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卵胞16㎜、P4値1.2でHCGを打つのは早すぎませんか?

コラム 不妊治療

卵胞16㎜、P4値1.2でHCGを打つのは早すぎませんか?

2016秋

2016.8.23

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卵胞16㎜、P4値1.2でHCGを打つのは早すぎませんか?



相談者:Donaさん(45歳)
HCGを打つタイミングについて
不妊専門クリニックに1年少し通っています。以前も別のクリニックに3年通っていました。今回は完全自然周期で採卵予定です。昨日D13で卵胞16㎜と7㎜、E2が220、P4が1.2で待てない数値と言われ、21時にHCGを打ったのですが、タイミングが早いような気がして悶々としています。前回低刺激の時はD19で卵胞19㎜と10㎜が2つで、E2が839pg/ml、P4が2.7ng/mlで、P4が高く待てない数値と言われ、当日HCGを打ち、2日後に採卵したところ、採れた2個は未成熟卵でした。同クリニックで5回採卵していますが、採卵当日はだいたい22~24㎜で排卵済みだったことは1度もありません。前回を踏まえ、今回のほうが卵胞も小さく、P4の数値も低いので、もう1日くらい待ってもよかったのではないかという思いがあります。前回とは別の先生ですが、見解が違うのでしょうか。



 HCGを打つタイミングは先生によって見解が違うのでしょうか?


福田先生:人間の体はそれぞれ違いがあり、機械のようにはいきません。ですから卵胞
計測で得られるデータというのは、絶対的なものではありません。一概に何㎜まできたからどうしましょうというふうにはいかないということです。もちろん前回までのデータなどは参考にしますが、すべてが一定ということはありません。データをもとにそれぞれの医師がご自分の経験値から決めているのだと思います。ですから、その医師のもっている経験値で判断に違いが出てくることはあると思います。


 卵胞16㎜、E2が220pg/mlでHCGを打ったのは早すぎではないのかと疑問を抱いていらっしゃいます。


福田先生:16㎜という大きさは特別小さいという感覚はありませんし、E2が220pg/ml
というのも問題ないと思います。ただし、自然周期で排卵する卵胞の大きさには個人差があります。卵巣刺激をした時とは卵胞の数、大きさに違いがあり、自然周期でやろうと思ったら、前の周期は採卵しないで、排卵時のデータを得てから採卵の周期にもっていくという方法をとることがあります。
採卵時の卵胞の大きさに関しては、卵巣刺激をした時は一般的に卵胞径が18㎜未満の場合は未成熟な卵子となるケースが多いですが、逆に25㎜以上だと大きすぎて過熟になります。そうなると変性して退行卵になる可能性が高くなります。したがってHCGを打つタイミングが非常に重要ということです。


 P4の数値が1.2ng/mlというのも低かったのではと気にされているようです。


福田先生:ほとんどの施設ではP4を測っていないと思います。P4値で採卵の時期を決めるということはなく、やはり卵胞の計測とE2の値で決めていきます。DonaさんはP4値が1.2ng/mlだったということですが、この値は私は問題ないと思います。逆に少し高くなっているかなという印象があります。
一般的に卵胞数が多い時やE2値が高い時はP4は高くなる傾向があります。昔はP4が高いと卵子の質が悪くなるといわれていましたが、最近では卵子の質には関係がないといわれています。P4の上昇で問題になるのは、着床する環境が悪くなる可能性が高いということです。胚が着床できるのは子宮の「着床の窓」が開いている時期だけで、通常窓が開くのは排卵後1週間くらいといわれています。P4が高くなるということは、早く黄体化が始まっているということですから、窓が通常より早く閉まり、着床の環境が悪くなる可能性が高くなります。ですからP4が高い時は新鮮胚の移植はせず、凍結しておいて移植の時期を変えることが必要です。新鮮胚の移植を考えているのであればP4を測るメリットがありますが、最初から凍結することがわかっていれば測る必要もないと思います。





福田ウイメンズクリニック 福田 勝 先生

順天堂大学医学部・同大学院修了。米国カリフォルニア大学産婦人科学教室留学後、順天堂大学医学部産婦人科学教室講師を経て、1993年福田ウイメンズクリニック開院。

≫ 福田ウイメンズクリニック




 




出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.31 2016 Autumn
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