HOME > 不妊治療 > その他 > 痛い? 恐い? 不妊・不育症治療での通院の負担を減らす自己注射
HOME > 不妊治療 > その他 > 痛い? 恐い? 不妊・不育症治療での通院の負担を減らす自己注射

痛い? 恐い? 不妊・不育症治療での通院の負担を減らす自己注射

まとめ 不妊治療

痛い? 恐い? 不妊・不育症治療での通院の負担を減らす自己注射

不妊や不育症の治療で、通院の回数を減らせる「自己注射」。適応の症状や扱いやすい器具についてご紹介します。

2018.2.1

あとで読む


目次



  1. どうして自己注射は必要?

  2. 排卵誘発法で毎日の注射が必要な場合も

  3. ペンタイプの自己注射器とは?

  4. 不育症の治療で自己注射をするケースも


不妊治療では、不妊の状態をつくりだしている要因を取り除くために、毎日注射をしなければならない場合があります。ただ、注射を1本打つために毎日クリニックに通い続けるのは大きな負担になりがちで、特に女性が働きながら不妊治療をしていると、時間の都合で難しい方がほとんどです。


 


そのために自己注射という方法があり、自宅で薬剤を注射することができるのです。


自分で自分に注射をする、というと最初はためらうことが多いかもしれません。自己注射のメリットや、使いやすい注射の種類などについてまとめてご紹介します。



どうして自己注射は必要?


そもそも、自己注射はどんなときにするものなのでしょうか。そして、どんな注射器でするのでしょうか?


 


“今、市場で使用されている自己注射用注射器は1種類だけですが、処方の目的は二つあります。保険適用の一般不妊治療と、体外受精を目的として、自費で行うものです。”


“自己注射用注射器で使う針は0.03mmという極細で、人の髪の毛の半分以下。長さも12mmしかない。細くて短いですから、一瞬チクンとするだけです(笑)。病院で打つ針のほうがはるかに太いですよ。うちの病院で、自己注射を試みている患者さんは「すごくラク!」と、みなさんおっしゃいます。”




"これまでは毎日の通院が必要だったのですが、自宅でできる自己注射が可能になって、週1、2回の通院ですむようになりました。"


自己注射って?本当に効果はあるの?痛くはないの?



排卵誘発法で毎日の注射が必要な場合も


自己注射ができる薬剤のひとつ、FSH製剤には以下のような働きがあります。


“下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と同じ作用を持ち、卵胞の発育・成熟を促す注射剤です。卵巣機能の低下による排卵障害に対して排卵誘発を行う場合や、体外受精において多くの卵胞を成熟させて採卵する場合に使用します。


この製剤は、内服薬による排卵誘発と異なり卵巣を直接刺激するので、強い排卵誘発力があります。”


“この薬剤には、閉経後の女性の尿から精製された製剤と、遺伝子組み換え(リコンビナント)技術によって合成された製剤の2種類があります。”




"「リコンビナント製剤」には自己注射できるペンタイプがあり、通院の負担が減るという利点もありますが、費用負担が大きくなるのが欠点です。"


ドクターが解説!! 生殖医療用語「FSH製剤」



ペンタイプの自己注射器とは?


ペンタイプの自己注射器がどんなものか詳しく知りたいという方には、こちらのコラムで実際に使用しているブロガーさんがドクターとの対談形式で詳しく紹介されています。


 


“拍子抜けするほど、簡単でした!ペン型の注射器は見た目に恐怖感がなく、薬剤もダイヤルを回すだけで適量がセットできるので安心しました。注射針は細くて短く、何より皮下注射なので痛みがほとんどないことに感激しました。注射嫌いの方にこそ、自己注射はおすすめです(笑)!”


“自己注射で使用する薬剤は、濃縮タイプなので、少ない量で済むのも痛みの軽減につながっているのでしょう。注射器もインスリン注射と同じペン型なので、子どもから高齢者まで、安全に使えるようにできていますから大丈夫。”




"患者さんも気軽にわからないことなどを聞くことができます。患者さんとクリニックの両方にメリットのある選択肢なのではと思いますね。"


怖い?痛い?面倒?もっと知りたい自己注射



不育症の治療で自己注射をするケースも


また、実際に不育症の治療でヘパリンの自己注射を続けたご夫婦の体験記もご紹介します。


 


“ヘパリンの自己注射をする日々が始まりました。注射は1日2回、12時間おきにします。前後1時間以上はずれてはいけないことになっていました。仕事も続けていたので、出勤時間も考えて、朝と夜の10時半に行うことに。”


“そして、ついに今まで越えられなかった12週の壁を越えることができたのです。「大きな進歩だと思いました。僕は初めて、友人や親戚に妊娠を報告しました」(マサキさん)”




"ヘパリンの受け取りや注射針の廃棄、副作用が出ていないかを調べる検査を受けるための通院は大変でしたが、注射をやめる勇気がなく、妊娠35週まで打ち続けました。これ以上打つと分娩時に大量出血を起こす危険があるというギリギリの週数でした。そして2013年1月、無事に女の子が誕生。"


不育症を乗り越えてー(後編)



いかがでしたか? 自己注射が治療の選択肢に入ってきた時には、担当医と相談しながらじっくり取り組みたいですね。


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top