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グレードのいい胚盤胞を移植していますが着床しません

コラム 不妊治療

グレードのいい胚盤胞を移植していますが着床しません

「医師はいい方で説明も詳しく、信頼もしています。ただ、結果が出ないだけなのです。このまま治療を続ければ、いつかベビーに会える?他にするべきことはありますか?」

2010.11.25

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■ 送信者:リエさん(36歳)からの投稿
■ 件 名:異常がないのに着床しません
これまで体外受精と顕微授精、合わせて6回挑戦しました。毎回、採卵数は5つほどで、5回の移植のうち、グレードのいい胚盤胞を2つ移植していますが着床しません。検査しても特に悪いところはなく、いい胚盤胞ができればいつか着床するかもという感じ。医師はいい方で説明も詳しく、信頼もしています。ただ、結果が出ないだけなのです。このまま治療を続ければ、いつかベビーに会える?他にするべきことはありますか?



ジネコ:リエさんのように、体外受精まで進んでも原因不明で着床しない場合、どうしたらよいですか。薬などで医学的に改善する方法はありますか?
原先生:薬に頼るというのはなかなか難しいですね。薬の量を増やしたことによっていい卵子が増えるとは限りませんから。では、効率よく卵巣にホルモンを届け、卵子の質を上げるためにはどうしたらよいかというと、血流を改善するのも一つの方法だと思います。

年齢が上がってくると、卵巣や子宮内に毛細血管が増えなくなって、血流量が減ったり血流スピードが遅くなり、卵胞に卵胞刺激ホルモンなどのホルモンが届きにくくなるんですね。そのような状況を改善し、毎月卵子がつくられる時にベストな環境をつくってあげれば、生命力のある質のいい卵子ができてくるのではないでしょうか。リエさんの場合、卵子の数はある程度採れていらっしゃるようですから、治療はそのまま続けて、そのうえで血流を改善する方法をプラスされるといいのではないかと思います。
ジネコ:血流を改善するためには具体的にどのような方法がありますか?
原先生:当院では、漢方薬や鍼灸などの他、骨髄を刺激することで卵巣の血流量に働きかける「ボーンスクイズメソッド」という整体マッサージも取り入れています。他にヨガなども血流改善には効果的なのではないでしょうか。
ジネコ:リエさんは大豆イソフラボンや葉酸、ビタミンCなどのサプリメントも摂っているようですが……。
原先生:血流改善ということでしたら、ビタミンEもプラスしていただく。それから年齢を考えるとDHEAを摂られるのもいいと思いますね。これは卵子の栄養素になるようなサプリメントですから、今までトライしたことがなければ、一度試されてみてもいいかもしれません。
ジネコ:移植法などで何かアドバイスはありますか。
原先生:いい受精卵ができた時は、子宮内膜を刺激して着床しやすい環境に整える「シート法」などを試してみてはいかがでしょうか。まず血流を改善して、いい卵子を採る確率を上げ、さらに着床させる確率も上げていくということですね。1%でも妊娠の確率を上げる方法があれば試してみる価値はあると思います。

ただし、裏付けのない方法は注意が必要ですから、始める前に担当の先生に相談されるといいでしょう。まだまだやれることはあるはずです。希望を持って治療を進めていただきたいですね。

原 利夫 先生


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1983年、慶應義塾大学大学院医学研究科修了にて医学博士学位を取得。同大産婦人科助手時代、日本初の凍結受精卵ベビー誕生の一員として活躍。その後、東京歯科大学市川病院講師、千葉衛生短大非常勤講師を経て、1993年はらメディカルクリニックを開院。チーム医療のもと、妊娠しやすい安心できる環境とそれをサポートする医学的な力を提供すべき使命があると考えている。O型・みずがめ座。




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