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長く続く更年期障害 いつまで? どんな治療がある?

まとめ 女性の病気

長く続く更年期障害 いつまで? どんな治療がある?

つらいというイメージが先行しがちな「更年期」。特に、生活に支障をきたすレベルの不調「更年期障害」の対策をご存知ですか?

2018.10.30

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「更年期」と聞くと、よくわからないけどネガティブなイメージをもっているという人も少なくないようです。


でも、女性であれば誰でもいつかは経験する更年期についての知識をもつことで、ある程度苦痛を減らしながら過ごすことができるようです。


 


周囲の理解を得てストレスの少ない更年期を過ごすためにも必要な知識をまとめてご紹介します。


更年期には何が起こる? 更年期障害になる原因は?


40代に入ると、更年期が気になり始めますね。更年期には、体のなかでは何が起こっているのでしょうか?


 


“女性の体が閉経へと向かうということは、卵巣から分泌される女性ホルモンの1つである卵胞ホルモン(以下エストロゲン)の分泌量が減ることを意味します。この時期、外からみると卵巣の大きさが小さく変化し、それにともなってエストロゲン分泌量も減少していきます。また、エストロゲンの減少によって起こる体へのさまざまな影響が更年期に出る症状であり、その中でも症状が強くなって、生活に支障を及ぼすまでになった状態を総称して更年期障害といいます。そのため、更年期障害を理解するには、エストロゲンが分泌される卵巣の働きを知っておく必要があります。”


 


“卵巣は卵胞が成熟卵胞になる2週間の間にエストロゲンを分泌し続けます。その分泌量がピークを迎えた直後に、卵胞内にある卵子が排出されます。このように生じる現象のことを排卵といいます。


 


排卵後、卵胞の大きさは少し小さくなり、わずかにしぼむものの、脳の刺激によって再び大きくふくらみ、その卵胞内の空洞化したスペースが黄体に変化し、黄体ホルモンとエストロゲンを分泌します。もし妊娠しなければ、黄体が萎縮することによって黄体ホルモンとエストロゲンの分泌量は減少し、やがて黄体は白体へと変化していきます。”


 


更年期のなかで、心身ともに不調がひどい状態が更年期障害とされますが、それはなぜ起こるのかについても知っておきましょう。


 


“一般的によく言われている更年期障害が生じる原因として、エストロゲンの分泌量の減少、環境の変化、生まれつきの性格、すなわち気質、この3つだと考えられています。


 


40代以降は卵巣の大きさが徐々に小さくなるため、女性ホルモン分泌量が減少し、卵巣機能が低下した状態になります。そのことで、更年期症状があらわれてきます。


 


また、その他にエストロゲン分泌量の減少と大きく関係しているのがストレスです。ハードな仕事環境に置かれていたり、几帳面だったり、完璧でないと気がすまない性格などである場合、そうした環境をどうにか整えようとして、どうしてもストレスがたまってしまいます。そうすると、そのストレスをなんとかカバーするために多くのエストロゲンが必要となります。結果的にはストレスによってエストロゲンを消耗させます。また、加齢とともに卵巣が小さくなり、女性ホルモンの分泌が減少してしまうこともあって、より一層その減少が加速されることになります。


 


40歳を過ぎると、このような要因でエストロゲンが使われてしまうことから、ホルモン不足によりあらゆる症状を引き起こしてしまうのです。”



"40歳頃から、老化によりエストロゲンは急激に減っていきます。そのため、この頃から少しずつ、足りない分だけホルモンを補充していけば、更年期を迎える時期になっても、さまざまな病気を防ぐことができます。たとえば今日まだ治療法を見いだせていない認知症において、ホルモン補充療法(HRT)は予防効果があります。"


更年期はいつから始まるの? 更年期障害の原因は?



更年期の最中に待ち受ける閉経。平均年齢は?


