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良好な胚盤胞を得ることが妊娠率を上げるポイントだと考えています ~体外受精の胚移植~

コラム 不妊治療

良好な胚盤胞を得ることが妊娠率を上げるポイントだと考えています ~体外受精の胚移植~

不妊治療は、医師の方針や患者さんの希望などで、さまざまな治療の選択肢があるのが特徴です。そこで今回は、5人の先生に同じ質問をしてみました。

2010.11.25

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Question1
体外受精で、新鮮胚と凍結胚、また初期胚と胚盤胞を移植する場合、妊娠率について、どう考えますか?
また胚盤胞を移植する場合、胚盤胞になるまでの時間や子宮内膜の厚さで、妊娠率は変わりますか?



良好な胚盤胞を得ることが妊娠率を上げるポイントだと考えています


ジネコ:体外受精の際、こちらのクリニックではどのような形で移植をすることが多いですか?
吉田先生:可能な限り胚盤胞まで育てて移植する場合が多いですね。2~3年ほど前から1個胚移植というのが推奨されるようになりました。妊娠率を下げずに1個胚移植にチャレンジするためには、胚盤胞で移植することがベストだと考えています。なおかつ、凍結させたほうが妊娠率が高い。昨年の当院のデータでは新鮮胚移植が27.1%、凍結胚移植が42.9%という妊娠率でした。
ジネコ:受精卵を胚盤胞までうまく育てるためのポイントはありますか。
吉田先生:当院では、すべて同じ培養液を使って培養するのではなく、必ず2種類の培養液を使い分けるようにしています。同じ方でもいくつか卵子が採れれば、それを2つに分けて、それぞれ別の培養液で育てます。卵子との相性もあると思うので、培養の段階でもそのようにして可能性を広げたいと考えています。

また、胚盤胞までは育つためには卵子の力も必要ということで、薬以外でも卵子の質を上げる工夫をしています。DHEAやメラトニンなど、アンチエイジング系のサプリメントを何種類か取り寄せて患者さんにおすすめしているのですが、卵子が採れなかった方が採れるようになった、受精後の胚の分割がスムーズになったなど、ある程度改善される方もいらっしゃいます。特に年齢の高い方は胚盤胞まで育ちにくいので、排卵誘発の方法を含め、いろいろと試してみますね。
ジネコ:胚の分割スピードは5日目で胚盤胞になるのが最もよい、と思っている方が多いようです。成長の進み具合と妊娠率は関係がありますか。
吉田先生:胚盤胞になるのに5日目でなる方と6日目でなる方がいらっしゃいますが、妊娠率をみてみるとそれほど差はないんですよ。6日目であっても5日目と同じように3~4割の妊娠率が得られるので、当院では7日目までみることも。一般的には遅いスピードですが、それでも胚盤胞まで育てば力のある受精卵ではないかと思っています。
ジネコ:例は少ないと思いますが、4日目で胚盤胞など、逆に普通より早い場合はどうなのでしょうか。
吉田先生:スピードが早いからいいとは言いきれないような気がします。それよりも形態のほうが重要ではないでしょうか。早めに胚盤胞になりかけたら、もう少し培養して待ったほうが子宮内膜に着きやすいかもしれません。着床の際、ハッチングといって透明帯がポンと割れて子宮の内膜に入り込んで接着するので、ある程度成熟した胚盤胞を移植したほうがより妊娠しやすいのではないかと思いますね。
ジネコ:胚盤胞まで育たない方はどのような方法をとっていますか?
吉田先生:工夫をしても胚盤胞まで育たない方は、Day3の段階で凍結して、2~3個の複数個戻して妊娠率を上げるようにしています。




吉田レディースクリニック 吉田 仁秋先生

獨協医科大学卒業。東北大学医学部産婦人科学教室入局、不妊・体外受精チーム研究室へ。米国マイアミ大学留学後、竹田総合病院産婦人科部長、東北公済病院医長を経て、吉田レディースクリニック開設。

≫ 吉田レディースクリニック




 






【特集】 先生の治療方針聞かせてください!


Question1:体外受精の胚移植


着床率が高いのは一度凍結させた胚の自然周期での移植だと考えています


妊娠率を上げるために胚盤胞で凍結させた胚の移植を基本に考えています


胚盤胞まで育てた受精卵の移植で、さらにすべて凍結してシート法で戻す方法を基本としています


初回は初期胚移植で。なるべく手を入れず、シンプルにいったほうがいいと思います


Question2:体外受精の目安


目安はあくまで目安、問題にぶつかった場合に他院の先生方との連携も重要だと感じています


初回採卵での高い妊娠率を目標に、患者さんに適した刺激法を選択します


卵巣予備能力=抗ミュラー管ホルモン(AMH)を一番の目安としています


成熟卵を多く採ることよりも、患者さんに合った卵巣刺激法を選ぶことが大切


リスクと妊娠率のバランスを考えると低刺激法で6~8個が理想的だと思います


Question3:ステップアップについて


女性の年齢と卵巣予備能力、精子の状態、治療回数、不妊原因を総合的に加味して考えています


基本的なデータを参考にしつつもご夫婦そろって納得できるかが決め手になります


生活や個人によって基準はそれぞれ。時にはジャンプアップも提案します


ステップアップ治療は一つの目安。治療のプランや内容を知ることで不安は解消。


まずは効果的な治療方法や妊娠率などの情報を提供。ご夫婦の意思を最優先して一緒に決めていきます




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