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子宮鏡検査とは? 妊娠しやすくなるの?

インタビュー 女性の健康

子宮鏡検査とは? 妊娠しやすくなるの?

妊娠を望んでいるのに、なかなか授からない。不妊治療で通っている産婦人科医に子宮鏡検査をすすめられて戸惑った経験はありませんか? 子宮鏡検査に詳しい浅川産婦人科・浅川恭行先生にお聞きしました。

2018.6.19

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子宮鏡検査とは?




子宮鏡検査とは、子宮の中に細いカメラ(内視鏡)を入れて子宮内部を観察する検査です。子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮奇形、子宮腔内の癒着の有無を診断するために行われます。


 


子宮鏡とは胃カメラのような器具。細長い管の形をしたファイバースコープで、先端には小型カメラが搭載されています。子宮の中の様子をモニターに映し出して、医師はその画像を見ながら子宮腔内を観察し、筋腫やポリープがあるかどうか、あわせて精子や受精卵が移動する卵管の入り口がちゃんと閉じているかなどを観察します。


 


検査は通常約5分から10分程度で済みます。子宮筋腫などが見つかった場合はさらに時間がかかることもありますが、問題がなければ、そのまま自宅へ帰ることもできますし、仕事に向かうこともできます。いたって負担の少ない検査なので、安心して気軽に受けられます。


 


子宮鏡検査を受けるのは不妊の原因がわからない場合


子宮の状態をみる検査には、超音波(エコー)検査や子宮卵管造影検査などがあります。これらを受けて子宮内部に子宮筋腫やポリープがあると疑われる場合や、不妊の原因がわからない場合に子宮鏡検査を行います。子宮鏡検査では病巣の状態を直接見ることができるからです。


 


子宮鏡検査って痛い? 出血はあるの?


子宮鏡には硬性鏡と軟性鏡があります。軟性鏡は細くて軟らかく操作性に優れているので、麻酔なしでの検査が可能です。外来でよく使われますが、こちらであれば、ほとんど痛みや出血はありません。硬性鏡はやや硬い素材でできていて挿入時に痛みを若干感じる恐れがあるので、麻酔をかけて使うことが多いです。ただし、硬性鏡であれば、小さなポリープが見つかった際には、施設によってその場でカメラ付き鉗子などを使って切除することもできます。


 


痛みの強弱には個人差があり、子宮内に子宮鏡を入れる刺激や、検査のために子宮内に水分を入れるので、その圧で痛みを感じることもあります。また、子宮口が狭くなっている人は少し広げる措置をするので、それがやや痛いかもしれません。あまりに痛みが強い時には、軟性鏡でも麻酔を使うケースもあります。


 


受けるタイミングは月経直後、検査自体の費用は数千円


子宮鏡検査は生理直後の数日間の間に受けるようにしてください。排卵日以降に子宮鏡検査をしてしまうと、万が一妊娠していた場合、流産の恐れがあるからです。それを避けるためにも確実に妊娠していない排卵日前がベストタイミングというわけです。


 


子宮鏡検査の費用は病院によって異なります。特に異常がなければ、自費となります。着床不全などの異常があれば、健康保険が適用されます。あらかじめ費用が知りたい場合には、病院に問い合わせてみるとよいでしょう。


 


ほとんどのポリープは良性なので心配無用。妊娠希望なら早めに摘出を!


検査の結果、「子宮内膜ポリープがある」と診断され不安になる方も多いようです。でも、心配することはありません。そのほとんどが良性です。実際、子宮内膜ポリープがあっても、何回か月経を繰り返しているうちに自然に取れてなくなっている場合もあります。


 


ただし、子宮の中にポリープがあるということは、子宮内の環境が良くないということでもあり、それが妊娠の妨げになっているといわれています。妊娠を望んでいるなら、ポリープを摘出しておいたほうがよいでしょう。ポリープのサイズや個数にかかわらず、摘出で妊娠率が高まること、また、卵管角にできた内膜ポリープの子宮鏡下摘出後は、他の場所にできたポリープの摘出後と比べて妊娠率が高まることも報告されています。


 





浅川先生より まとめ



子宮鏡検査では、子宮筋腫や子宮内膜ポリープはもちろん、子宮奇形や子宮腔内の癒着など、子宮の中にできた異常のほとんどを見つけることができます。ポリープがあったからといって不安を感じることはなく、恐がらずにすぐ摘出してもらってください。もちろん、取ったからといって誰もがすぐに妊娠するわけではありません。不妊の原因がほかにある場合もあるからです。とはいえ、妊娠を望んでいるなら、早めにポリープを摘出してほしいと思います。妊娠の確率を上げることにはなるからです。




お話を伺った先生のご紹介

浅川 恭行 先生(浅川産婦人科 院長)


東邦大学医学部卒。同大学院医学研究科卒。同大医学部助手、東邦大学医療センター大橋病院産婦人科講師を経て、2009年より現職。東邦大学医療センター大橋病院客員講師、鶴見大学非常勤講師を兼任。日本産婦人科医会幹事、日本産科婦人科内視鏡学会理事などを務める。婦人科の分野では内視鏡を専門。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍など婦人科系の手術を、体への負担が少ない内視鏡によって数多く手がける。女性にとっては一生の主治医を目指している。

≫ 浅川産婦人科

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