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妊娠期の運動、何が正解?

インタビュー 妊娠・出産

妊娠期の運動、何が正解?

妊娠中の運動(スポーツ)は、好ましいものと危険なものに大別されます。

2018.2.1

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好ましい運動と危険な運動がある




妊娠中の運動(スポーツ)は、好ましいものと危険なものに大別されます。


好ましいのは、全身の筋肉を使って酸素を十分に取り入れる有酸素運動で、ウォーキング、水泳、ジョギング、エアロビクスなどが挙げられます。最近は、関節のストレッチや心身のリラックスにとヨガを楽しむ人も増えています。


一方、ひかえたいもの、危険なものは、人と接触するスポーツや競技性の高いスポーツです。うつぶせになったり、長時間立ち続けていたり、転倒や怪我のリスクがあるものも禁止です。スポーツではありませんが、自転車もお腹が大きくなるとバランスを崩して転びやすくなるので、注意が必要です。


妊娠中は体そのものが運動には不向き


妊娠すると、体重の増加、脊柱彎曲(せきちゅうわんきょく)の増加、重心の前方移動、関節のゆるみ、循環血液量の増加、心拍出量、肺換気量、基礎代謝率の増加など、さまざまな体の変化が生じます。


これらはすべて出産に向けての生理的変化で、体そのものが運動には不向きになっていきます。


また、運動が可能なのはあくまでも母体、胎児に異常のない健康な妊婦の方に限られます。過去に早産された方や、子宮頚管無力症、前置胎盤などの異常がある方は、運動はひかえましょう。


適度な運動は体重管理や健康増進に◎


一方、適度な運動は体重管理や筋力の維持、健康増進によい影響を与えると考えられており、医師に相談した上で、アドバイスを守りながら軽く体を動かしたり、無理のない範囲で軽いスポーツを楽しむことをおすすめします。


仕事などで忙しい方は一人でもできるウォーキング、時間のゆとりがある方は、マタニティ専門のスイミングやヨガ教室に通って仲間を作るのもいいでしょう。


運動の開始は、安定期に入る16週頃がひとつの目安になります。特に異常がなければ、出産直前まで軽い運動を続けてもかまいません。予定日までウォーキングやヨガを行っていたという人もいます。


いずれにしても頑張りすぎない、疲れるまでやらないことが大切で、立ちくらみや頭痛、筋肉疲労、腹部の張りや出血などの症状が出た時には、すぐに医師に相談してください。


 


また、医学的には運動をしたから出産が軽くなる、妊娠のトラブルを軽減できるという十分な根拠は得られていないということも、頭に入れておいてください。運動をしなくてはダメ、ということはないので、あくまでも体調のいい時に気分転換を兼ねて、無理のない運動を習慣づけるのがいいと思います。


お話を伺った先生のご紹介

田村和司先生(たむらレディースクリニック院長)


昭和大学医学部卒業後、昭和大学病院、共立蒲原総合病院、国立伊東温泉病院など地域中核病院を経て平成12年にクリニック開業。妊娠、出産から産後まで、常にお母さんと赤ちゃんが心身ともに健康でリラックスして過ごせるよう、トータルなサポートを提供している。
自他ともに認めるガンダムファン。趣味はゴルフ。雄大な富士山を望む地元のゴルフ場でプレーを楽しんでいる。

≫ たむらレディースクリニック

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