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FT手術後の人工授精について

コラム 不妊治療

FT手術後の人工授精について

山下湘南夢クリニック

2016.11.4

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FT手術後の人工授精について



相談者:マロさん(33歳)
卵管の両閉塞が分かり、昨年9月に手術をしました。結果両方開通しましたが、片方の卵管内の状態が思わしくなく、閉塞の可能性があるとのことでした。その後2回人工授精しましたが、陰性。主人の精子には全く問題が無く、しかしフーナーは毎回不良です。担当医には、卵管造影検査は一年くらい空けると言われましたが、もしかしたら閉塞していないか?気になっています。あと3回ほど人工授精をしたのちステップアップするつもりですが、その3回の人工授精も無駄ではないか?このようか場合、人工授精の妊娠の可能性は低いでしょうか?


はるさんのデータ
【身長/体重】154cm/47kg
【月経について】35日。
【不妊の原因となる病名】フーナー不良
【検査・治療歴】タイミング一年ののち卵管造影検査で両閉塞が分かり卵管形成術 フーナー不良 人工授精2回 クロミッド→セキソビット
【現在の治療方針】クロミッドが効きすぎてしまい、セキソビットと注射を併用して、人工授精。
【精子の検査データ】全て良好
【結婚歴】8年目
【治療年数】2年






山下湘南夢クリニック 山下 直樹 先生

山下湘南夢クリニックは平成21年4月に不妊治療専門施設として開院いたしました。山下湘南夢クリニックは心穏やかに最先端の不妊治療を最高水準の技術で受けることができる不妊治療施設です。

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山下先生:卵管の中は土管のような筒状ではなく、繊毛上皮が精子や卵子を運び、またいろいろなサイトカインを分泌し、受精しやすい環境を作っています。FTは卵管を通すことはできても、繊毛上皮を修復できるわけではありません。ですから、FTを行ったからといって卵管の機能が元に戻ったということにはならないわけです。
詰まっていた卵管の一部をFTで通し、そこは繊毛上皮がなくなっていても他の部分でカバーできるということはあるかもしれません。しかし卵管の機能すべてが元に戻るわけではないということを念頭に置いて人工授精をされたほうがいいと思います。
フーナーが不良であっても人工授精をすればカバーできるはずです。それなのに妊娠しないということは、ほかに原因があるということを意味しているということですね。
人工授精の累積妊娠率は7回くらいで頭打ちになります。年齢の若い方であれば納得いくまで同じ治療にチャレンジしてもいいと思いますが、35歳を過ぎると卵子の質も低下してきますので、マロさんの場合は他に不妊の原因があると考えて、早めに体外受精にステップアップしたほうがいいだろうと思います。


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