HOME > 不妊治療 > その他 > 田村秀子先生の心の玉手箱 Vol.33
HOME > 不妊治療 > その他 > 田村秀子先生の心の玉手箱 Vol.33

田村秀子先生の心の玉手箱 Vol.33

コラム 不妊治療

田村秀子先生の心の玉手箱 Vol.33

2018.2.26

あとで読む

排卵日には夫婦生活をと
思えば思うほど
お互いがプレッシャーに悩み
心が離れていきそうで不安…。
どんな気持ちで夫と向き合う?
秀子先生に助言をいただきました。




投稿者:ひっしーさん(パート/アルバイト・34歳)


今週病院でタイミング法の指導を受け、排卵検査薬を初めて使用。陽性が出たので当日タイミングを取ろうと思いきや、主人は急な飲み会で帰宅が遅く、それでも何とかトライしたものの主人の気持ちが上がらず失敗しました。翌日もまた飲み会で帰宅、お風呂でのぼせてトライできず…。どう考えても避けられているみたいで、まだ一周期なのに、今後が思いやられます。排卵に合わせてしなきゃと私が焦ると、それが主人にはプレッシャーになるようで、今後普通に性交できるか不安です。どうしたらうまく関係がもてるのでしょうか。





投稿に寄せられたコメント




投稿者:のりさん(主婦・39歳)


このような場合、かなり高い確率で、タイミングによる、夫側の「妻だけED」パターンになります。それを避けるためには、手っ取り早く人工授精(AIH)をおすすめします。レスになると、元に戻るのがとっても難しいです。今なら、妊活と夫婦生活は別にできると思いますよ。双方ストレス溜めてからのステップアップもなんだかんだ大変ですよ。


投稿者:ピッピさん(会社員・35歳)


旦那さんの気持ちになってみる。言葉で言ってみる。今日病院で、この日にしなさいって。種馬みたいでいやだって思う人もいるんだって。やっぱりそういうもの? でもさー女性だって、したい時にしているわけじゃないんだよー。しないと絶対にできないからさ、どうしようね~。私は先回りして、あなたも大変だよね、を伝えるようにしていました。もともとの性格はあると思いますが、文句を言われたことはないですし、よし任せろ! みたいな感じでした。夫婦の数だけ、答えはあると思います。ご参考になれば。





ご主人だって 奥さんの気持ちに 応えようとしています


飲んで帰ってきても、ご主人は頑張ってくださっている。いいご主人じゃないですか! 「トライしたけどダメだった」と言わずに彼の優しさをわかってあげてほしいです。疲れているから、と背中を向けて寝てしまうご主人も結構多いんですよ。男性からすれば飲み会を途中で抜けるのも大変です。こんな時はいったん引いて相手の気持ちになることがとても大事だし、そのためには女性にもゆとりがないと難しいです。
「タイミングを取る」という言い方も、「今日ここで」と医師が言うのもよくないですね。「今日」といわれると男性はげんなりしてしまうし、女性の卵管も緊張してしまう。
医師が「この辺が排卵だからね」と言うと、患者さんのほうは、「この日」と断定されないと納得できないようです。でも「当日のここ」というのは、あくまでファジーなもの。タイミングを合わせて妊娠しようというのは、不妊治療でも最初の段階の非常に軽症な方たちです。だからこそ「この日」でなくてもよいはずなんです。何周期か見ていると、おりものが少し増えるとか、卵胞が何㎜ぐらいになったら排卵がいつぐらいにあるとかがわかると思います。自分でその排卵日を、ピンポイントで「ここ」というのではなく、「もうそろそろだな」と2~3日前から感じ取るというのはお互いのために絶対必要なこと。患者さんのなかには、医師に「今度はいつタイミングを取ったらいいですか?」って聞く他力本願な人が結構います。そうではなく、自分の体を観察して排卵の前兆を感じ取れるようになればいいなと思います。


夫婦生活をもつには 相手の事情を思いやる 気持ちのゆとりが必要


セックスに関して、女性の多くは受け身です。男性が頑張って腟の中に精子を入れるのを女性は待っていればいいけれど、男性はそこまでに気持ちをもっていかなければいけない。女性だって「はい、今から!」と言われてすぐにちゃんと男性を迎え入れるだけの準備ができるわけではありません。男性はもっとそうなのです。それを考えたら、その余裕をご主人にも与えてあげなくちゃね。病院に行っていなくても、「今日」と言われなくても、自分の体の状態を見てそろそろだと思ったら、「ここ2~3日の間に排卵すると思うから、その間に1回か2回頑張ってみない?」と言えば、ご主人のほうも「それなら今日は明日の分まで仕事を頑張って、明日早く帰れるようにするよ」というふうに言えるわけなんです。


「排卵日が重たい」と ご主人が思わないよう やさしく誘ってみて


「子どもが欲しい」と思った時に女性が陥りやすいのは、セックスを妊娠の手段として捉えすぎてしまうこと。「射精さえしてくれればいい」「ダメなら人工授精もある」と女性が思っても男性は案外ロマンチスト。相手を思う心がないと気持ちはどんどん離れていって、妊活も女性のひとり相撲に終わってしまいます。今の段階では、ご主人にとって人工授精という言葉も重いかも。あなたが重たく思えば思うほど、ご主人にとって排卵日が負担になり逃げたくなってしまうかもしれません。だからご主人を妊活のステージに引っ張り上げたいと思ったら、自分の体のリズムを知り、軽く、やさしく誘ってみることから始めてみませんか。もちろんいざという時のために、ご夫婦で人工授精の勉強もしましょうね。



 



お話を伺った先生のご紹介

田村 秀子 先生(田村秀子婦人科医院)


京都府立医科大学卒業。同大学院修了後、京都第一赤十字病院に勤務。1991年、自ら不妊治療をして双子を出産したことを機に義父の経営する田村産婦人科医院に勤め、1995年に不妊治療部門の現クリニックを開設。双子のお子さんたちが医大を卒業し、京都に帰ってこられるとのことで、ひときわ笑顔の秀子先生。「やっと子どもの授業料から解放されます! でも逆にまた晩ごはん作りが忙しくなりそう(笑)」。

≫ 田村秀子婦人科医院

出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.37 2018 Spring
≫ 掲載記事一覧はこちら


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top