分そのものを「与える」のではなく、「保つ」「維持できる」ようにすることです。

角質層の水分を守っているのは、保湿三因子と呼ばれる角質細胞間脂質と皮脂、天然保湿因子(NMF)で、お互いに助け合って水分を保持しています。なかでも、角層の細胞と細胞の間を埋めて水分の蒸発を防ぐ細胞間脂質は、保湿の要的存在で、その代表格であるセラミドを失うと角層の水分量は80%も低下すると言われています。

どんなに水を注いでも、ひび割れたグラスには水が溜まらないのと同じで、角層の細胞と細胞の間が隙間だらけで水分がどんどん蒸発してしまっては、水分を与えても与えても乾燥は改善されないのです。スキンケアで保湿したいなら、水分をつなぎとめる保湿成分を補うことこそ重要になります。

肌には自ら保湿物質を作り出して、角層に水分を蓄えておく力がありますが、ターンオーバー(肌の新陳代謝)の乱れや外的刺激によって角質層はダメージを受け、バリア機能は低下してしまいます。そのため、その働きを補う保湿成分をスキンケアで取り入れ、保湿三因子がバランスよく保たれるよう導くというわけ。

保湿三因子がベストバランスで保たれた肌は、真冬でもしっとりうるぷるっ。紫外線や外的刺激などにも強く、シワやシミ、くすみ、ニキビなどあらゆる肌トラブルの防止にも繋がります。

また、乾燥すると肌は硬く、ゴワゴワになり、スキンケアをしても成分が浸透しにくくなります。せっかく美白やハリ不足のための有効成分が豊富に含まれる化粧品を使っても、浸透が今イチでは効果も期待できません。しっかり保湿することで、乾燥から始まる肌トラブルの悪循環を断ち切り、より有効なスキンケアを実践しましょう!

文/蕨 康子





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