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不妊治療や妊娠にいいとされる食品って本当にある?~妊娠にまつわるウワサの真相~

コラム 不妊治療

不妊治療や妊娠にいいとされる食品って本当にある?~妊娠にまつわるウワサの真相~

2016冬 p32

2016.11.1

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「○○したら妊娠できた」「○○はNG!」といった妊娠にまつわる噂や俗説……。
ウソなのか、ホントなのか、俵IVFクリニックの俵史子先生に医師の立場から解説していただきます。



Q:不妊治療や妊娠にいいとされる食品って本当にある?


着床するために、ネットで妊娠にいいとされる食べ物や手段は可能な限り試してきました。低温期の豆乳や大豆製品、高温期のグレープフルーツジュースなど。でも、着床はしませんでした。「これ以上何をすれば?」と落胆の気持ちばかりが大きくなってしまいます。(harukissさん・34歳)



A:逆に大豆イソフラボンを摂取すると卵子が育ちにくくなることも


低温期に豆乳を飲むというのはおそらく、植物性エストロゲンと呼ばれる大豆イソフラボンを摂取するため、高温期のグレープフルーツジュースは葉酸の摂取を意識されてのことだと思います。結果を先にいうと、どちらも不妊治療の結果を向上させたり、妊娠しやすくなるという医学的な根拠は証明されていません。
まず大豆イソフラボンについてですが、作用は穏やかながらもエストロゲンに似た働きをするので、大豆イソフラボンだけを抽出したサプリメントなどで摂取すると、個人の体質によっては、低温期が長くなって卵子が育ちにくくなってしまうことがあります。体内で分泌されるエストロゲンの代わりに大豆イソフラボンがエストロゲンの受容体に結合することで、本来のエストロゲンの作用が低下してしまうのではないかと考えられているようですね。当院の患者さんのなかにも、大豆製品を多く摂ったり、サプリメントを飲んでいる方で、排卵まで時間がかかる排卵障害を引き起こしているケースが何例かありました。
高用量イソフラボンの摂取で、IVFやクロミフェンを使ったタイミング療法などで着床率や妊娠率の向上が見られたという一部の報告もありますが、現段階でははっきりとその効果は認められていません。とにかく、ホルモンの働きはまだまだわからないことが多いので、ネットの情報を信じて安易に摂取しないほうが無難だと思います。
グレープフルーツジュースについてですが、グレープフルーツに含まれている葉酸含有量は1個あたり約30μg。妊活中の女性が葉酸の効果を得るためには1日400 μg の摂取が必要なので、グレープフルーツを13 個以上食べなくてはならないことになります。つまり、高温期に毎日グレープフルーツジュースを1杯飲んだから妊娠しやすくなるということはあり得ない、と考えていただいていいと思います。




俵先生より
いろんな情報がありますが、「これを摂れば必ず妊娠する」というものはありません。同じ食品ばかり摂り続けるのは良い成分だけでなく、悪い成分もたくさん摂ることになるので逆効果に。やはり、さまざまな食品からバランスよく栄養を摂るのが望ましいでしょう。それも1 日3 食きちんと食べること。米国のデータでは1 日の食事が3.02 回以上の女性は、1.34 回未満の女性に比べて、体外受精での生産率が21%増加したという報告も。まずは、毎日の食事をしっかり摂ることが妊娠への近道だと思います。






俵IVFクリニック 俵 史子先生

浜松医科大学医学部卒業。総合病院勤務医時代より不妊治療に携わり、2004年愛知県の竹内病院トヨタ不妊センター所長に就任。2007年、出身地の静岡に俵IVFクリニックを開業。

≫ 俵IVFクリニック




 




出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.32 2016 Winter
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