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野田聖子さんと考える、不妊治療の未来

まとめ 不妊治療

野田聖子さんと考える、不妊治療の未来

ジネコでは、不妊治療の経験があるユーザーにアンケート調査を行いました。今回この結果をもって野田さんを訪問し、不妊治療に悩む女性たちの現場の声をお届けしてきました。その様子を、同行したインターンの女子大生がリポートします!

2018.9.22

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ジネコでは、不妊治療の経験があるユーザーを対象にアンケートを実施しました。


その結果をもって、総務大臣の野田聖子氏を訪問し、不妊治療に悩む多くの女性の現場の声をお届けしてきました。


 


また、ジネコでは7月から女子大生をインターンに迎えています。今回インターン生も同行し、一緒にお話を伺ってきました。


 


 


持って行ったのは、「不妊治療に関する不満」と「不妊治療の経済的負担」に関するアンケートです。


 

 


報告したアンケートの結果はこちらから


■治療費が高い!理解がない!不妊治療に関する不満【月1アンケート結果】


■助成金が少ない!保険対象にして!不妊治療ってこんなに高いの...?【月1アンケート結果】


ジネコスタッフのコメント


周知の事実ですが、


 


野田さん自身、体外受精の経験者です。


 


野田さんこそ10年間の不妊治療、2010年にアメリカに渡り、卵子提供を受けて体外受精により妊娠、50歳で子供を授かり出産されました。


その後野田さん自身が2011年には子宮摘出手術、子供には重度の障害が見つかるなど、世間の風当たりを含め、議員を続けながらのこの壮絶な状況を潜ってこられたということを知ると、
その精神力は並外れたものではないと感服せざるを得ません。


野田さんに聞いた、今後の展望について


■不妊治療を保険適用に


不妊治療をしていると、治療にかかる費用が高すぎると感じる方が多いようです。


アンケートでは、治療費に交通費や代替医療の費用も含め、これまでにかかった金額は200~300万円という方が最も多い結果となりました。


また公的助成金もありますが、支給を受けられない人も多く、現実には積極的に機能していないようです。


不妊治療が高額すぎることを、野田さんも自身の経験から理解していらっしゃいました。保険適用にできないかということも議論に上がるようです。


 


 


■「不妊」を病気と定め、世間の理解を



「不妊」という言葉自体が職場で今なお色眼鏡で見られることもあり、いっそのこと、名前を変えて、「病気」という認識をさせることが必要なのではという話が出ているそうです。


 


野田さん自身、不妊治療をしながら国会議員の仕事もこなし、多忙な日々を過ごしていました。しかし当時は不妊治療に対しての理解が今よりも得られておらず、偏見も大きなものでした。周囲から心無い言葉を浴びせられ心も体も憔悴しきってしまったそうです。


「病気」という共通認識が広まれば周囲の認識のギャップで傷つくことも無くなり、仕事を堂々と休む正当な理由になるかもしれません。



 


 


■日本で体外受精を受けられるように


更に、実際に日本人が体外受精で海外に行く人が増加傾向にある実態、不妊治療を延々に続けて身体も心も、お金も負担を抱えている人も多くいるので、例えば5年で子供を授からない場合は「体外受精」に切り替えること、それも日本でできるようにする、そういったことを実現化したいといった話もしていました。


 


ジネコでは以前 台湾の生殖医療の現状についてレポートしました。


海外レポート 台湾の生殖医療の現状について


 


 


 


野田さんがお話してくれたことは現時点、あくまで例ですが、「不妊治療の今後」について、実態の問題を把握しながら、より具体的に何とか策を講じようと試みてくださっています。様々な方面と意見交換をしながら水面下で動いていらっしゃることがよくわかりました。


インターン生の感想


初めてお会いした野田さんは、力強く凛々しい女性という印象を受けました。見た目が若々しいだけでなく、内側から溢れるパワーに圧倒されました。


そして何より、不妊で悩む女性たちのために現実を把握し、自分が先頭に立って未来を切り開こうという熱意が感じられました。
当時は理解も少なかった不妊治療に挑み続け、ましてや国会議員という立場で、世間の激しい偏見も踏み越えてきたその勇気と覚悟が、野田さんの芯の強さを生み出したんだろうなと思いました。


 


 


今回野田さんと不妊についてのお話をして、10代20代の不妊をまだ経験しない世代が、日本の不妊治療の実態についてもっと知る必要があるように感じました。


 


治療費の捻出のためにも仕事を続けたいけれど、不妊治療と仕事を両立させるのは非常に難しいのが現実です。ですから、不妊治療中の女性も働き続けられる環境を作ることが、今真っ先に、社会全体で求められることだと思います。


日本がもっと不妊治療先進国となるように、国民の意識から変えていく必要があるように感じます。


私たちのような若い女性たちが不妊についてもっとよく知り、自身の未来設計の中で妊活や高齢出産のリスクについても一緒に考えていくべきだと思います。若いうちからできることはたくさんあります。また女性だけでなく、男性にも学校教育やセミナーなどのきっかけを作って啓蒙して、正しい理解を広めていく必要も感じました。


 


 


国を動かす議員の中で、不妊治療にもっとも知識と理解のある野田さんが今後、不妊治療に悩む人々の希望の光となることを期待します。


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