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教えて!「バースプラン」ってどういうもの?

インタビュー 妊娠・出産

教えて!「バースプラン」ってどういうもの?

2017Webコラム

2017.11.17

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教えて! 「バースプラン」ってどういうもの?




2017/11/17 大塩 達弥先生(おおしおウィメンズクリニック 院長)





「バースプラン」で何ができるの?


「バースプラン」とは、出産・産後の入院期間中、どのように過ごしたいかという希望を、私たち医師や助産師に伝える、いわば“お産のリクエスト”です。昔、アメリカのサンタクルーズにある病院を見学した際、ドクターと妊婦さんが、出産というイベントに向けて自分がどうしたいかと話し合い、理想のお産をしている姿を見て、これはまだ日本にないシステムだと感じました。そこで、当院では1997年の開設時から、妊婦さんには必ず「バースプラン」を書いてもらっています。「お産なんてみんな一緒でしょ?」と最初は驚かれる方もいますが、詳しく説明していくと「自分はお産の時にこういうことをしたい」という希望がだんだんと見えてきます。

 



具体的に何を書いたらいいの?


そうは言っても、特に初産の場合、一体何をリクエストしたら良いのかわからない方がほとんどです。当院では、マタニティクラスに参加してもらったり、助産外来に来てもらい、助産師さんと「バースプラン」を決めていくことがほとんどです。

例えば、陣痛、出産のとき、誰に立ち会ってもらいたい、好きな音楽をかけたい、アロマをたきたい、へその緒を自分で切りたい、会陰切開はできるだけ避けたい…、そんなリクエストから始まり、当院であれば、無痛分娩か普通分娩か、また、自分が一番楽な姿勢で出産するフリースタイル分娩を選ぶこともできます。そして、産後は生まれたらすぐにカンガルーケアをしたい、母乳で育てたいなど、助産師さんから具体的に話を聞くと自分の理想とするお産が見えてくるはずです。当院では外国の方も多く出産されるので、胎盤を持ち帰りたい、自分の胎盤を食べたい……などのリクエストまでありますよ!

 



「バースプラン」がない病院の場合、どうしたらいいの?


個人的には「バースプラン」は書いてもらったほうが、妊婦さんの個性が分かって良いのですが、助産院は別として、クリニックによっては「バースプラン」の用紙が用意されていないことも多いでしょう。用意されていない場合は「バースプラン」を提出していいかを聞いてみても良いと思います。リクエストによっては、施設やスタッフの都合で「これはできません」と断られることもあるかもしれませんが、それを知っておくことも大切です。出産は人生のビッグイベントでもあります。ぜひ「バースプラン」を立てて、理想の出産をしてください。

 



お話を伺った先生のご紹介





大塩 達弥先生(おおしおウィメンズクリニック 院長)


日本大学医学部卒業 横須賀市立市民病院産婦人科、川口市立市民病院、関東逓信病院産婦人科、セントマーガレット病院産婦人科部長を経て、平成9年おおしおウィメンズクリニックを開設。クリニックは産科、婦人科だけでなく、不妊外来、胎児ドック、ピル外来、産後の美容・エステなど、女性をトータルでサポートしてくれる。日本産科婦人科学会専門医、日本母性衛生学会会員 母体保護法指定医 日本受精着床学会評議員 日本不妊学会会員。ほか、日本大学医学部産婦人科兼任
講師としても活躍中。


≫ おおしおウィメンズクリニック


 




 


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