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最後の採卵に向けて

コラム 不妊治療

最後の採卵に向けて

マタニティコラム

2016.10.11

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最後の採卵に向けて



相談者:ノミコさん(39歳)
38才で治療を開始、子宮筋腫開腹手術の約半年後から顕微受精開始しました。不妊原因は主人の閉塞性無精子性、PCO、片側卵管閉塞です。TESEにより精巣内精子採取。現在まで採卵4回、移植5回し4回目のみ陽性。しかし8週目で14トリソミーで流産しました。あと2日目4分割胚1個、胚盤胞2個凍結してあります。刺激方法は4回とも一般的に言うアンタゴニスト法で、1回目約30個採卵し5個初期胚凍結→3回に分けて移植するも、かすりもせず。2回目約27個採卵し1個初期胚1個胚盤胞凍結→初期胚かすりもせず、胚盤胞をシート法で移植した時のみ着床するも流産。3回目16個採卵し成熟卵12個のうち7個受精しましたが凍結できたのは初期胚1つと胚盤胞1つのみ。そのまま4回目の採卵、17個中10個変性卵、3つ未熟卵、成熟卵4個のうち1個のみ受精し胚盤胞で凍結しました。
①凍結精子があと1回分のみであることと、私の年齢を考慮し、採卵はあと1回で終わらせるつもりなのですが、刺激方法はまた同じで良いでしょうか?
②9月から治療を再開するつもりですが、少しでも若い卵子を確保するため採卵から始めた方が良いでしょうか?
③39才では一般的にあと3つの受精卵が正常卵である確率はどの程度ですか?


ノミコさんのデータ
【身長/体重】155cm/52kg
【治療年数】2年
【AMH(抗ミュラー管ホルモン:卵巣予備能)の値】11
【検査歴・治療歴】顕微受精 採卵4回 移植5回 内1回8週で14トリソミーで流産
【現在の治療方針】ゴナールエフ150単位×6、フェリング×3、ガニレスト×4、ナファレリールスプレー×1
【漢方薬やサプリメントの使用の有無】葉酸、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンD






美馬レディースクリニック 美馬 博史先生

東京慈恵会医科大学医学部卒。 同大学附属病院産婦人科、美馬産婦人科院長を経て現職。産科婦人科および不妊治療の臨床医としての長いキャリアを経て、妊孕性(妊娠する力)を守る大切さを訴え、体にやさしいホルモン治療、カウンセリング療法、抗酸化食事療法等を積極的に啓蒙。




 




美馬先生:次回の採卵の刺激法は残っている精子の数にもよると思います。もしもあと3匹ということなら、採卵も3個できれば十分ということになります。まずは顕微授精できる精子がどのくらい残っているのか確認しましょう。
ノミコさんはPCO(多嚢胞性卵胞)ということですので、高刺激をするとOHSSになる危険性があります。精子の数が少なければ、低刺激法でいいと思います。

ご主人が閉塞性無精子症のためTESEで精子を採取したとのことですが、TESEの場合は不良の精子が混ざっていることが多くあります。頭が大きい小さい、頭が2つある、しっぽが2本あるなどの奇形は見極めがつきますが、それ以外の目に見えない異常があることも多くあるのです。
こういったケースの場合、できるなら着床前診断を受けることをお勧めします。いい胚を選んで2個戻すか、あるいは2日目か3日目の初期胚を戻して、さらに胚盤胞を戻すという2段階移植でもいいかもしれません。

しかしながら着床前診断ができる施設は限られているので、もし転院が難しい場合は心機一転して、採卵から始めたほうがいいのではないかと思います。そしてできれば精子も採取しなおしたほうがいいかもしれません。閉塞性無精子症なので、TESEをやらずに精索管の手前に注射針を刺して採取するという方法もあります。採卵の際は採れた精子の数を考えて刺激法を決めるといいでしょう。

最後に3つの受精卵が正常卵である確率はどの程度かというご質問ですが、39歳で移植した卵が着床して出産にいたった確率は10%という2013年のデータがありますので、参考にしていただければと思います。


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