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採卵、摘出するかは筋腫の状態でそれぞれ。妊娠希望なら、早めに婦人科検診を受けるのも有効です ~子宮筋腫がある場合の不妊治療~

コラム 不妊治療

採卵、摘出するかは筋腫の状態でそれぞれ。妊娠希望なら、早めに婦人科検診を受けるのも有効です ~子宮筋腫がある場合の不妊治療~

「子宮筋腫は、一般的に不妊の原因になることもあれば、妊娠している人でももっていることがあります。筋腫があるからといって、必ず摘出する必要があるとは考えていません。」

2011.2.25

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Question2
子宮筋腫がある場合の不妊治療について聞かせてください。



採卵、摘出するかは筋腫の状態でそれぞれ。妊娠希望なら、早めに婦人科検診を受けるのも有効です


ジネコ:先生は、子宮筋腫についてどうお考えですか?
松山先生:子宮筋腫は、一般的に不妊の原因になることもあれば、妊娠している人でももっていることがあります。筋腫があるからといって、必ず摘出する必要があるとは考えていません。
摘出が必要な場合、目安は2つあります。1つ目は筋腫の大きさ。2つ目は筋腫のできた位置です。妊娠を希望する人は、筋腫のできた位置がカギになります。具体的にいうと、子宮筋腫には大きく分けて、「粘膜下筋腫」、「筋層内筋腫」、「漿膜(しょうまく)下筋腫」の3つがあります。なかでも粘膜下筋腫や筋層内筋腫が子宮の内膜側を圧迫している場合は、手術の対象になることが多いですね。ちなみに当院では手術を行っていないので、専門の施設をご紹介することを基本にしています。
ジネコ:先に採卵を済ませ摘出する方法もあるそうですね。
松山先生:それは患者さんによりますね。筋腫の位置によっては、卵巣の位置が特定しにくいもの、または筋腫によって卵巣が超音波で追いかけられない位置にある場合があります。そういう方の場合は、先に筋腫を摘出する場合や、途中1~2カ月休んでから摘出する場合もあります。
私がご紹介している施設はレベルの高い腹腔鏡手術を行っている施設ですので、ご紹介した方はほとんど腹腔鏡手術で筋腫の手術を受けておられるようです。したがって、手術の傷も非常に小さく済んでいるようです。体外受精に関しては、採卵をしても胚移植をせずに凍結することが前提であれば、筋腫の手術を受けた次の周期から可能となることが多いです。採卵時は子宮の筋肉に触れませんから、負担もほとんどありません。ご希望によっては、そういうプランを組むこともできますよ。
ジネコ:子宮筋腫の人は多いのですか?
松山先生:多いですね。一般的には、30歳以上の女性の20~30%の方が筋腫をもっているといわれておりますが、実際に当院に通院されている方の筋腫をもつ割合は、もう少し高いように感じています。また、筋腫といってもいろいろなタイプがあり、筋腫が1~2個あるのみのものから、数十個も筋腫をもってしまう場合もあります。後者の場合、極端なケースではあまりにも筋腫の数が多いため、筋腫の手術そのものが不可能と考えられる場合もあります。
子宮筋腫をもつ割合は年齢が上がるにつれて増え、またその数や大きさも増加傾向となります。初めの頃は自覚症状も少なく、自分では気付きにくいこともありますので、年に1回は子宮がん検診を兼ねて婦人科を受診していただくのもいいと思います。婦人科診察および超音波検査などで、ご自分の子宮の状態を知っておくのも大切なことかもしれません。
子宮筋腫についての対策は、不妊治療を行っているかどうかなどのご本人の事情により変わってきます。妊娠希望がある方は、不妊治療の有無にかかわらず一度は婦人科で診察を受けることがいいと思います。




厚仁病院 松山 毅彦先生

東海大学医学部卒業。小田原市立病院産婦人科医長、東海大学付属大磯病院産婦人科勤務、永遠幸レディースクリニック副院長を経て、1996年厚仁病院産婦人科を開設。日本生殖医学会生殖医療専門医。

≫ 厚仁病院




 





【特集】先生の治療方針聞かせてください!


Question.1 着床率を上げる方法


受精卵の質を高め、タイミングを見極めた治療を続けることが着床率向上には不可欠


ファーストチョイスはホルモン補充周期で融解胚移植。ダメな場合は自然周期で。それでもダメならHMG周期で融解胚移植。


子宮内膜の安定、着床に悪影響を及ぼす因子を除去することで着床率を向上させます


Question.2 子宮筋腫がある場合の不妊治療


筋腫の場所や大きさによって個別に治療方針を決めています


子宮筋腫の手術後は体外受精も視野に入れ、1年以内に不妊治療を始めるべきでしょう


Question.3 患者さんのメンタル面のケア


治療で起こりうることを事前にお伝えし、心の準備をして臨んでもらうようにしています


医師だけでなく心理カウンセラーや看護師がお話を聞きサポートします


医師と看護師、心理の専門家がチームで支えることが大切だと考えています


目標を設定することとこまめな情報提供で納得していただける治療を心掛けています





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