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気をつけて…赤ちゃんにも影響する?妊婦さんのお口のトラブル

コラム 妊娠・出産

気をつけて…赤ちゃんにも影響する?妊婦さんのお口のトラブル

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2016.10.24

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妊娠すると、カルシウム不足などで歯が弱くなる、という話をよく耳にします。出産後も、妊娠前に比べ歯のトラブルが起こりやすくなって悩むお母さんも多いようです。

今回は、妊娠・出産時のお口のトラブルについて、医師に詳しい話を聞いてきました。


「妊娠・出産すると虫歯になりやすい」と聞いたことがありますが、それは本当でしょうか?


妊娠すると口の中の唾液の量が減少し、口の中が酸性に傾くことから、普段よりも虫歯になりやすい環境になります。
その上、つわりで嘔吐があったり、食事が不規則になったり偏ったりすることによって、より虫歯の確率が高まることになります。


妊娠中に増えるお口のトラブルには、具体的にどういったものがあげられますか?


・虫歯(う歯)
・歯茎からの出血
・歯茎の腫れ
・歯周病
などです。


お腹の中の胎児に影響を及ぼすお口のトラブルはありますか?


お腹の中で赤ちゃんが虫歯になることはありませんが、お腹の中で、すでに赤ちゃんの歯の元は作り始められています。できるだけお母さんが栄養を偏らないようとることは大切です。
また、お母さんが歯周病にかかっていると、その菌が胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに感染してしまうことがあります。
さほど頻度の高いものではありませんが、あまりにも重症の歯周病があると、その部分の炎症によって、子宮を収縮させる物質が体内にいきわたって、早産を引き起こすことすらある、ともいわれています。

また、特に1歳後半から2歳くらいにかけて、育児中にお母さんとの接触によって、お母さんの虫歯菌が赤ちゃんに感染してしまうことが知られています。食器の共有や、ちょっとしたふれあいの中でも感染する場合があります。

お母さんの口腔ケアや虫歯の予防・治療は、出産前にできるだけ早くすませておきたいですね。


妊娠中のお口のトアブルをあらかじめ予防できる方法を教えてください


妊娠中でなかなか難しい場合もあるでしょうが、まずは栄養のバランスをできるだけ整えること。カルシウムやリン、ビタミン、たんぱく質不足にならないように気を付けましょう。
また、こまめな歯磨きやうがいはもちろん、妊娠がわかったら一度歯科検診を受け、歯や歯肉に問題がないか、調べてもらいましょう。


妊娠中に歯の治療を受ける場合、気をつけた方がいいポイントはありますか?


・必ず体調が安定しているときに治療を受けること
・妊娠していること、何週目であるかなどをしっかり歯科で伝えること

妊娠が周囲からわからないケースもありますので、必ず妊娠のことは伝えてください。母子手帳を持参すると、経過が伝わりやすく安心です。


医師からのアドバイス


今後生まれてくる赤ちゃんのためにもご自身の歯の健康のためにも、できるだけ口腔内は清潔にしておきましょう。
妊娠中、気分の悪いときは、うがいや口腔内を軽く拭く、冷たい水を飲むといった方法でもかまいません。

また、虫歯がある場合は、ぜひ出産前に直しておきたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)





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