HOME > 女性の健康 > 更年期 > 知っておきたい、更年期の生理
HOME > 女性の健康 > 更年期 > 知っておきたい、更年期の生理

知っておきたい、更年期の生理

インタビュー 女性の健康

知っておきたい、更年期の生理

更年期の生理はどう変化していくのでしょうか。閉経の兆候や、更年期に現れやすい体の不調と対処法について、宮川産婦人科の黒田典子先生にお話を伺いました。

2018.8.5

あとで読む

閉経の兆候は月経不順。ただし、周期や量の変化は人それぞれ!




更年期は、閉経を挟んだ前後各5年間といわれています。閉経が近くなると、卵巣の働きがおとろえるため、卵胞が発育しなくなり、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少します。脳はそれを感知して、懸命に刺激ホルモンを分泌し続けるのですが、卵巣の老化は進み、最終的に女性ホルモンが出なくなって閉経するのです。




日本人女性の閉経年齢は、平均して51~52歳といわれています。ただし、個人差が大きく、早い人は47~48歳、遅い人の場合57~58歳に閉経することもあるのです。




通常、月経の周期は25~38日とされていますが、閉経前になると2ヶ月に1回などと間隔が空くようになったり、月経期間が延びたりするなど、月経不順になることが多くなります。逆に、今まで生理不順だった人が、閉経前に一時的に規則正しくなることもあります。また、月経の血液量が増減するといった変化も見られます。


 


閉経後に出血があったら、一度受診を


人によってさまざまなケースがありますが、最後の月経から1年経っても月経がこない場合には、閉経したといえます。




だたし、閉経後であっても「揺らぎ時期」や「移行期」といって、なんらかの理由で脳から刺激を受けて卵巣が働き、再び月経が起こる場合があるのです。でも、ご自身では、それが月経なのか不正出血なのかを判断できないですよね。不正出血の場合は、子宮体がんの可能性もあるので、閉経後に出血した時には、婦人科で一度受診することをおすすめします。




時々、閉経しているかどうかを調べてくださいという方がいらっしゃるのですが、子宮筋腫などで子宮を摘出してしまった方などを除き、1年以上月経がなければ閉経と思われます。閉経かどうかは、血液検査をして、E₂(エストロゲン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)の濃度を測定すれば確認できます。


 


閉経前の自覚症状は?治療法はある?


閉経が近づいてくると、ホルモンバランスが崩れるため、体の不調も起こりやすくなります。ホットフラッシュ(上半身や顔のほてり、のぼせ)、手足の冷え、動悸・息切れ、不眠、イライラ、憂うつ感、倦怠感、めまい、頭痛、腰痛、肩凝り、喉のつかえ、性交痛など、症状はさまざまで、現れ方や度合いにも個人差があります。




これらは更年期障害の症状の一部で、つらい場合には、エストロゲンを補うホルモン補充療法を提案しています。不足したエストロゲンを補うことにより更年期障害のさまざまな症状を改善し、とても元気になります。エストロゲンだけ補充すると不正出血が起きるので、黄体ホルモンも使用し、月経同様の出血を起こします。黄体ホルモンは子宮内膜の増殖を防ぎ、子宮体がんを予防する目的で使用しますが、子宮を摘出した方には使いません。


また、ホルモン治療ができない場合には、漢方薬などでも軽減できます。


 


食事に気を配り、ストレスを溜めないことが大切


更年期になると、自覚症状だけでなく、コレステロール値や血圧が高くなったり、骨粗しょう症などにもなりやすいものです。それらはホルモン補充療法で改善されますが、とくに食事に気をつけることが大切です。塩分や脂肪分、糖質は控えて、カルシウムをとる食事を心がけましょう。




また、女性の50歳前後は、ご主人の定年、子どもの学校卒業や親の介護、仕事で地位が上がったりなどと、何かと転機と重なり、ストレスを抱えやすい時期でもあります。ですから、好きなことや趣味を見つけて、日常生活の中でメリハリをつけることも大事です。


 





黒田先生より まとめ



閉経前になると、体の不調がでてくる方も多いと思います。お母さまや年配の方に相談すると「更年期だから大丈夫」と言われるかもしれません。でも、更年期だからと放っておかず、きちんと治しておくことが大切です。
また、注意してほしいのが、先にあげた自覚症状が、必ずしも更年期が原因だとは限らないということです。重篤な病気が隠れていることもありますので、体調不良が続く場合には、早めに受診していただければと思います。
また、閉経しても、子宮がん、乳がんになる可能性はありますので、引き続き定期的に検診を受けるようにしてください。





お話を伺った先生のご紹介

黒田典子先生(宮川産婦人科 院長)


日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産婦人科乳がん学会会員、マンモグラフィ精度管理中央委員会 読影資格。1956年にお父さまが『宮川産婦人科』を開業、2005年から黒田先生が引き継ぎ院長に就任。モットーは「患者さんに寄り添い、ホームドクターのような存在になること」。看護師と連携し、患者さんが気軽に話せる環境づくりにも力を入れている。婦人科一般のほか、
子宮がん・乳がん検診、妊婦・乳児検診、月経の悩みや更年期・老年期の相談にも対応。黒田先生の趣味は宝塚観劇。

≫ 宮川産婦人科

image


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top