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産後の体、何が起こる?有効な対策は?

インタビュー 女性の健康

産後の体、何が起こる?有効な対策は?

「産後の肥立ちが悪い」という言葉を聞きますが、産後の女性の体の中は一体どう変化するのでしょう? 小山嵩夫クリニックの小山嵩夫先生に、産後の体と対策について教えていただきます。

2018.5.8

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妊娠中、出産後のホルモン数値は劇的に変化する




妊娠中期に入ると、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)の提供源は卵巣から胎盤へ変わっていきます。そして卵巣は長いお休みに入ります。胎盤から提供されるホルモンの分泌量は、妊娠後期に最大となり、エストロゲンに関して言うと、卵胞期で200~400(pg/ml)くらいの数値が妊娠後期には10000~30000(pg/ml)くらいにまで達するのです。妊娠中に頭がボーっとして眠くなりやすくなったり肌の保湿力が増すのは、このホルモンの大量分泌によるものです。
 ところが、出産して胎盤が出ると、ホルモンは一気に減ります。ホルモン提供源がなくなってしまうからです。そして、産前にホルモン提供源として働いていた卵巣が元通りになり、次の生理が来るには早い人でも4~6ヵ月かかることがほとんどで、その間は体内で生み出される女性ホルモンがほぼゼロになってしまうのです。


産後の体はその先の更年期と似ている


     女性ホルモンが低下すると体に何が起こるかというと、イライラ、肌荒れ、骨量減少、抜け毛などです。この症状は、エストロゲン数値が40~50(pg/ml)くらいになり、閉経を迎えるころの女性の体にとてもよく似ています。


 


ホルモンの低下した状態が共通していることはもちろん、更年期世代の女性は家族や社会から頼られて忙しく追い詰められている、という特徴があります。


   この点も、赤ちゃんの泣きやぐずりで追われているお母さんととてもよく似ています。


 


    では、この時期どうしたらよいのでしょうか?


第一は「体を休め、手伝ってもらうこと」。これが何にも代えがたい対策です。


そのためには、あらかじめご主人にも産後の女性の体のことをよく知っておいてもらう必要があります。


そのほか、物理的にはサプリメントで栄養補給をすることも有効です。


 


おすすめのサプリメントは、マルチビタミン、アミノ酸、イライラしやすいなら大豆イソフラボン、うつっぽい症状にはセントジョーンズワートなどです。


 


   サプリメントの補給をするにあたっては、できれば専門の人に症状を相談し、適切なサプリメントの種類やとり方をアドバイスしてもらうとよいでしょう。


人に言いにくいトラブルで悩む人も


イライラなどといったメンタル面の産後トラブルのほか、ちょっと人には相談しにくいトラブルも発生します。それは、具体的には尿漏れ、腟のかわき、ゆるみなど。動いたり、くしゃみをすると尿がもれてしまう、お風呂に入ってしばらくすると腟から水が大量に出てきて下着をぬらしてしまった……などです。


 


   このような話は、決して特別なことではありません。


何しろ約3キロの赤ちゃんが通過してくるのですから、ある意味当然のことなのです。


   初期段階の対策として、筋肉を強化する運動などもありますが、忙しいとなかなか継続的にできないものです。そんな事情で、今アメリカで需要が大変高まっている「腟レーザー」があります。


   日本ではまだほとんど認知されていませんが、痛みがほとんどなく、腟ケアに悩む方にとても有効なものとして注目されています。


当院ではいち早く取り入れ、好評をいただいているので、産後で興味のある方はぜひご相談ください。


 


 


まとめ


 


    産後の体の不調について、具体的に相談できる医療機関や薬は現在なかなかないので、体を休ませられる環境を事前から作る努力が大切です。産後の体はとてもダメージを受けていることを、ご主人や家族に知ってもらいましょう。


お話を伺った先生のご紹介

小山嵩夫先生(小山嵩夫クリニック 院長)


東京医科歯科大学医学部卒業(医学博士)。母校の産婦人科講師、助教授を経て、1996年6月より、主に30代以降の女性の健康管理を目的とした自費診療クリニックを、東京都中央区・銀座に開業。クリニックではアンチエイジングのための点滴やサプリメント処方などを幅広く行い、余裕のある診察時間を取って相談することが可能。 専門は生殖内分泌学(抗加齢医学)。女性ホルモン研究の第一人者としても知られる。更年期前後から元気に生きるための啓発活動も行い、NPO法人更年期と加齢のヘルスケア、一般社団法人日本サプリメント学会理事長として、メノポーズカウンセラーやサプリメントアドバイザーの育成にも従事。学術専門誌『更年期と加齢のヘルスケア』編集長。

≫ 小山嵩夫クリニック

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