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難しくない?痛くない?安全なの?「自己注射」への疑問、応援ドクターが解決します!

コラム 不妊治療

難しくない?痛くない?安全なの?「自己注射」への疑問、応援ドクターが解決します!

ジネコでは、自己注射に関して「通院が大変」、「お金はどれくらいかかるの?」「自分で注射するなんて無理!」など、多くの意見が寄せられています。そんなジネラーからの質問に、応援ドクターが答えてくれました。

2010.12.6

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難しくない?痛くない?安全なの?「自己注射」への疑問、応援ドクターが解決します!


「自己注射」に寄せられた意見です!


・心配なら相談できる時間帯に打つ
私もはじめは自己注射が怖かったし不安でした。
みんなそうだと思います。薬の準備がうまくできなかったとか、どうしても怖くて刺せなかったとか。打ってる途中に何かトラブルがあっても、クリニックでやり直してもらえばすむことです。なので万が一の場合に、クリニックで受診や相談できる時間帯に自己注射をすれば、より安心だと思います。(amaki)


・自己注射は本当に安全?
私の通院してる病院では皮下注射も筋肉注射も自己注射でした。「慣れれば簡単」といわれましたが、 回数を重ねるたびに恐怖が増しました。
本当に在宅での自己注射は安全なのか、教えてください。(いちご)


・通院の手間が省ける
自己注射経験者です。私の場合、看護師さんが丁寧教えてくれたので、手順など迷うことなく、意外に簡単にできました。通院の手間や交通費も浮きますし、おすすめです。(咲)


・病院で丁寧に教えてくれます
自己注射体験中です、薬液や針を自宅で管理する安全性と痛みには少々の不安がありましたが、 それほど神経質になる必要もなく、痛みも個人的にはほとんど感じませんでした。 病院で丁寧に教えてくれますし、操作を覚えてしまえば通院回数を減らせるという点がとても助かりました。(fraise)


・意外と簡単でした
クリニックで必ずレクチャーがあります。一通り説明を受けて看護師さんに見てもらいながら自分で注射をします。看護師さんに指示された場所に注射するので、意外と簡単でした。(ホップ)


ウェブ『ジネコ』では、自己注射に関して「通院が大変」、「お金はどのくらいかかるの?」
「自分で注射するなんて無理!」など、多くの意見が寄せられています。そんなジネラーからの質問に、応援ドクターが答えてくれました。


「皮下注射だから痛みも少ない」


セントマザー産婦人科医院 田中温先生
セントマザー産婦人科医院
田中温先生
順天堂大学医学部卒、同大学院修了。医学博士。越谷市立病院産婦人科医長時代の'85年、日本初のギフト法による男児誕生に成功。'90年セントマザー産婦人科医院を開院。妊娠しやすい体質作りのために漢方処方を行うなど、あらゆる角度から治療にあたる。順天堂大学医学部産婦人科客員准教授、日本生殖医学会評議員、日本受精着床学会副理事長。

昨年発売された「ペン型注射器」についてまず、うまく使えるかというご心配ですが、操作そのものはとても簡単で、マニュアルどおりの使用手順に従えば誰でもできます。

使い方は、看護師が自分のお腹を使ってデモンストレーションしながら指導します。その後、患者さんにも実際にやっていただくので、ご自宅でも戸惑うことはないでしょう。痛みは、医者がする注射よりよほど少ないですよ(笑)。筋肉注射ではなく皮下注射で、針も極細。液剤も濃縮されて少量だからです。短い針なので、誤って血管や神経に触れることもありませんからご安心を。

またペン型注射器そのものが、見た目からして一般的な注射器とは違うので、実際に手にとって見ていただければ「注射=恐怖」という固定観念もいくらか薄らぐかと思います。

それでも、「抵抗がある」という患者さんに無理におすすめすることはありませんが、自己注射は安全性や簡便さにおいてとても優れたものであると思います。これまでに使用された患者さんのほとんどが「次回もぜひ利用したい」と希望されることからも、いかに楽な治療法かがご理解いただけると思います。「難しいかも」「痛いかも」と思い込みで躊ちゅうちょ躇されることなく、かかりつけの医師に一度ご相談なさってみてはいかがでしょうか。




