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生理中でも検診できる?子宮頸がんと子宮頸がん検診について知りたい

コラム 女性の健康

生理中でも検診できる?子宮頸がんと子宮頸がん検診について知りたい

若い世代で増えているという子宮頸がん。その原因と子宮頸がん検診の受診タイミングや内容、生理中でも検診可能かについて、池ノ上産婦人科の千代倉由子先生に聞いてみました。

2018.5.25

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子宮頸がんはどんながん?原因と発症する年代について




子宮頸がんは、子宮の入口付近(頸部)の粘膜に発症するがんです。


がんになる要因には遺伝などもありますが、性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が関連しています。


ヒトパピローマウイルス(HPV)は複数の型があります。感染しても自然に消えてしまう型もありますが、なかには何度感染しても免疫が獲得できない型のウイルスも存在します。それらに継続的に感染し続けることにより、10年ぐらいの期間に細胞ががん化してしまうのです。


 


子宮頸がんが若い世代で急増!?自覚症状の有無


今、日本では年間約12000人~15000人が子宮頸がんを発症し、約3000人が命を落としています。


特に最近では、20代後半~30代の若い世代での発症が増えており、17歳での発症例も報告されているのです。若い世代での発症が増えている原因として、性交渉の低年齢化が関係しているといわれています。


体感では、15歳以下から性交渉の経験がある、5人以上と性交渉の経験がある人は、子宮頸がんになりやすいとされるので注意が必要です。


 


子宮頸がんが怖いのは、初期はほとんど自覚症状がないところです。


人によっては性交時にいつもとは違う痛みを感じたり、出血したことがきっかけで受診し、そこからがんが発見される場合もありますが、わからないうちに進行してしまうという危険があります。


そのためには定期的に子宮頸がん検診を受診し、早期発見、早期治療をすることが極めて重要です。しかし、残念ながら日本では検診の受診率は40~48%と、他の先進国に比べて極めて低いのが現状です。


 


子宮頸がん検診は何歳から受けるべき?受ける時期や頻度は?


17歳での発症例も報告されているので、私は17歳からの検診をおすすめしたいですね。


検診の頻度は2年に1回の間隔でいいと思いますが、性生活があって、かつパートナーが変わった場合には、この間隔に加えて変わったタイミングでも受けたほうがいいでしょう。 


また、以前の検診で異形成(がんになる手前の状態)があると診断された方は、3~4カ月に1回のタイミングで受診をしてください。なお、生理の日に検査はNGです。重なったときはずらしましょう。


痛かった!? 子宮頸がん検診はどこまでわかる? その内容と方法


子宮頸がんの検診は、パップテスト(細胞診検査)という検査方法で行います。
これは、ブラシのようになっている器具の先端で子宮頸部の細胞をこすり取り、それを顕微鏡で確認し、がんらしき疑いのある細胞がないかをチェックするものです。こすり取るといっても微量なので、痛みはほとんどありません。このパップテストで異常が見つかった場合、ハイブリッドキャプチャー法(※)という方法でさらに詳しい検査をし、子宮頸がんかどうかを確認。必要に応じてさらに検査を行います。


※ハイブリッドキャプチャー法:子宮頸がんのハイリスク型HPVとされる13種類のウイルス感染有無を調べる検査方法


 


子宮頸がん検診の結果は電話で聞ける? 検査結果の見方と受診後の説明


検査の結果ですが、以前はクラス分類といって「Ⅰ」「Ⅱ」などという数字で病気の進行度を表示していました。


今は多くの医療機関で「より詳しい検査結果を表示できる」ということでベゼスタ分類法という方法で表示されます。このベゼスタ分類法ですが、デメリットもあります。結果が「NIML」「ASC-US」など、英単語で表示されるため、患者さんにとっては、結果をただ渡されて見ただけでは内容がわかりづらいのです。そのため、当院ではクラス分類とベゼスタ分類のどちらも表示し、患者さんにわかりやすく伝えるようにしています。

また、結果で異常が認められた方には、ご本人にまずお電話をし、「検査の結果のことでお話ししたいことがあります」と伝え、来院していただいています。そして来院時に詳しい検査結果と内容、さらにはその後の予定についてお話しするようにしています。ちなみに、検査で子宮頸部異形成が認められた場合には、性交渉は一時中断するようにしましょう。


 


まとめ


子宮頸がんの要因の1つとされるヒトパピローマウイルスの感染を予防するには、未性交渉の時に子宮頸がんワクチンを接種、性交時にコンドームで避妊するという方法があります


ただ、ワクチンやコンドームでも、100%感染が防げるわけではありません。これらでリスクを下げることはできますが、子宮頸がんは早期発見、早期治療がなによりも大切です。


17歳になったら2年に1回の頻度で子宮頸がん検診を受診するように心がけてくださいね。


 


お話を伺った先生のご紹介

千代倉由子先生


東邦大学医学部大学院卒業。東邦医大医学部産婦人科勤務、東邦医大周産期センター研修、青梅市立病院産婦人科勤務、日赤医療センター麻酔科研修を経て、現在は池ノ上産婦人科で診療中。女性が話しづらい不妊、避妊、性病、緊急避妊、子宮がん、乳がん、妊娠人工中絶についても気兼ねなく相談できる。最近ではファッション雑誌やマタニティ雑誌などで専門医師として紹介されている。

≫ 池ノ上産婦人科

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