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女性として妊娠できない自分を責めてしまいます

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2010.11.18

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待望の赤ちゃんを授かるために頑張っているけれど、なかなか結果が出ないと悲しいし、苦しい……。不妊治療のつらいところは、ゴールが見えにくいこと。途中で何度も落ち込んで、自分を責めて、「私はなんてダメなんだ。私の体は最低だ」とまで思い詰めてしまう人もいます。夫婦の問題なのに「自分が悪い」「夫に申し訳ない」という気持ちを抱いてしまう人も多いよう。心も体も前向きでいるためには、どんな姿勢や意識で治療に臨んだらいいのでしょうか。私たちと同じ女性である俵史子先生にアドバイスをしていただきました。


ジネコ:不妊治療にはメンタルな部分も大きく関わってくると思いますが、治療期間が長くなればなるほど落ち込みがひどくなって、「毎日心が張り裂けそう」「私の体は最低だ」とまで思い詰めてしまう人もいるようですね。
俵先生:先日出席した学会で報告があったのですが、不妊治療をしている患者さんのうち、10%くらいの方が抑うつ状態にあるということなんですね。10人に1人というのは結構多い割合ですよね。でも、それは氷山の一角であり、小さな悩みを抱えている方はもっとたくさんいらっしゃるのかもしれません。
ジネコ:なぜそこまで自分を追い詰めたり、苦しんでしまうのでしょうか。
俵先生:不妊治療の難しい部分は、ゴールが見えにくいということです。「何回かやれば必ず結果が出る」というものではありませんから、続けていても先が見えなくて、つらくなってしまう……。だからこそ、治療には限界があるということを最初に知っておかなければいけないと思うんですね。
ジネコ:期待が大きいと、うまくいかなかったときの落胆も大きいということでしょうか。
俵先生:最初から期待が大きすぎると、それがどんどんプレッシャーになってしまうかもしれません。不妊治療とは、あくまでも妊娠という目標に近づくための一つの手段。妊娠するためには年齢的な問題のほか、それぞれの方が抱えている要因によって、妊娠率やリスクが異なってきます。ですので、私は、よいことばかりではなく、このようなマイナス面の情報も患者さんにお伝えするようにしています。それも治療が進んでからではなく、最初の説明のときにきちんとアナウンスして、「うまくいかないこともある」という心構えを患者さんにしていただくように努めています。
ジネコ:確かに「ダメでもともと」という気持ちで臨めば、もう少し楽になれるような気がします。でも、ご本人が理解されても、周りの人がプレッシャーを与えることも……。
俵先生:これからはご家族などへの正確な情報提示も必要ですよね。一般の医師でさえ、「年齢が高い人でも不妊治療専門のクリニックで治療を受ければ大丈夫」と安易に説明することも。そう言われて来たのになかなか結果が出ないと、「ここに来たのになぜ?」と苦しんでしまう。医療従事者も患者さんのメンタル面をしっかりサポートしなければいけないと思っています。
ジネコ:それでも、落ち込んだ気持ちが回復しなかったらどうしたらいいのでしょうか?
俵先生:まずは誰かにその気持ちを話すこと。話すことができなかったら、文章にして不満やつらい気持ちを発散してみてはどうでしょうか。
ジネコ:親しいお友達、そしてできれば共に闘っているご主人に話せれば一番いいですよね。
俵先生:治療を進めていくうえでご主人との会話は大切なことですが、注意をしたいのは一気に爆発してしまわないこと。奥様の気持ちが先走っていると、ご主人はその状況がわかっていないわけですから、妻からいきなり不満をぶつけられたときに「何で?」と戸惑ってしまいます。ですから、ためすぎないで小出しにするといいですね。愚痴っぽいことも言うけれど、ご主人の意見もきちんと聞く。日々会話を積み重ねていけば、一人で抱え込んでしまうようなことはなくなっていくような気がします。
ジネコ:やはりストレスをためすぎると体や治療にも悪影響が出てしまう?
俵先生:不妊とストレスの因果関係についての報告は、たくさんあります。心と体は密接にリンクしていると思いますね。ストレスがあるときは末梢の血管が収縮してしまいますが、そうなると当然、子宮や卵巣の血流も悪くなってしまうでしょうし、自律神経も乱れます。
ジネコ:普段、患者さんを見ていてもストレスの影響を感じますか。
俵先生:やはり、前向きに治療に臨んでいる方のほうが最終的によい結果を出されている印象があります。ポジティブな気持ちで通院することで、よりよい効果が期待できるのかもしれません。ですから、治療以外のことで楽しい時間を作って、心に余裕を持ってもらうといいですね。ペットを飼い出したら妊娠した、という方も!100%張り詰めず、なるべくリラックスした状態で治療に臨んでいただきたいですね。

俵 史子 先生


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浜松医科大学医学部卒業。総合病院勤務医時代より不妊治療に携わり、2004年愛知県の竹内病院トヨタ不妊センター所長に就任。2007年、出身地の静岡に俵IVFクリニックを開業。最近2匹のトイプードルを飼い始めたので、夜遊びはせず(笑)、まっすぐ帰宅するようにしているとか。AB型のしし座、バイタリティあふれるハンサム・ウーマンな先生です!




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