「交通費も時間も節約できるなど、メリットは多い 」


蔵本ウイメンズクリニック 蔵本武志先生
蔵本ウイメンズクリニック
蔵本武志先生
久留米大学医学部卒、山口大学大学院修了。医学博士。日本産科婦人科学会専門医、日本不妊学会評議員、日本受精着床学会評議員、日本不妊カウンセリング学会監事、アメリカ、ヨーロッパ生殖医学会(ASRM、ESHRE)会員、JISART理事、福岡生殖医学懇話会代表世話人、日本生殖医学会生殖医療専門医、九州大学特任講師。

自己注射は、通院注射と比べて、費用の面では多少割高に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

それでも、通院にかかる交通費や時間を節約することができますし、精神的なストレスなどを考えればそれ以上にメリットは多いです。さらに従来の注射液に比べ、効果が強いため投与量が少なくてすみます。皮下注射なので、痛みが少ないのも大きなメリットといえるでしょう。

現在不妊治療中の女性は46万人程度と見込まれます。当院の患者さんでは57%が有職者、つまり、仕事をしながら治療しています。あだっしゅさんのように「仕事が休めないから、連日通院して不妊治療をするのは大変」という患者さんには特に、自己注射は大いに役立つと思います。

自己注射では、注射を打ち忘れないこと、投与量を正確に計ること、針は決められた秒数を待ってから抜くこと、といった指導をきちんと守ることが大切です。注射液の保存方法や使用後の針の処理方法まで、マニュアルどおりにしていただければ誰でもが安心・安全に使えます。糖尿病の小学生でも自分でインスリン注射していますからね。過去に予防接種程度で気を失った経験のある人以外なら、できますよ(笑)。

自己注射はもちろん、「こんな治療法があるようだが、私には合いますか」といった質問は、主治医にどんどんぶつけみてください。




「手順を守って落ち着いてすれば誰にでも簡単 」


IVFなんばクリニック 森本義春先生
IVFなんばクリニック
森本義晴先生
関西医科大学卒、同大学院研究科修了。英国、米国、オーストラリアにて体外受精を研修し、IVF大阪クリニック、さらに'03年IVFなんばクリニックを設立。日本で初めて未熟卵子の体外受精に成功。「受胎気功」を考案し、漢方療法や栄養指導など、東洋的手法も治療に取り入れている。日本受精着床学会常務理事、聖マリアンナ医科大学臨床教授、韓国Pochon CHA大学客員教授、日本IVF学会理事長。日本生殖医学会生殖医療専門医。

自己注射の注射器はペン型で、一般的な注射器とは構造からして全く異なります。注射液もカートリッジ入りで、ダイヤルを回すだけで適量が量れますし、針も直接手を触れないで替えることができます。誰でも簡単に使えるよう作られていますから、指導どおりに使えば大丈夫。もちろん、過去の実施例でも事故の報告はありません。

また、使用済みの針やカートリッジなどは病院側がお渡しするカップに入れてもらい、回収しています。捨てるのにわずらわしさもなく、人目も気にせずにすみます。

使い方については、看護師の説明を聞いた後に、実際にその場でやってもらうようにしています。DVDの用意もありますから、最初はそれを観ながらやってもいいでしょう。空気抜きの方法、針先から薬液が一滴出てくるのを確認するといったこともマニュアル化されているので、ご心配には及びません。

自分で注射をすることに慣れている、という人はいません。最初は勇気が必要ですし、ドキドキ、ハラハラすることもあるでしょうが、手順を守って落ち着いてすれば、難しいことはありません。当院で実施したアンケートでは、満足度100%との結果が。「やってみたら、意外に簡単」という感想が多いですよ。





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