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排卵後8日目に少量の出血と腰痛があり、タイミングが合っても妊娠しません【波多野久昭先生】

コラム 不妊治療

排卵後8日目に少量の出血と腰痛があり、タイミングが合っても妊娠しません【波多野久昭先生】

「出血と同時に下腹部痛と腰痛もあります。タイミングがばっちり合ったと思った時に2回、このような症状が出ているため、何か妊娠しにくい要因があるのではと不安です。」

2011.5.31

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タイミング療法でうまくいったと思った時に少量出血。
考えられる原因と妊娠への影響についてノア・ウィメンズクリニックの波多野先生に伺いました。



■ 送信者:mybabybonnyさん(32歳)からの投稿
■ 件 名:排卵後8日頃の出血
タイミング指導をしていただいて3カ月目です。これまでに2回、ちょうど着床時期と思われる排卵予定日8日頃から3日間ほど、ごく少量の出血がありました。着床出血かなと期待しているのですが、その後4日目に生理が来てしまいます。出血と同時に下腹部痛と腰痛もあります。タイミングがばっちり合ったと思った時に2回、このような症状が出ているため、何か妊娠しにくい要因があるのではと不安です。



ジネコ:排卵8日目の出血というのは、どんな原因が考えられますか?
波多野先生:排卵してしばらくたっていると基礎体温は高温期に入っていますから、普通はあまり出血しない時期なんですね。出血しているということは、黄体ホルモンが少ないという可能性があります。
黄体ホルモンは10以上が正常という意見もあれば、15くらいあったほうがいいという意見もあります。この方は10.4ng/mLあると書いてありますから、決して少ない値ではないです。ただホルモン値は毎日変化しますし、1日のなかでも血中ホルモン濃度が高くなったり低くなったりします。値はそれほど悪くはないですが、出血しているということはホルモンが不足している可能性があるので、補充しておいたほうが着床のチャンスは高くなると思います。
ジネコ:mybabybonnyさんはタイミングがうまく合ったと思った時に出血があったそうです。
波多野先生:確かに、着床出血というのもあります。排卵や着床などの大きな出来事がある時は、ホルモンが急に変化している可能性があるので、内膜から出血することがあるのです。ただ、それは着床がうまくいったかどうかには関係ありません。もし内膜から出血しているとなると、妊娠に関して問題を起こす可能性があるため、出血がなくなるような対応をしたほうがいいと思います。

黄体ホルモンが不足していること以外に出血の原因があるとしたら、筋腫、ポリープ、クラミジア感染などです。これらの検査はもうされていると思いますが、まだでしたら検査をして、これらが原因ではないことを確認しておかなくてはいけませんね。
ジネコ:関係しているのは黄体ホルモンだけなのでしょうか?
波多野先生:高温期の出血であれば黄体ホルモンが関係しています。排卵するまでに卵胞ホルモンは調べていると思いますが、必要があれば黄体ホルモンも卵胞ホルモンも両方補充します。腰痛はホルモンが増えてくると骨盤の血流が増え、うっ血しやすくなって起こりますが、腰痛があるからといってホルモンが足りているとは限りません。

まず筋腫、ポリープ、クラミジアなどの出血原因がないということを確認し、ホルモンを補充して出血が止まれば、ホルモンが関係した出血だったと確認できると思います。
ジネコ:黄体ホルモンの補充以外に、今後どのように治療を進めていったらいいでしょうか?
波多野先生:タイミングがばっちりだと思っても妊娠しないというのは、もしかしたら他にも原因があるのかもしれません。タイミングで2回だと、まだわからないということもありますが、もしご結婚されて長いのであれば、検査を進めていったほうがいいかもしれませんね。早めに子宮卵管造影検査、精液検査をして、異常がなければタイミング療法であと2回くらい、急がないのであれば1年くらいは様子をみてもいいと思います。それでうまくいかなければ、次は排卵誘発剤を使ってのタイミング療法、人工授精とステップアップしていきます。
ジネコ:通っている病院が不妊治療にあまり力を入れていないと感じていらっしゃるようです。専門クリニックと治療の違いはありますか?
波多野先生:病院によって方法は違いますが、専門クリニックであれば、たとえばタイミングを合わせる時に卵胞をチェックするだけではなく採血してホルモンを調べたり、事前に注射を打ったりと、より確率を上げる方法をとっています。

もし熱心にみてもらえていないということがご心配でしたら、人工授精へステップアップするなど治療が変わる時に、専門クリニックに移るのがいいと思います。

波多野 久昭 先生



日本医科大学卒業。ハンブルク大学産婦人科学教室留学後、日本医科大学付属病院産婦人科学教室講師、飯田市立病院産科科長を経て、2005年ノア・ウィメンズクリニックを開院。A型・やぎ座。東日本大震災後から、急な停電や計画停電に備え、常に充電機を作動させているそう。停電になった時は採卵などの処置はできないものの、診察や培養などは心配ない。




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