更年期は女性の体が閉経に向かうために、ホルモン量が減少することで起こるということですが、閉経となる平均年齢は何歳ぐらいなのでしょうか。また、閉経したことはどんな風にわかるものなのでしょうか。


 


“更年期は、閉経を挟んだ前後各5年間といわれています。閉経が近くなると、卵巣の働きがおとろえるため、卵胞が発育しなくなり、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少します。脳はそれを感知して、懸命に刺激ホルモンを分泌し続けるのですが、卵巣の老化は進み、最終的に女性ホルモンが出なくなって閉経するのです。


 


日本人女性の閉経年齢は、平均して51~52歳といわれています。ただし、個人差が大きく、早い人は47~48歳、遅い人の場合57~58歳に閉経することもあるのです。”


 


“人によってさまざまなケースがありますが、最後の月経から1年経っても月経がこない場合には、閉経したといえます。


 


だたし、閉経後であっても「揺らぎ時期」や「移行期」といって、なんらかの理由で脳から刺激を受けて卵巣が働き、再び月経が起こる場合があるのです。でも、ご自身では、それが月経なのか不正出血なのかを判断できないですよね。不正出血の場合は、子宮体がんの可能性もあるので、閉経後に出血した時には、婦人科で一度受診することをおすすめします。


 


時々、閉経しているかどうかを調べてくださいという方がいらっしゃるのですが、子宮筋腫などで子宮を摘出してしまった方などを除き、1年以上月経がなければ閉経と思われます。閉経かどうかは、血液検査をして、E?(エストロゲン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)の濃度を測定すれば確認できます。”



"お母さまや年配の方に相談すると「更年期だから大丈夫」と言われるかもしれません。でも、更年期だからと放っておかず、きちんと治しておくことが大切です。 また、注意してほしいのが、先にあげた自覚症状が、必ずしも更年期が原因だとは限らないということです。重篤な病気が隠れていることもありますので、体調不良が続く場合には、早めに受診していただければと思います。"


知っておきたい、更年期の生理



更年期障害の主な症状とは


“いつ更年期が始まったかは、閉経を迎えてみないとわからないというのが実際のところです。


 


閉経の平均年齢は50.5歳ですが、実際には個人差が大きく、早い人で40歳半ば、遅い人で50歳半ばです。閉経をはさんだ更年期は、思春期や成熟期と同じく、女性が一生のうちで避けて通れない時期です。


(中略)


また、エストロゲンの減少によってホルモンバランスが乱れ、自律神経にも影響してしまいます。


 


すると疲れやすい、頭痛、めまい、イライラ、不安、不眠など精神症状を含めていろんな症状が出ます(?コラム)。 症状のあらわれ方は、閉経年齢と同じく個人差が大きく、ほてりや発汗だけですむ人から、さまざまな症状に悩まされる人までいます。


 


そこで、日常生活に支障をきたすほど症状がひどく、治療が必要な状態を「更年期障害」、症状はあってもさほど辛くなく日常生活を送れる状態を「更年期症状(卵巣欠落症)」と呼んで区別しています。


 


●コラム 症状は大きく3つに分けられます。


 


1)自律神経失調症状/ほてり、発汗、寒気、冷え症、動悸、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまい


2)精神症状/情緒不安定(イライラや怒りっぽい)、抑うつ気分(不安、不眠)、倦怠感、性欲の低下


3)その他/腰痛、関節痛、食欲不振、皮膚の乾燥感やかゆみ、頻尿、外陰部の不快感など”


 


更年期、あるいは更年期障害の症状や重さが人によって違うのにも理由があるとのことです。


 


“更年期の症状が人によって異なるのは、原因がエストロゲンの減少だけでないからです。


治療が必要な症状は、身体状態や生活環境の要因が複合的に影響することで出ると考えられています。


50歳前後の身体状態といえば卵巣機能の低下だけでなく、高血圧や糖尿病、関節痛などさまざまな病気が発現する時期です。


また生活環境では、働いている人は責任ある立場に就いていることが多い年代です。


 


近年は高齢出産をした人も多くなっており、子どもの年齢はちょうど中学受験に重なります。すでに介護が始まっている人もいるでしょう。


「既婚・未婚、働いている・いない、子供の有無」で一概にいえませんが、アラフィ世代に共通するのは、時間的に忙しく、悩みの質が複雑なこと。


そのため身体と精神に大きな負担がかかりやすい時期です。


そのストレスが大きいと精神症状が出やすく、症状を複雑にする傾向があります。”



“精神症状がとくに辛い時は、「1日のうちのいつ、誰に(何に)対して、どんな状態になるのか」を、日記のように1週間分を記録してみてください。症状が固定され、対処法がみつかります。受診時にその記録を持参すれば、治療にも役立ちます。”


更年期、もしかして始まっている?



