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心の玉手箱 Vol.9 「子づくりへの姿勢で感じることのある夫婦間の気持ちの温度差。子どもが欲しい思いは同じはずなのに…」

コラム 不妊治療

心の玉手箱 Vol.9 「子づくりへの姿勢で感じることのある夫婦間の気持ちの温度差。子どもが欲しい思いは同じはずなのに…」

子づくりへの姿勢で感じることのある夫婦間の気持ちの温度差。子どもが欲しい思いは同じはずなのに…

2011.6.9

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相談者

モケモケ さん(37歳)


結婚3年目になりますが、ここにきて主人と私の子づくりへの気持ちに差がありすぎて悶々としています。昨年9 月に、奇跡的に妊娠するも初期流産。子宮頸がん検査で3b が出たこともあり、主治医には「どんどん治療を進めていったほうがいい」と言われています。タイミングをみて妊娠できたらいいと主人に伝えてはいるのですが、消極的。男性不妊の検査も受けていないし、かといって子どもは欲しいらしく、「男の子が生まれたらキャッチボールしたい!」と言ったりします(それが今は逆にカチンときますが)。先生には「状況的に急いだほうがいい」と言われて、今周期から2錠×5日分のクロミフェンを処方されています。




男性は妊娠に対して具体的に考えられない


秀子先生: 多分、いろいろな意味で、ご主人は世間や子どもに対する知識や理解が少ないのではないかしら。具体的というか、現実的にはまだ考えられていないのかもしれません。だから「男の子が生まれたらキャッチボールがしたい」と、現実的に年齢のことなども考えている女性からするとカチンとくるようなことを言ってしまうのでしょう。でもモケモケさんのご主人の場合は、相談をみると、「不妊治療してまで子どもはいらない」とか「自然に妊娠すればいい」とか「今は子どもが欲しくない」とかいうのとも少し違いますよね。ですから、男性と女性の心理の違いさえわかれば、理解してもらえるケースだと思います。

ご主人が治療に消極的だとありますが、おそらく「一緒に病院に行こうとか、精液検査を受けてと言っても協力的でない」ということをおっしゃっているのでしょうね。でも、30代の男性でも、積極的に「僕も一緒に行くよ」なんていうご夫婦は少数派です。男性が40代、50代であればなおさら難しいと思います。医師である私だって、男性が先にバーンと明るくドアを開けて診察室に入ってくるカップルがいたら、少しビビリますもの(笑)。

女性の言う「治療に積極的」というのは、一緒に病院へ行くとか、精液検査を受けてくれるなどの具体的な態度です。もっと言えば「僕も一緒に行こうか」と、一言でいいから言ってほしい。なのに「キャッチボールしたい」なんて能天気に言われたら、腹が立ちますよね。でも深く考えたり、ポリシーがあって言っている言葉ではないと思います。だからこそ逆に、私はこのタイプの男性は言うことを聞いてもらいやすいと思うのだけれど、どうかしら?


男性は理性、女性は本能で妊娠を考える


秀子先生: それに男性は、10人いたら8~9人くらいは、セックスをして、そのご褒美が妊娠だというような感覚だと思いますよ。逆に女性は、本能的に〝妊娠のためのセックス”という感覚。男性は、特に経済的に逼迫していなければ、子どもが欲しくてもそんなに焦らないものです。自分の定年までの収入や蓄えに余裕があれば、いつでも子ども1人くらい育てていけると理性的に考えていると思います。妊娠ということに対してなかなか具体的に考えられないのは、そういう感覚もあるのでしょう。だからこそ、女性の本能の部分をわかってもらう必要がありますよね。

モケモケさんの場合、子宮頸がんの検査結果を見ても、主治医が急いだほうがいいとおっしゃっているのは至極当然のことです。クロミフェンを2錠飲んでいるくらいでは、まだ治療というほどの治療も始まっていません。これからじゃないですか。気持ちが焦って空回りしているせいかもしれませんが、ご主人が言うことを聞いてくれないと思ってしまうのは、まだ自分の気持ちを素直に言えていないということなのかもしれませんね。

でも、あまり大上段に構えて「女の人ってこうなのよ!」とは言わないことですね。「あなたは子どもが欲しくないのI 」なんて詰め寄ると男性は必ず引いてしまうので、できるだけ〝ふわー”っと、時にはかわいらしく演技してみたりして、「なーんだ。女の人ってそうなんだ~」という感じでわかってもらうのが一番ではないでしょうか。男性はよほどのマザコンでない限り、どんなに年下の奥さんであっても、奥さんというのはどこかで甘えたい対象だと思います。だから、そこで詰問されたりしたら、やっぱりイヤになってしまうんだと思います(笑)。

モケモケさんは、3年も結婚生活を過ごしているのだから、ご主人の性格はよくわかっているはず。それなら、どう話すのが最も効果的か、どうやったらご主人がうまーく動いてくれるのか、よく作戦を練って、ご主人を攻略してみるといいと思いますよ。




田村 秀子先生


京都府立医科大学卒業。同大学院修了後、京都第一赤十字病院に勤務。1991年、自ら不妊治療をして双子を出産したのを機に、義父の経営する田村産婦人科医院に勤め、1995年に不妊部門の現クリニックを開設。繊細な感性を秘めた、おおらかな人柄が魅力の先生は、A型・みずがめ座。今回のお話のもう一つのテーマは〝不妊治療を進めていくうえで、ご主人をどうコントロールしていくか”でした。男性心理と女性心理の違いを理解することの大切さを教えていただきました。





 田村秀子先生の心の玉手箱 一覧はこちら




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