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不妊治療中のストレス、どうやって軽減する?

コラム 不妊治療

不妊治療中のストレス、どうやって軽減する?

2009春

2016.6.30

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「これって大丈夫?」「突然こんなこと言われて・・・」つらかったこと、怖かったこと、必死に頑張っている私たちの疑問や不安にジネコの応援ドクターがそっと耳を傾けてくれます。


不妊治療中のストレス、どうやって軽減する?



りこさん(主婦/30歳)

不妊以外に悩みはなく、それなりに楽しく暮らしていますが、やはり根本には「赤ちゃんができない」という思いがあって、不妊のストレスをずっと感じています。特に最近、流産で余計に……。やはり、このストレスは妊娠しないと消えないものですか?どのようにストレスと付き合っていけばいいのでしょうか?



不妊の“ストレス”って、結局は、妊娠しなくちゃなくならないもの?治療中のストレスとどう付き合えばいい?ジネコユーザーの間でも頻繁に語られるこの問題を、浅田レディースクリニックの浅田義正先生に根本的な視点からお答えいただきました。


浅田先生のもとにも、このような悩みの相談が多いのでは?


浅田先生:そうですね。うちでは、まず無駄なストレスを持たないためにも、初診前に無料の治療説明会に参加してもらっています。そこで不妊の根本的な問題点を説明します。


根本的な問題とは?


浅田先生:やはり女性の加齢の問題が一番です。女性の体は、およそ閉経の10年前から妊娠できにくくなります。もちろん、閉経も人によって10年ほどの幅があるので、妊娠可能な年齢の上限にも幅はありますが、それでも我々医師の間では、42~43歳が限界とみてます。どんな女性にも生殖年齢には限界があり、妊娠適齢期があるんです。


それはなぜなのでしょうか?


浅田先生:妊娠するために一番重要な、女性の卵子が非常に特殊な細胞だからです。卵子を作り出す大もとの〝原始卵胞〞は、女性が胎児のうちにすでにできあがっていて、女性は生まれる時にすでに200万個くらいの卵を卵巣の中に持っています。しかも、それは細胞分裂して数が増えることができない分化した細胞。一度できたら減るだけなんです。


卵子は、精子のように毎日生産されるものではないんですね。


浅田先生:それが男女の大きな違いです。女性の卵子は年齢と共に減っていき、さらに細胞のまま何十年も生きるため、次第に古くもなります。
20歳の人は20年目の卵、40歳の人は40年たった卵で妊娠するんです。当然、歳をとれば数が減り、残っている卵の質も落ちてくる。不妊治療は卵巣や卵の老化との戦いなんです。


なるほど。治療に悩む前にまずは、私たち女性が持つ卵子について正確に知ることが大切なんですね。


浅田先生:そうですね。そのためにもうちでは卵の減っていく目安を測り、卵巣の予備能力=アンチミューラリアンホルモンを検査する機械を使うことも、積極的に進めてます。それによって、治療を急がなくちゃいけないのか、のんびりできるのかが判断できるし、患者さんには生殖能力の限界をお知らせした上で、必要最低限な治療を短期間で進めます。ハッキリ言うので嫌われますけど(笑)。現状を知ることは最初つらいですが、無駄な治療やそのためのストレスを持たないために大切です。


確かにその通りですね。ただ不妊のストレスはいろいろな種類があると思うんです。子どもが欲しいという母性本能だけでなく、家族や周囲に言われて……など。そういった日常的なストレスの対処法は?


浅田先生:やはり一人で悩まないことが大事ですね。例えば、うちでは臨床心理士による心理カウンセリングや自律神経訓練法の指導のほか、患者さんの体験談などをファイルして自由に閲覧できるようにしています。通常の診察とは別に悩みを話せる場所があること、同じ悩みを持つ人の話を聞くことも大きな対処法だと思います。


ほかにこういったことはしたほうがいいとか、いけないとかありますか?


先にお話したように、妊娠するために一番重要な卵の問題は自分でコントロールできるものではないので、逆にいえば、妊娠するために何ひとつ制限するものはないんです。めでたく妊娠した後、重いものを持っちゃいけないとか、飛行機に乗るなとかいいますが、昔の人は畑仕事もして、現代人よりもっと体を動かしていました。
流産は染色体異常で起こることで誰も悪くない。治療中も妊娠後も好きなことをどんどんやっていいんです。そういったことを理解してもらうためにも、初診前の説明会やカウンセリングにご主人や家族同伴で来てもらうのも、患者さんのストレス軽減には重要なことですね。


「不妊治療を通じて、幸せな家庭を作る手助けをする」のが基本理念という浅田先生。先生のようなドクターと出会うこと自体、赤ちゃん待ちのストレス軽減に重要なことだと実感しました!





浅田レディースクリニック 浅田 義正先生

名古屋大学医学部卒業。1933年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。2004年、浅田レディースクリニック開院。

≫ 浅田レディースクリニック




 







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