誰にでも訪れる更年期 どう迎える? 治療法は?


“更年期の症状によってはホルモン補充療法が効果的ですが、状態により受けられる人と受けられない人がいるので、クリニックで相談しながら治療方法を見定めていただきたいですね。


そして、それ以上に大切なのが更年期を「上手に過ごす」こと。家族や仕事のためだけでなく、自分のための趣味や楽しみを見つけて過ごす。また、更年期は、骨密度が一気に減ったり、血圧が上がったり、コレステロールが上がったりと生活習慣病にもなりやすくなります。そのことを理解して、適度な運動や食事、定期的な健康診断を受けておくこと。人生の折り返し地点に立つ自分自身を見つめ直し、健康に過ごしていくために、友人と積極的に交流を持ったり、やりがいのあるものを見つけていくことも、とても大切なのです。上手に乗りきり、残りの人生もハッピーに過ごしましょう。”



"誰でも、自分の体に未知のことが起これば不安になります。客観的に状態を把握するために血液検査などが必要なこともありますが、まずはホームドクターに話し、体の変化を確認するだけでも、解決の糸口が見えてくると思うのです。
子育てや仕事で忙しくなってくると、出産後はなかなか病院に行く時間が取れなくなりますが、これから起こる自分の体や心の変化を知る意味でも足を運んでいただきたいと思います。
"


更年期が始まる前に知っておきたい「上手な過ごしかた」



また、近年は更年期前の不定愁訴「プレ更年期」も訴える人が多いと言われています。


 


“最近増えているのは30~40代の方の不定愁訴。いわゆる“プレ更年期”という状態で、生理不順、頭痛、不眠など、通常は40代以降で出てくる更年期の症状がその前に起こってしまうケースです。


 


病気ではないけど、月経にも体にも支障が出るこれらの女性の不調は、ホルモンバランスの乱れから来ていることが多くあります。


自律神経と女性ホルモンの関係は密接で、自律神経が不調になると女性ホルモンのバランスも乱れてきます。どちらも脳の視床下部という部分がコントロールしており、その司令塔はストレスにとても弱いのです。”


 


“不調を感じて、それがしばらく続くようなら、一度婦人科で相談を。「敷居が高いし、なかなかきっかけがない」という人は、企業などで行っている子宮がん検診の際に相談されてもいいかと思います。


 


生理不順や生理痛、イライラなど、ホルモンの乱れで起こっている不調に対して、当院では治療として低用量ピルをおすすめしています。ピルを飲むことによって生理痛が軽減しますし、黄体ホルモンが原因といわれているPMS(月経前症候群)の改善も期待できます。ピルというとむくみや体重の増加、血栓症など、ネガティブな印象を持つ方もいるかもしれませんが、低用量ピルなら成分の含有量が少ないので副作用はほとんどありません。


 


また、女性の不調には漢方薬も有効です。低容量ピルには女性ホルモンを一定にさせるという作用があるのですが、漢方薬の場合は全身の状態のバランスを整えるという効果があります。


PMSなら「加味逍遥散(かみしょうようさん)」や「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、生理不順なら「温経湯(うんけいとう)」、更年期症状なら「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」など。症状が同じでも体の状態や体質によって薬の種類が変わってくるので、まずは診察して、その方に合う漢方薬をおすすめしています。”



"「毎月、ホルモンの働きに左右されて女性って本当に大変!」と思ってしまいますが、生理がある限り、その状態は続きます。うまくつき合って、トラブルを最小限にするためには、まずは自覚することが大切。毎月の体調変化を自覚しておけばトラブルにうまく対応できるし、仕事や遊びのスケジュールも立てやすくなります。"


「なんとなく不調」は 女性ホルモンの乱れが原因?



いかがでしたか? いつでもいきいきと輝くために、積極的に更年期と向き合っていきたいですね。


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