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FSHは高くないのに卵胞がなかなか育たない……どうすればいい?

コラム 不妊治療

FSHは高くないのに卵胞がなかなか育たない……どうすればいい?

「肥満も原因の一つと言われ、「点鼻が合わない」とも言われます。アンタゴニスト法、ショート法、低刺激法……、他にどんな誘発法がいいのでしょうか?」

2010.11.5

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ぶんさん(パート・32歳)からの投稿
FSHは正常範囲内なのに、卵胞が育ちません。ロング法で誘発し、注射は300単位で10日以上打ちましたが、育ったのはたったの4個。これまでは低刺激法、自然周期を経験し、クロミフェンと少量の注射で1~3個、でもほとんど1個です。肥満も原因の一つと言われ、「点鼻が合わない」とも言われます。アンタゴニスト法、ショート法、低刺激法……、他にどんな誘発法がいいのでしょうか?



ジネコ:FSHは正常なのに卵が育たない。一体どういうことなのでしょう?
浅田先生:ぶんさんのように、FSHが正常で、ロング法を行うと反応が悪い人というのは、わりといらっしゃいますよ。実際のところ、FSHの値だけでは卵巣内にどれだけ質のいい卵胞があるかどうか、つまり〝卵巣予備能"は計り知れないんです。FSHの値は月経2~5日目に測定する血液中のホルモン値ですが、月経周期によって大きく変動する不正確さがあります。それに、FSHの数値は反応が遅く、本当にFSHが上がるときには、かなり悪い。一般的にFSHが正常で、注射を300単位で10日以上打ったら、少なくとも10個は卵が育ちます。ぶんさんは、卵巣予備能が正確に測れていないのではないでしょうか。
ジネコ:卵巣予備能を正確に測る検査があるのですか?
浅田先生:抗ミュラー管ホルモン(AMH)が測れるといいですね。卵巣内に残る卵胞の数を反映する検査で、いつどんなときに測っても数値がほぼ変わらないので、正確な評価が出ます。
ジネコ:卵巣予備能が低いと評価された場合、次の誘発法は何がいいですか?
浅田先生:ロング法、低刺激法、自然周期と経験してダメならば、一度ショート法を試してみては?アンタゴニスト法はショート法よりも排卵誘発の刺激が弱いので、まずはショート法。ロング法は、卵巣予備能の低い人がやると余計に卵の発育が悪くなるので、その影響で発育が悪かったとしたら、ショート法で反応が出ることも期待できます。肥満や点鼻とか、そういう話ではないのでは、と思います。
ジネコ:ショート法でもダメならば……?
浅田先生:最後は、クロミフェンでの簡易刺激です。卵というのは3ヶ月かかって大きくなるものですから、排卵誘発も3ヶ月、3周期の単位で考えます。たとえば今月刺激して、今月採れなくても、そこでやめちゃダメ。2ヶ月目にちょっと刺激すると、3ヶ月目にやっと出てくることもあります。そういうふうに、毎月ちょこちょこと刺激していくことがよい成果に繋がることもあるので、本当に卵巣予備能が悪い人は、強い刺激ではなく低刺激法をずっと続けていくのが一つの秘訣です。

ぶんさんは32歳と若いので、勝負はまだできます。卵のあるうちに適切な治療で、早く妊娠することを考えてくださいね。

浅田 義正 先生


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名古屋大学医学部卒業。1993年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。2004年、浅田レディースクリニック開院。2006年、生殖医療専門医認定。結果重視のアカデミックな視点で、最新の治療法を次々と取り入れている頼もしきドクター。2009年9月には3冊目の著書『卵子の話』(シオン)を出版。若い女性に向けて、妊娠するために大切な卵の不思議を、可愛い絵とわかりやすい文章で解説している。




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