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FT手術後に再発の疑い。 人工授精を続けて 妊娠の可能性は?

FT手術後に再発の疑い。 人工授精を続けて 妊娠の可能性は?

2016冬 p45

2016.11.1

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FT手術後に再発の疑い。 人工授精を続けて 妊娠の可能性は?



相談者:マロさん(33歳)
FT手術後の人工授精について
両側卵管の閉塞がわかり、昨年9月に手術を受け両方開通しましたが、片方の卵管内の状態が思わしくなく、閉塞の可能性があるとのことでした。その後2回人工授精しましたが陰性。主人の精子にはまったく問題がなく、しかしフーナー検査は毎回不良です。担当医には、卵管造影検査は1年くらい空けると言われましたが、もしかしたら閉塞していないか? と気になっています。あと3回ほど人工授精をした後、ステップアップするつもりですが、その3回の人工授精も無駄ではないか? このような場合、人工授精での妊娠の可能性は低いでしょうか?



 マロさんは、昨年9月に両卵管のFT手術をされていますが、片方の卵管の状態が思わしくないそうです。再閉塞の可能性があるのでしょうか。


中村先生:結論から言いますと、卵管造影検査をすぐに受けられるべきでしょう。
FT手術(卵管鏡下卵管形成術)は、卵管内を観察しながらバルーンチューブを通し、閉塞している部分を押し広げて開通させる治療ですが、手術後に卵管内で炎症を起こし再発することがあります。当院であれば、術後に卵管閉塞が疑われる場合は、卵管造影検査で卵管の疎通性を確認しています。卵管造影検査を1年待つ理由はよくわかりませんが、片方の卵管が閉塞していると、閉塞している側の卵巣から排卵した場合、人工授精の成績はきわめて低くなります。原因がわからず不安を抱えたまま人工授精をされるのはよくありません。


 これから人工授精を3回ほど試して、体外受精へのステップアップを検討されているようです。人工授精での妊娠の可能性について、先生はどう思われますか。


中村先生:人工授精は、フーナー検査が不良、つまり子宮頸管を精子が通過できない場合に適応になります。
人工授精も精子や受精卵は卵管を通過しますので、卵管通過障害(狭窄・閉塞)がないことが前提です。マロさんの場合は、毎回フーナー検査の結果不良とのことですので、当然まずは人工授精を試してみるべきだと思います。卵管造影検査をして卵管の疎通性が確認できていれば、マロさんは33歳と年齢的に若いですし、人工授精を3回試してみることは、とても意味があることです。また、片方が閉塞している場合でも、開通している卵管側からの排卵が多ければ、人工授精の効果を期待できます。逆に片側の卵管が閉塞していれば、閉塞している側から排卵した場合、妊娠の可能性が低下していくことは間違いありません。そのためにも卵管造影検査をして、卵管の通過性を確認しておく必要があります。


 マロさんに、今後の治療のアドバイスをお願いします。


中村先生:先ほどもお話しした通り、卵管の疎通性があることを前提に、人工授精を3回行うことは意味があることだと思います。卵管の疎通性が確認できた場合でも、人工授精は累計5回以上になると妊娠率が横ばいになり、頭打ちになります。その場合は、体外受精へのステップアップをおすすめします。また、片方の卵管が閉塞していて、閉塞している卵管側からの排卵が多い場合は、早めに体外受精へのステップアップを検討されてみてもいいと思います。





なかむらレディースクリニック 中村 嘉宏 先生

大阪市立大学医学部卒業。同大学院で山中伸弥教授(現CiRA所長)の指導で学位取得。大阪市立大学附属病院、住友病院、北摂総合病院産婦人科部長を経て、2013年より藤野婦人科クリニック勤務。2015年4月なかむらレディースクリニック開院。

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出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.32 2016 Winter
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