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クリニック転院したら治療はまた最初から? 治療引継とセカンドオピニオン

まとめ 不妊治療

クリニック転院したら治療はまた最初から? 治療引継とセカンドオピニオン

不妊治療を続けるうちに転院が必要になった、違うドクターの意見が知りたい。そんな人に「クリニック転院」のコツを教えます。

2018.6.28

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不妊治療は短期間で結果が出る場合もあれば、長期間にわたり治療に取り組むケースも多くあります。治療にはステップがあり、その結果を見ながら治療方針を決定していきますが、転勤などの事情でかかりつけのクリニックに通えなくなり、転院しなければいけないといった事態も出てきます。


さらに、治療が長引いて結果が出ない場合には、セカンドオピニオンがほしいと思ったり、得意な治療分野が違うドクターに相談したくなるものです。


 


転院したことで治療がとどこおったり、後退したりしないか心配している方に、治療の引継と転院経験者の声をまとめてご紹介します! 


不妊治療中の転居で転院 治療方針はどうなる?


腰を据えて不妊治療に取り組んでいるなか、転勤で転院をしなければいけなくなると、大きな不安を感じますね。顕微授精などの高度不妊治療中であれば、凍結胚の扱いなどの問題も出てきます。


治療内容を次のクリニックに伝えて、現在の状況や体質を理解してもらったうえで現状に合った治療を引き続き受けることはできるのでしょうか? 


 


“転居のため転院する旨を伝え、紹介状に治療経過やデータをつけてもらうようお願いするといいと思います。 それが難しいようなら、今のクリニックでの採血結果や胚培養結果などを持参すれば、行っている検査は省略可能ですし今後の治療の参考にもなります。”


 


“転院前と転院後、双方のクリニックがOKであれば、凍結胚の移送が可能です。凍結・融解方法は施設によって少し違いがある可能性があるので、移送方法や融解時の注意点などを培養士同士が事前にやり取りする必要があります。 もし、凍結胚の移送が不可の場合は以下の方法が考えられます。 1つめは、移植のために転院前のクリニックに通う方法です。エコーやホルモン採血など移植前の検査までは、転居先の近くのクリニックでやってもらうケースもあります。 2つめは、新クリニックで採卵し直す方法です。周期や刺激、培養方法が変わると、胚の質が変わって妊娠の近道となる場合もあります。”



"28歳の胚盤胞でしたら、染色体が正常な割合は約60%になるので、理論上2回移植すると着床します。ゆいさんは3回不成功なので、転居先のクリニックでは、これまでの移植方法の確認と、場合によっては着床障害の検査を視野に入れて治療を行ってみるといいと思います。"


ホルモン補充周期で移植するも3回陰性。転院後の治療方針について



ドクターによって違う? 治療方針見直しのための転院


同じクリニックで治療を続けるうちに、担当ドクターの治療方針とは別のやり方があるのではないか? 今の治療方針は本当に合っているのか? という疑問がわいてくる人も多いようです。ずっと1人のドクターと向き合ってなかなか結果が出ない場合、ほかのドクターの意見を聞いてみたい、違う治療を受けたらいい結果が出るかもしれないと思うのは、当然のことかもしれません。


 


“ゴナールエフR、レトロゾール、セトロタイドR、セロフェンRなどを使用しながら10回も採卵をしています。夫婦ともにこれといった原因はありませんが、なかなか良好な受精卵ができません。(中略)医師からは、「またチャレンジしよう」と言われますが、今後も同じ治療を繰り返して質の良い卵子が採れるのを待つしかないのでしょうか。”


というお悩みをもつ女性に対して、こんな回答がありました。


 


“プルさくさんの経緯をみると担当の先生は少しずつ刺激法を変えているようです。最初のほうは刺激周期で採卵していますが、後半からはレトロゾールを使った低刺激周期に変わってきていますね。ですから、今の先生とよく相談しながら治療を続けてもいいのではとも思います。


 


私が見る限り、良い排卵誘発方法を選択していただいているように思えますが、それだけに結果が出ていないのが悩ましいですね。セカンドオピニオンも兼ねて転院を考えるのも悪くはないと思います。”


 


“医師によって得意な方法をもっていることは多いです。おそらく担当の先生は多嚢胞性卵巣症候群の場合にゴナールエフRのようなFSH製剤を使う、比較的基本に忠実な方法をとっていると思います。私もまずそこからスタートしますが、多少のアレンジを加えることによって、結果が変わることも経験しています。”



"転院については、私なら考えられる策を講じても結果が出ないときに患者さんから相談があれば、快く紹介状を書きます。優先すべきは、患者さんが健康な赤ちゃんを授かることですから。"


卵子の質が悪く多嚢胞も。今後も同じ治療を続けるべき?



転院してみてどうだった? 経験者の声


治療を受けている人にとって、転院は大きな選択です。


「今の先生を信頼したほうがいいのかな」「転院したことでかえって結果が出ないのでは?」


と迷いを抱えている人も多いかもしれません。転院を経て、不妊治療に成功した方の経験談をご紹介します。


 


“主治医から「次は体外受精に進みましょうか」という話が出た段階で、マキさんはこのままステップアップすることにためらいを感じました。自分で注射を打つなんて、怖い。


 


そんな自分の感覚を大切にして、病院での治療は少しお休みをすることに。しばらくは、自分たち自身でできることに重点を置くようにしました。”


“そんな時同窓会で、あるご友人と再会したことでマキさんに転機が訪れました。彼女は13年にわたる不妊治療を経て待望の第一子を授かったばかり。主治医の「医療法人IVF詠田クリニック」詠田医師は、患者の心に寄り添い、彼女と一緒に涙を流してくれたほど、思いやりの深い先生だったそうです。”


“転院後、詠田医師は前の病院の資料も読み込んだうえで、さらに詳細な造影検査などを行い、多嚢胞性卵巣症候群以外にマキさんの卵管にも問題があること、また子宮の筋肉が発達しすぎて潰れたような状態にあることを突き止めます。


 


ですが「まず子宮をほぐしていきましょう。少し時間はかかるけれど、大丈夫!」と太鼓判を押してもらえ、胸をなでおろしました。


 


指示に従って子宮をほぐす薬を服薬してみたところ、3カ月で子宮はふっくらとした姿に。卵子の質も良くなり、そこで初めて採卵を行いました。その時採れた卵子のうちの一つが今、マキさんのお腹に宿っている命の元となったのです。”


 


転院によって前のクリニックから引き継がれた検査結果プラスアルファの情報が得られ、不調を解消する治療が受けられたことで結果に結びついたのですね。



"「転院というと、なんだか前の先生に悪いような気がして、やってはいけないことのように感じていました。でも、私の場合は転院して本当に良かったと思っています。もし今不妊治療をなさっていて、転院するかどうか迷っていらっしゃる方がいらしたら、一度思い切って他の病院にかかってみてもいいのではと、私は思いますよ」"


転院を決意させてくれた同級生の助言に感謝



いかがでしたか? ジネコでは、患者さんに寄り添って不妊治療に取り組むドクターとクリニックを多数ご紹介しています。


もしも転院を考えているなら、先生の人柄や得意な治療分野などをじっくり見きわめて、転院先を選びたいですね。


お住まいの地域で通えるクリニックやドクターの検索はこちらから簡単にできます。





ぜひクリニック選びの参考にしてみてくださいね!


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