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不妊治療を始めたばかりでさまざまな不安が……どう解消したらいいの?

コラム 不妊治療

不妊治療を始めたばかりでさまざまな不安が……どう解消したらいいの?

「クロミフェンを服用していたのですが、生理の量が減り、卵胞も育たなかったのでシクロフェニルに変更。このまま排卵誘発剤を使い続けていいのでしょうか?不安です。」

2010.11.5

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■ 送信者:あんちゃんさん 32歳
■ 件 名:不妊治療を始めて8ヶ月、不安な毎日です。
不妊治療を始めて約8ヶ月になります。毎月、排卵誘発剤を使用し、タイミング療法をしましたが、いまだ妊娠に至らず。クロミフェンを服用していたのですが、生理の量が減り、卵胞も育たなかったのでシクロフェニルに変更。このまま排卵誘発剤を使い続けていいのでしょうか?不安です。



ジネコ:あんちゃんさんのように、排卵誘発剤でさまざまな症状が出てしまうケースはよくあるのでしょうか?
田中先生:排卵誘発剤というのは、本来は排卵障害がある方が飲む薬で、正常な排卵を起こすように脳に働きかける薬なんです。ところが、不妊症の場合には、月経周期や排卵に障害がない方でも、妊娠率を上げるために排卵誘発剤をよく使います。

服用するメリットとしては、卵の数が増え、質がよくなるということ。なかでも、よく使われるのがクロミフェンです。ただし、頸管粘液を減らし、内膜を薄くしてしまうという副作用もあり、妊娠率があまり上がらないという現実もあります。月経の量が減るというのも、内膜が薄くなっているからです。
ジネコ:途中でシクロフェニルに変えたのは、よかったのですか?
田中先生:それは、いいことだと思いますよ。普通に排卵しているのであれば、シクロフェニルのほうがマイルドだし、いいと思います。私の病院ではシクロフェニルを先に使います。副作用も少ないので、まずシクロフェニルから始めてクロミフェンに変えるようにしています。
ジネコ:排卵誘発剤は他にもあるのでしょうか?
田中先生:シクロフェニル、クロミフェン、レトロゾールの3つがあり、一般的なのはなんといってもクロミフェン。ただ、先ほど説明したように、頸管粘液が減ったり、内膜が薄くなったりという副作用もあります。しかもクロミフェンを使う場合は、排卵をしっかりと確認することが必要。クロミフェンの場合、基礎体温が二相性になっていても、実際に排卵されていない可能性もあります。
ジネコ:あんちゃんさんは、このままこの治療を続けていていいでしょうか?
田中先生:この方は、タイミング法を始めて8ヶ月ですよね。一つの治療法に対して6ヶ月ほどを目安に考えたほうがいいでしょうね。タイミング法を試しても妊娠しない場合は、子宮卵管の外側の癒着がないか調べる腹腔鏡検査をおすすめします。どの治療も約半年を目安にステップアップしていくといいと思います。また、人工授精や体外受精など、不妊治療の全貌を知っておくと、さまざまな不安も解消されると思います。

田中 温 先生


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順天堂大学医学部卒業。越谷市立病院産科医長時代、診療後ならという条件付きで不妊治療の研究を許される。度重なる研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院開院。日本受精着床学会副理事長。精子レベルでの産み分けや、卵子の質の向上など、まだまだ研究したいことがたくさんあるので、できる限り長生きしたいという田中先生。最近はインターネットの便利さにハマっているそう。



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