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【医師監修】無駄にしたくない!採卵時にとれる未成熟卵って?

コラム 不妊治療

【医師監修】無駄にしたくない!採卵時にとれる未成熟卵って?

採卵時にとれる未成熟卵。実は、卵子における未成熟卵にも種類があるのです。なかむらレディースクリニックさんに詳細を伺いました!

2018.10.17

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未熟な卵子ってどんなもの?


体外受精の時に取れる「未熟卵子」がどのようなものなのか、詳しくみていきましょう。



まず、体外受精の時に取れる卵子は成熟段階に応じて


①MII期 ②MI期 ③GV期


の3つに分かれます。

このうち受精可能なのは成熟卵であるMII期卵のみであり、MI期、GV期卵は未成熟卵と呼ばれています。

MI期卵は、当日に培養器の中でMII期まで成熟することがあり、この段階に達すれば顕微授精や媒精が可能となります。



一方、GV期卵は翌日にMII期に達することがあります。


MII期に達する確率は従来の培養法では30%以下でしたが、うまく培養すれば、50%程度はMII期に達します。


こうしてMII期まで達した卵子は一日遅れで顕微授精して受精させることがあります。

これをone day old ICSI(一日遅れの顕微授精)といいます。

この場合、胚盤胞形成率は0.8〜3%程度と低いのですが、一旦胚盤胞に達してしまえば、移植あたりの妊娠率は当日に顕微授精をさせた場合と変わりません。


ひとつの卵子も無駄にしないためには?


一般に卵胞径が16mm以上であればM II期卵の割合が高くなります。


卵胞径が10mm以下の卵胞であれば、卵子自体がとれないことも多い上、未熟卵の確率が高くなります。


また、小卵胞の穿刺は技術的にも難しくコツが必要になります。
そのため、卵胞径が小さい卵胞については採卵できないとして穿刺しない施設も多いかもしれません。


もったいないお話です。
なぜなら、小卵胞からも卵子が回収できるからです。


小卵胞から回収した卵子のうち、MII期卵が30%ほどをしめ、その日のうちにMII期卵になってくれるMI期卵も10%程度採取できます。

そして残りの60%を占めるGV期卵でも培養方法も工夫すれば最大50%程度の成熟率と3%程度の良好胚盤胞をえることができます。

大卵胞が多くできる場合は、小卵胞にこだわる必要は無いかもしれません。


しかし、40歳を超える方の場合やAMHが低い場合などには、排卵誘発に反応しないことも多く、大卵胞が1個か2個の場合もよくあります。


そのような場合でもある程度は小卵胞が存在するので、この小卵胞を穿刺していく必要があります。


 


したがって、未成熟卵に目を向けないというのは、非常にもったいない話なのです。


こういったところに目を向けてくれるのかどうかも、クリニック選びの条件として考慮していいかもしれません。


お話を伺った先生のご紹介

中村 嘉宏 先生(なかむらレディースクリニック)


大阪市立大学医学部卒業。同大学院で山中伸弥教授(現CiRA所長)の指導で学位取得。大阪市立大学附属病院、住友病院、北摂総合病院産婦人科部長を経て、2013 年より藤野婦人科クリニック勤務。2015年4月なかむらレディースクリニック開院。

≫ なかむらレディースクリニック



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