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35歳がターニングポイント。高齢出産、超高齢出産とは

コラム 妊娠・出産

35歳がターニングポイント。高齢出産、超高齢出産とは

2018.9.12

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海外セレブの超高齢出産は非現実的


女性の社会進出が進み、ライフスタイルなどの変化に伴い、結婚や出産が高齢化し続けているのは皆さまご存知かと思います。高齢出産とは35歳以降に妊娠・出産をむかえることで、今や珍しいことではありません。


35歳から卵子の質は低下し始め、その数は減り流産率も上がります。例えば20代の流産率は10%ですが、35歳以降は15%、40代になると50%と急上昇します。35歳は妊娠・出産に関するさまざまな確率が交差するターニングポイントとも言えます。


 


超高齢出産とはこの数年に言われ始めた言葉で、はっきりした定義はなくあいまいではありますが、多くは45歳以上の女性、もしくは50歳以上の閉経を迎えた女性の出産を指しているそうです。例えば海外で60歳以上の女性が出産しギネスブックに認定されたり、セレブたちがこぞって超高齢出産をし華々しく報道されることで「もしかしたら自分にも無理なことではないかも…」と思う方がいるかもしれませんが、医師の立場からは「奇跡的な確率と莫大な費用から、それらはとても現実的ではない」と申し上げたいです。





37歳を超えると生殖補助医療を受けても妊娠に至ることは難しく、日本産婦人科学会の2015年の統計によると30代までの生殖補助医療(総胚移植)での妊娠率は40%、生産(せいざん)率は22%、40代になるとそれが26%と9%に低下し、45歳以上の超高齢出産といわれる年齢になると7%と1%になります。生殖補助医療での生産率1%はもう「奇跡」と言えるでしょう。不妊治療のための公的な助成制度も42歳までという制限もあり、費用の面でも大きな壁になります。


超高齢出産をした海外セレブたちの報道を見ると、妊娠や出産の方法が明らかにされていないことが多いように見受けられます。海外では卵子提供や代理母出産なども盛んに行われており、日本では現実不可能な場合も多いように思います。


 



高齢出産で起こりうるメリット・デメリット


奇跡の確率で妊娠したとしてまず考えられるのは「妊娠高血圧症候群」で、高齢妊婦の場合痩せていても起こりやすく、35歳以上は15%、45歳以上で30%と言われています。重症化すると母子ともに命に関わるため妊娠中の健康チェックは欠かせません。また妊娠糖尿病の増加、高い帝王切開率、子宮口の広がりが悪く分娩に時間がかかる、出血量増加の恐れ、産道裂傷の恐れなど管理しなければならないことは山ほどあります。


 


しかし、高齢出産はネガティブなことばかりではありません。肉体面は確かに20代には劣るかもしれませんが、高齢出産を迎える女性たちは精神面が成熟し、妊娠に対して高いモチベーションとポジティブな気持ちを持つ方が多い印象です。長く働いて来ているので経済的なゆとりもあり、大人の余裕を感じます。パートナーがサポートしようと懸命なのも共通点ですね。


 


生殖に適した20代のうちに一度立ち止まって自分のライフプランを考えてみる、もしくは結婚と同時に婦人科を受診するなど、妊娠出産に対してもっと積極的に考えていくことが第一歩なのかもしれません。


 


 



山道先生より まとめ


 


当院で近年扱った高齢出産は44歳の方で安産でした。高齢出産の方すべてが難産ではありません。妊娠も出産もひとそれぞれです。


海外では婦人科受診率が高く、自分の体のコントロールをするという意識が高いのですが、日本では「恥ずかしさ」からか婦人科の知識が少ない方が多いのが残念です。20代から定期的に検診を受けることが、子宮筋腫や子宮内膜症、性感染症などの不妊につながる病気や子宮がんの早期発見につながります。ぜひ婦人科を訪れ気軽に相談してほしいですね。



お話を伺った先生のご紹介

山道力子 先生(ガーデンヒルズウィメンズクリニック)


長崎県出身。日本産婦人科専門医。2002年高知大学医学部卒業後、高知大学産婦人科入局。香川県・三豊総合病院、福島県・太田西ノ内病院勤務を経て2010年より当クリニック勤務。ストレスは貯めず常に発散して楽しく過ごし、よりよい診療を行うことをモットーに、日々研鑽を続ける。


≫ ガーデンヒルズウィメンズリニック

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