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三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ

コラム 不妊治療

三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ

誠心堂コラム

2016.11.14

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三因制宜(さんいんせいぎ)という考え方で適切な治療を選ぶ



中医学では三因制宜(さんいんせいぎ)という、とても有名な病気の治療の考え方があります。
三因とは、「時」、「地」、「人」の三つ、つまり、時、場所、人を意味しています。この三つを合わせて三因制宜と言います。宜というのは、料理のレシピなどに使われる「適宜」の宜、加減をするという意味です。
この考え方は、患者の個人差や生活状況の違いを考慮するために生まれました。この三つをもう少し詳しく説明しましょう。
「因時制宜」は時ですから、季節、気候などの時期を考慮すること。なぜなら四季の気候変化は必ず人体に影響するからです。
冬は寒気(陰気)が盛んですから体温(陽気)が奪われやすく、血行障害がおこり、それに伴う冷え症や肩こり、痛み(頭痛・腰痛・生理痛・腹痛)の症状が現れやすくなります。この時期は、冷たい飲み物や生ものを控えて陽気が損なわれないように養生しましょう。また、このような症状でお悩みの方は陽の気が盛んになる春から夏のうちに内臓の陽気(冷え)を改善する治療が必要です。
次に「因地制宜」です。これは住んでいる場所、北か南かなど、地理的環境の違いを考慮することです。場所が違えば、標高・気候・生活習慣が違い、罹りやすい病気や病変の特徴も異なりますから、それを考慮して治療を行う必要があるのです。
例えば、日本の気候は昔に比べて亜熱帯気候となってきました。スコールのような激しい雨や蒸し暑さはウイルス感染症が蔓延する温床にもなっています。このような環境の変化は体調に大きくかかわっています。亜熱帯地域で多かった呼吸器疾患や胃腸病や感染症は中医学の肺や脾と関連しており、住環境の変化に合わせて予防法を講じる必要があります。
養生も治療も環境に合わせたものにしなければいけないという考え方です。
最後の「因人制宜」は、 性別、年齢、体格といった、その人の体質を考慮することです。性別や年齢、体質、生活習慣などによって罹りやすい病気が違ってくるし、同じ病気でも適切な治療は一人一人違います。治療で最初に考えるのが「因人制宜」、次に考えるのが「因時制宜」です。
患者さんを診るときは、「時」「地」「人」の要素を外してはいけないというのが「三因制宜」の教えです。中医学が「オーダーメイド治療」と言われる特長を端的に表した考え方だと言えるでしょう。





株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生

株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。

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