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見えたのは遺残卵胞か空胞?排卵したかどうか不明です

コラム 不妊治療

見えたのは遺残卵胞か空胞?排卵したかどうか不明です

「今回の排卵については、あったような所見は見受けられる(少量の出血のあと?)といわれたのですが、本当に排卵したのでしょうか。」

2017.4.29

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大島 隆史 先生(大島クリニック)







相談者:しーまさん(31歳)


排卵したかどうか不明です


 半年前からタイミング療法中です。クロミッド®を5日間服用し、今月22日に内診後、排卵誘発剤を打ちました。内診の際に卵胞は確認できましたが、「少し大きすぎるので(36㎜程度)、前回のものが残っている遺残卵胞や空胞の可能性がある」とのこと。22、23日にタイミングをとるようにいわれ、24日の再受診の時に不安に思い、遺残卵胞のことを伺ったら「次回の生理の5日目に再度確認しましょう」といわれました。この時に生理の話があったのですが、妊娠の可能性が低いということ? 今回の排卵については、あったような所見は見受けられる(少量の出血のあと?)といわれたのですが、本当に排卵したのでしょうか。



 



卵胞は確認できたけれど、遺残卵胞かどうかわからないということはあるのでしょうか。


通常は生理の時に確認してから排卵誘発をスタートするのですが、チェックされなかったのでしょうか。

これは基本だと思いますが、まず生理3日目くらいに排卵誘発をスタートする時は、必ずエコーで見て、卵胞の大きさが10㎜未満であることを確認します。そこから誘発剤を飲んでいただいて、8日目や10日目に卵胞の経過をみる。だいたい10日以内に大きな卵胞だったら、中身がないことが多いんですね。8日目で15~18㎜程度の大きさだと空胞の可能性が高いので、その経過を見ていけば36㎜が適正かどうかわかると思います。

最後は17㎜を過ぎたところで、条件が良ければ排卵させる注射を打ち、排卵した翌日に卵胞が潰れているのを確認するのが理想的な手順だと思います。


前回のものが残っていた遺残卵胞である可能性もありますか。


もしそうだったとしても、これも生理の時にエコーで判断がつくと思います。排卵するところまでいってもわからないというのは、少し疑問に感じますね。

遺残卵胞は決して珍しいことではなく、HMGを毎日300単位程度打つなど卵巣刺激をかなり強くすると、小さい卵胞が排卵できなくて、これが膨れあがって次の周期まで残ってしまうことがあります。また、未排卵の卵胞が残ったままHCGを打つと、刺激を受けて膨れてしまうケースも。

前周期の卵胞が残っていて、なおかつご本人が早めに治療を進めたいという時にはピルを飲んでいただきますね。生理の3日目くらいから、卵胞が大きい場合は2週間程度ピルを服用して整え、次の生理から治療開始ということになります。


少量の出血があったというのは何かのサインなのでしょうか。


ご主人には泌尿器科で性交障害に関する相談をされるようおすすめします。アイダさんは、慣れるしかないのかもしれません。診察でも、超音波検査の器具が入ったりすることで、だんだんと腟の入り口の痛みが軽減して麻酔薬も要らなくなることが多いですから。また、ご夫婦でそういう話ができるようになると、セックスをする状況が今までと変わるかもしれません。自分たちで取り組む延長線上で、自然とセックスができるようになっていけばいいなと僕は思いますね。


ホーリーさんのような場合、クロミッド®以外にどんな排卵誘発法がありますか?


出血というのは卵胞の中なのか、それとも子宮口からでしょうか。しーまさんの場合はおそらく、卵胞内の出血なのでは。未排卵だと卵胞ホルモンが高くなり、卵胞内から出血することがあります。エコーで確認すると線状のものが見えるのですが、これが出血のあとなんですね。

先生から生理のお話があったり、現在、ルトラール®とプレマリン®を服用しても、なかなか体温が上がらないということ。総合的にみると、今回は排卵していない可能性が高いのではないでしょうか。

前述したように手順を踏んで卵胞の経過を見ていけば、このように困惑することはなかったのでは。抵抗がある方もいるようですが、患者さんも「スタート時は生理の時にきちんと診なくてはいけない」という認識をもつことが大切。疑問点があればエコーの時も画像を見ながら、積極的に質問していただきたいと思います。




大島先生より まとめ


●排卵誘発をスタートする時は、生理時に必ずエコーで卵胞の確認を
●遺残卵胞がある場合はピルを使って整え、次の生理から開始します



 



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お話を伺った先生のご紹介





大島 隆史 先生(大島クリニック)


自治医科大学卒業。1982年、新潟大学医学部産科婦人科学教室入局。産婦人科医として3年間研修後、県内の地域病院の1人医長として4年間勤務。1992年、新潟大学医学部において医学博士号を授与される。新潟県立がんセンター新潟病院、新潟県立中央病院勤務を経て、1999年、大島クリニックを開設、院長に就任。現在、細胞を多項目で評価して、妊娠率が高そうな胚を評価できる最新型のタイムラプスモニタリングシステムの導入を検討中。さらに患者さんの希望を叶えられる1年にしたいということです。

≫ 大島クリニック


出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.33 2017 Spring
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