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潜在性高プロラクチン血症で薬剤を服用中ですが他に治療法はありますか?

潜在性高プロラクチン血症で薬剤を服用中ですが他に治療法はありますか?

2011春

2011.2.25

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■送信者:のん13さん(30歳)からの投稿
■件 名:プロラクチンの数値が下がりません。
治療歴8カ月。不妊の原因は、潜在性高プロラクチン血症と多嚢胞性卵巣症候群であると診断されました。プロラクチンの数値が260あり、テルロン(R)を2カ月服用しましたが、170までしか下がりません。これ以外に数値を下げる方法はありますか?またインターネットで、数値の高い人が脳神経外科の受診をすすめられたという話を見つけました。私は言われたことがありませんが、脳神経外科でMRIなどの検査を受けたほうがよいのでしょうか?

ジネコ:のん13さんのプロラクチン値について、先生はどのように考えますか。
藤野先生:潜在性高プロラクチン血症は、TRH負荷テストをして調べます。1回目の採血で異常がなかったプロラクチン値が、TRHという脳下垂体を刺激する薬を注射してから30分後、あるいは1時間後にもう一度採血すると、数値がどれだけ上がるのかをみるという方法です。

ご相談内容からは、この方の数値がどの段階での結果なのかが不明なので、あくまで推測の範疇になりますが、負荷テスト後の数値であると仮定してお話しします。
一般的には、1回目の血液検査で30以下、負荷テスト後に5~7倍の150~200くらいになるというのが正常の反応です。これが10倍以上の数値を示した場合、潜在性高プロラクチン血症と診断します。

この方の場合は、テルロン(R)を服用して得た170という数値が、負荷テスト前と比べてどのように変化したのかをみて、治療の効果を判断する必要があるでしょう。
ジネコ:プロラクチン値を正常にするには、どんな治療方法がありますか?
藤野先生:そもそもプロラクチンというホルモンは脳下垂体から分泌されます。実は、月経、排卵をコントロールしているのは、脳下垂体と視床下部なんです。ですから、プロラクチンが高いと排卵が抑制されて周期が遅れます。高プロラクチン血症が不妊の原因と考えられるのは、排卵がいつ起こるのかわからないことと、排卵後の黄体機能不全からです。排卵後の黄体ホルモンが低い、高温期が短いという状態だと、うまく受精しても着床しにくく、流産に結びつきやすくなるのです。

治療方法は、やはりテルロン(R)を服用してプロラクチンの適正化を図り、黄体機能不全を予防するということになります。そして、多嚢胞性卵巣症候群の治療を、素因に応じて的確に行うことですね。
ジネコ:のん13さんは、脳神経外科を受診する必要があるでしょうか。
藤野先生:プロラクチンの値が高いと、下垂体腺腫という良性腫瘍ができやすくなります。脳下垂体の近くには視覚の神経が通っており、この腫瘍が大きくなってその神経を圧迫すると、視界の両端が見えなくなるという特徴的な症状が出ます。物によくつまずくようになって気付くという人も多いようです。最近は、よほどひどい視覚障害でない限り、薬物療法による治療が行われています。今、このような視覚障害の自覚症状がないようであれば、あまり心配せず、まずは処方された薬剤服用を続けるのがいいと思います。

藤野 祐司 先生


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大阪市立大学医学部卒業。米国留学、同大学医学部婦人科学教室講師を経て、1997年にクリニックを開業。現在、同大学で非常勤講師も務める。B型・おとめ座。2年前にたまたま見つけたギョウザ作り器から料理に目覚め、今ではすっかり夢中の藤野先生。最近はスイートポテトにも挑戦!家族サービスとストレス解消で、一石三鳥(!?)とか。




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