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善玉菌が腸内環境を改善 腸をきれいにして健康に

善玉菌が腸内環境を改善 腸をきれいにして健康に

善玉菌が腸内環境を改善 腸をきれいにして健康に

2011.5.26

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善玉菌が腸内環境を改善
腸をきれいにして健康に


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善玉菌の代表のひとつガセリ菌とビフィズス菌
腸内の悪玉菌を抑えて腸内環境を整えるのが、善玉菌の役割です。悪玉菌は、偏った食生活や不規則な生活習慣、加齢などによって増殖し、アンモニアや硫黄化合物のような悪臭を放つ有害物質をつくり出します。この有害物質は、便秘や下痢を引き起こしたり、動脈硬化、高血圧、ガンなどの要因になるとも考えられています。

一方、腸内に多く住みついている善玉菌の代表のひとつが、ガセリ菌やビフィズス菌です。ガセリ菌は乳酸菌の一種で、小腸に多数存在。ビフィズス菌は、主に大腸に存在しています。これらの菌は、糖類を栄養にして増えていき、乳酸発酵を行い、乳酸や酢酸をつくります。腸内を酸性にキープするとともに、腸の働きを活発にし、便秘や下痢を防いで有害物質を排出する働きを担っています。さらに、有機酸やビタミンなども生成。健康な体づくりに欠かせない菌なのです。

腸内のガセリ菌とビフィズス菌を増やして悪玉菌を減らすことが、腸内環境を健やかに保つ近道といえるかもしれません。常に「善玉菌優位」の状態をめざしたいものです。

腸に長くとどまって健康効果をつくる!
腸内細菌は、ひとつひとつ細かく分類されています。それが「株」です。ガセリ菌やビフィズス菌にも、無数の「株」があり、菌株ごとに機能や性質が異なります。大切なのは、健康効果に優れた菌株を選ぶこと。なかでもガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株は、生きて腸に届くだけでなく、長くとどまるタイプの画期的な菌株として脚光を浴びています。

2種類のSP株は、もともと日本人の腸内に住んでいるヒト由来の乳酸菌から選び抜かれた菌株。長く腸にとどまってくれるので、悪玉菌を抑制し、善玉菌を増やす効果もあると期待されています。ガセリ菌SP株は主に小腸に、ビフィズス菌SP株は主に大腸に、それぞれ長くとどまります。そして腸内細菌のバランスを整えて、「善玉菌優位」の状態に近づけてくれるのです。

このように腸と善玉菌は深い関わりがあります。同じ善玉菌でも種類によって、とどまる場所や健康効果はさまざま。ヨーグルトを購入するときは、入っている乳酸菌の種類をよくチェックしてみるとよいでしょう。


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ヨーグルトのガセリ菌が有効!
脂肪を減らすメカニズム

ガセリ菌パワーで脂肪を減らす
image最近の研究によって、ガセリ菌SP株が脂肪の減少に役立つことがわかってきました。ガセリ菌SP株入りヨーグルトを食べた人は、内臓脂肪の減少が見られるという結果も。医学的見地から見て、そのメカニズムはどうなっているのでしょうか。肥満治療の第一人者、土田 隆先生に伺いました。「ガセリ菌SP株は、小腸に長くとどまって働き、高い整腸作用がある乳酸菌ですね。ですから腸内細菌のバランスを整えて、腸のぜん動運動を活発にし、食べ物のカスを運びやすくしてくれる力が強いのです。つまりガセリ菌SP株によって腸の働きがスムーズになり、過剰な脂肪を吸収する前に排出することで、脂肪の蓄積を抑制していると考えられます」

下腹のポッコリが気になるという人は要注意。知らず知らずのうちに内臓脂肪がたまっているかもしれません。生活習慣を見直したいものですね。

朝にヨーグルトの食生活がキホン
imageダイエット成功の秘訣は、「食べる量を減らし、運動すること。プラスアルファとして乳酸菌による整腸効果を考えることもできますね」と土田先生。さらに、「朝起きたら、まずヨーグルトを食べるといいでしょう。その後に軽い朝ごはんを食べれば、消化の早いヨーグルトは先に小腸に届き働いてくれますから、食べたものをどんどん大腸に運んでくれます。ただし整腸はあくまでもダイエットの補助。生活改善が何よりも大切です」とアドバイスしてくださいました。

女性にとって肥満は大敵! 毎日のヨーグルト習慣で、まずは健康な体づくりから始めましょう。



image土田 隆 先生
2011年よこはま土田メディカルクリニック開業(元磯子中央病院副院長)。1982年東邦大学医学部卒業。1999年に磯子中央病院健康管理センター設立以来、肥満治療の第一人者として活躍するスーパードクター。


ジネコ流豆知識

牛乳が苦手な人こそヨーグルトを!
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう人は、「乳糖不耐症」かもしれません。牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素をもっていない、または少ない人に起こる症状です。そんな人こそヨーグルトをおすすめします。乳酸菌の作用により、ゴロゴロを防いでくれるといわれています。

ヨーグルトのカロリーは?
ヨーグルト100g あたりのカロリーは、プレーンタイプが62kcal、加糖タイプが67kcalほどです。健康に役立てるなら、1日100~200gを目安に食べましょう。脂肪が気になる人は、脂肪分ゼロのものを選ぶといいでしょう。

ヨーグルトは牛乳とほぼ同じ栄養価があります。タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含み、吸収力に優れたカルシウムもたっぷりなのがうれしいですね。

 



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