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質の良い卵子とは?

コラム 不妊治療

質の良い卵子とは?

2018.3.6

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質の良い卵子にはたっぷりの睡眠が必要


卵子の質が悪い、卵子の老化といえば、すぐに思いつくのは年齢のことでしょう。東洋医学では女性の体の節目は7の倍数といいますが、西洋医学でも女性の卵子の老化が始まるのは28才からで、それが顕著になるのが34、5才といわれています。
東洋医学では年齢による生殖機能の衰えを腎虚といい、漢方の補腎薬で機能を活発化させます。年齢が上がってくればくるほど、補腎が必要になります。
しかし、卵子の老化や質の低下は年齢だけが原因ではありません。生活習慣や睡眠不足、食事、ストレスなどが原因で若くても卵子が老化している人も少なくないのです。
とくに睡眠は卵子の質に大きく影響します。ですから看護師さんのように、仕事で夜勤がある職業の人は妊娠しづらいし、流産の確率も高くなります。ハーバード大学が発表した「卵子の質や数が低下する職業」にも、夜勤が多い仕事、重いものを持つような力仕事が挙げられています。
そもそも夜は陰の時間といって寝ることで力を溜める必要があるのです。さらに女性の排卵前はこの陰を補わなくてはいけないと言われています。つまり十分な睡眠は不可欠だということです。実際、睡眠時間が長い人は妊娠率が高いというデータもあるのです。
卵胞の中に顆粒膜細胞という、卵子の栄養になる膜があります。年齢を重ねたり、睡眠が不足することで膜が薄くなり、卵子に十分な栄養を与えられず、卵子が老化してしまいます。このような場合、薬草の漢方が効果的です。
卵子が成長する6か月間、体質の改善の漢方と顆粒膜細胞の働きを良くする薬草で、質のいい卵子をつくることが可能になります。


質のいい卵と子宮内膜の感受性を高めて流産を防ぐ


流産をくり返してしまう大きな要因として考えられるのは、卵子の質と子宮内膜の血流の問題です。
卵子の数は生まれつき決まっており、それが加齢とともに減少していきます。数が減ることに加えて、卵細胞も老化していきますから、遺伝子に問題が出てくる可能性も出てきます。そのため、正常に細胞分裂することが難しくなって流産となることもあるのです。
もちろん加齢だけではなく、若くても卵子の質に問題があれば、仮に着床しても流産することもあるのです。
このような方は漢方薬と生活養生で6か月かけて体質改善して卵子の質をよくすることをおすすめします。なぜ6か月なのかといえば、卵子が育つ期間が180日、つまり6か月だからです。
受精がうまくいっても子宮内膜に着床しなければ妊娠には至りません。そのために不可欠ともいえるのが、子宮内膜の柔らかさ、厚さ、感受性です。柔らかくて厚みがある子宮内膜は受精卵にとってフカフカのベッドのようなものです。そのベッドは血流がよくなくてはつくれないのです。
おなかのツボに温灸をして子宮をあたためると、気と血の流れがよくなり子宮のホルモンバランスもよくなります。その結果、子宮内膜が柔らかくて厚みがあり感受性が高くなるのです。
体づくりはコップに水のしずくを貯めていくような1日、1日の積み重ねです。卵の成長、体の新陳代謝にあわせてゆっくり整えていきましょう。急がば回れなのです。





漢方の寺岡薬局 子宝カウンセラー 寺岡 健 先生

東邦大学薬学部卒業。
20代にオセアニア、北米、中南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアと3年間かけて世界45カ国の文化や伝統医学を見聞。帰国後、日本の伝統医学である漢方に傾倒し、漢方の古典、実践を深く学んだ後、「漢方の寺岡薬局」を開業。
子宝カウンセラーとして店頭で活躍するのはもちろん、家族のつながりを考える映画上映会や産婦人科の先生を招いてのイベントを定期的に開催しています。




 




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